面接対策

【小学校受験の面接の回答例20選】聞かれやすい質問をプロが解説!

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かける先生
かける先生

こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。

今回は小学校受験の面接で聞かれやすい質問と回答例をご紹介します。

願書作成を終えて、面接対策に励んでいる方も多いと思います。

面接対策をするあたって、親御さんが一番頭を悩ませるのが「質問に対しての回答を考える作業」です。

面接経験が豊富な方やコミュニケーションが得意な得意な方であれば、そこまで苦ではないかもしれません。

一方で、現在にいたるまで面接経験がほとんどなかったり、話すこと自体が苦手な場合は、面接の質問に対して、どのようなことを答えればよいのか悩んでしまいますよね。

私も模擬面接を通して数多くのご家庭の面接を見てきましたが、面接は得意不得意が分かれる分野ですし、回答に関しても差がつきやすいです。

また、ご自身では良い回答だと思っていても、面接官の立場で考えると的外れということも多いです。

そこで今回は、今までの模擬面接での経験を踏まえて、小学校受験の面接で聞かれやすい質問とその回答例について、小学校受験のプロが解説していきます。

小学校受験の面接対策に取り組んでいる方、ご自身が考えた回答例に自信が持てない方は、参考にしてみてくださいね!

かける先生
かける先生

30,000字超のボリューミーな内容になっているので、必ずブックマークをして何度も見返せるようにしておきましょう!

目次
  1. 子どもへの質問と回答例
    1. Q.お名前と住所を教えてください。
    2. Q.幼稚園の名前とクラス名を教えてください。
    3. Q.先生のお名前と仲の良いお友達のお名前を3人教えててください。
    4. Q.幼稚園で何をして遊びますか。
    5. Q.お友達と喧嘩しますか。
      ↪︎どんなことで喧嘩しますか。
      ↪︎喧嘩した時はどうしますか。
    6. Q.お父さんやお母さんにどんなことで褒められますか。
    7. Q.お父さんやお母さんにどんなときに叱られますか。
    8. Q.本は好きですか。
      ↪︎どんな本が好きですか。
    9. Q.小学校に入ったらどんなことをやってみたいですか。
    10. Q.将来何になりたいですか。
  2. 親への主な質問と回答例
    1. Q.志望理由を教えてください。
    2. Q.説明会には参加しましたか。
      ↪︎説明会で印象に残っていることを教えてください。
    3. Q.お仕事についてお話しください。
    4. Q.普段お子さんとどのように過ごされていますか。
    5. Q.子育てで意識していることは何ですか。
    6. Q.ご夫婦で意見が違った時はどうしていますか。
    7. Q.どのようなお子さんですか。
    8. Q.お子さんの成長を感じたエピソードを教えてください。
    9. Q.学校で喧嘩したと子どもが言ってきたらどうしますか。
    10. Q.将来お子さんにはどのように育ってほしいですか。
  3. 小学校受験の面接対策教材
    1. 合格する親の面接対策
    2. 合格する子どもの面接対策
    3. 面接対策 新型コロナ編
  4. 面接対策は模擬面接一択!
  5. この記事のまとめ
名前や住所、園について聞かれることが多い!

子どもへの質問と回答例

まずは、小学校受験の面接で子どもが聞かれやすい主な質問事項と回答例をご紹介します。

そのため、親子面接や子どもの口頭試問がある方は、以下でご紹介する質問に対して、しっかりと答えられるか確認してみてくださいね!

かける先生
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良い例と悪い例を踏まえて解説しているので、お子さんの回答と照らし合わせてみてくださいね!

Q.お名前と住所を教えてください。

良い回答例

はい。佐藤太郎です。住所は、東京都武蔵野市緑町1の2の2緑町パークホームズ202号室です。

悪い回答例

佐藤太郎。緑町・・・にあります。お部屋は2階です。

小学校受験の子どもの面接や口頭試問では、お名前や住所を聞かれることがよくあります。

そのため、良い例でご紹介しているように、名前と住所を正しく答えられるようにしておきましょう。

また、悪い例でご紹介しているように、「です・ます調」で答えられなかったり、住所を正しく答えらないと減点されるので注意しましょう。

学校側がこの質問をする理由は、子どもが迷子になったときに親や先生が迎えに行かなくても自分の家にたどり着けるかを知るためです。

私立小に通うお子さんの中には、バスや電車を乗り継いで通学するお子さんも多いです。

中には、通学に1時間以上かかる子もいます。

そのため、通学に慣れていない頃は、親御さんに学校までの行き方や帰り方を教わったとしても、違う駅で降りたり、乗り継ぎなどに失敗して迷子になってしまう可能性は十分あります。

そのような状況になったとき、自分の住所を覚えていたら、駅員さんや周囲の大人に助けを求めることで家までたどり着くことができます。

そのため、学校側は入学するにあたって、しっかりと自分の名前や住所を言えるか確かめているのです。

名前や住所以外に、電話番号や最寄駅に関して聞かれることもあるため、セットで覚えておきましょう。

また、住所や電話番号を聞くのは、お子さんに一定の記憶力が備わっているかをチェックするためでもあります。

年長のお子さんであれば練習することで、住所や電話番号(ランダムな数字10桁前後)の暗記は可能です。

そのため、学校側はこのような質問を通してお子さんの記憶力などの認知能力も確認していると思っておきましょう。

かける先生
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もし住所を丸々暗記することが難しいなら、「最寄駅は◯◯駅で、そこから徒歩で10分くらいのところにあります。家の近くには△△公園があります」くらいは最低限答えられるように準備しておきましょう。

先ほどもお伝えしたように、このような質問は迷子になった時のことを想定しているため、住所を完璧に答えられなくても、上記のように答えられれば面接官の印象も変わるかもしれません。

Q.幼稚園の名前とクラス名を教えてください。

良い回答例

はい。緑町カトリヤ幼稚園です。ゆり組です。

悪い回答例

カトリヤ幼稚園のゆり組。

小学校受験の子どもの面接や口頭試問では、通っている幼稚園(保育園)やクラス名について聞かれるともよくあります。

これらのことを聞かれたら、良い例でご紹介しているように、園の名前とクラス名を「です・ます調」で正しく答えられるように準備しておきましょう、

また、悪い例でご紹介しているように、「です・ます調」を使わないで単語で答えてしまうと印象が悪くなるため注意しましょう。

学校側は、この質問を通して、お子さんが自分の通っている園についてきちんと知っているかを確認しています。

模擬面接をしていると、意外と自分が通っている園の名前やクラス名を答えられないお子さんも多いです。

また、この2つはしっかりと日頃から親御さんが伝えていたり、練習していれば、どのお子さんでも答えられる質問です。

そのため、本番で答えられなかったという事態に陥らないようにしっかりと練習しておきましょう。

かける先生
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ちなみに「誰とどのように通園してるか」なども聞かれることが多いため、「お母さん(お父さん)と一緒に歩いて行っています」「お母さんの自転車に乗せてもらって通っています」という感じで答えられるように練習しておきましょう。

Q.先生のお名前と仲の良いお友達のお名前を3人教えててください。

良い回答例

はい。先生の名前は、なかむらゆりこ先生です。

仲の良いお友達の名前は、たなかこうすけくん、まつもとりんくん、はやしはなこちゃんです。

悪い回答例

ゆりこ先生です。こうすけとりんくんと、はなちゃんです。

園に関しての質問では、担任の先生のお名前や仲の良いお友だちのお名前を聞かれることも多いです。

そのため、良い回答例でご紹介しているように、担任の先生とお友だちの名前をフルネームで答えられるようにしておきましょう。

悪い例のように、名前だけを答えた場合でもご縁をいただけることはありますが、他の受験生と差をつけたいのであれば、苗字もしっかりと答えられるように練習しておくことをおすすめします、

また、仲の良いお友達の場合、名前を呼び捨てにして答えてしまうお子さんも多いですが、印象が悪くなってしまう可能性が高いので、男の子は「くん」、女の子は「ちゃん(または、さん)」をつけて答えられるようにしておきましょう。

ちなみに、学校側はこの質問を通して、お子さんに仲の良いお友達が複数人いるか、どんな子と遊んでいるのか知りたいと思っています。

そのため、今回の質問のように「3人」と指定された場合は、きちんと3人答えるようにしましょう。

2人の名前しか挙げられなかった場合、「友だちが少ないのかな」「あまり他の子とコミュニケーションが取れていないのかな」というような不安を与えてしまう可能性があります。

かける先生
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お友達の名前を答える時は、最低でも男女1人ずつ入れるとよいでしょう。

そうすることで、性別関係なく仲良くなれるお子さんであることを暗にアピールできます。

Q.幼稚園で何をして遊びますか。

良い回答例

外で遊ぶときは、お友だちと鬼ごっこをしたり、砂場でお城を作ったりします。雨の日はブロックを使って遊んだり、お店やさんごっこをします。

悪い回答例

ブランコをします。(本を読みます。)

幼稚園(保育園)で普段何をして遊ぶのかも、子どもが聞かれやすい質問のひとつです。

この質問をされたときは、良い回答例のように「他のお友だちと楽しく遊んでいる」ことが伝わるような遊びを答えるのが望ましいです。

なぜなら、このような答え方をすることで、先生方は「コミュニケーション力や協調性がある子」「集団行動ができる子」というような印象を持ちやすいからです。

一方で、悪い例のように「1人遊び」をイメージさせるような回答をしてしまうと、コミュニケーション能力や協調性という点において先生方に不安を抱かせてしまうかもしれません。

もちろん、1人遊びが得意なことは悪いことはでありませんし、むしろ良いことです。

ただ、1人遊びの内容だけを答えるよりも、1人遊びと集団遊びの両方を入れた方がバランスの良い回答になるということです。

そのため、普段は1人遊びが多い子でも、他の子どもとどんな遊びをするかをセットで答えられるようにしておきましょう。

また、面接官によっては「外では(晴れの日には)どんな遊びをしますか」「室内では(雨の日には)どんな遊びをしますか」というようにシチュエーションを指定して質問してくる場合もあります。

そのため、外遊びと室内遊びの両方を答えられるように準備しておきましょう。

かける先生
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お子さんの答えによっては、さらに質問が発展する可能性もあります。例えば「お店屋さんごっこをします」と答えたら、「◯◯くんは何屋さんをやりましたか」というようなことを聞かれることが多いです。

そのため、お子さんの答えをさらに深掘りしても答えられるように練習しておくこともポイントです。

Q.お友達と喧嘩しますか。
↪︎どんなことで喧嘩しますか。
↪︎喧嘩した時はどうしますか。

良い回答例

はい、します。

<どんなことでけんかしますか。>

使いたいおもちゃが一緒だったときに喧嘩します。

<けんかしたときはどうしますか。>

①自分から謝ります(「ごめんなさい」をします)。それから、お友だちとお話ししておもちゃを使う時間を決めたり、一緒に使って遊んだりします。

②お友達に「先に使っていいよ」と言って譲ります。

悪い回答例

はい、します。

<どんなことでけんかしますか。>

おもちゃの取り合いをします。

<けんかしたときはどうしますか。>

他のことをして遊びます。

子どもの面接や口頭試問では、けんかについての質問をされることも多々あります。

もし園で一度もけんかをしたことがないのであれば、「ありません」と答えてもよいでしょう。

ですが、幼稚園(保育園)でいろいろなお友だちと何年も過ごすなかで「一切けんかがない」というのはあまり現実的ではありません。

そのため、「ありません」と答えることで、先生に「面接対策の一貫として嘘をついているのでは?」と疑われるリスクもあるので、「ない」という方向性で答えるのであれば、この点には注意しましょう。

次に、「ある」という方向性で答える時のポイントや注意点を解説します。

まず、あると答えた場合、「どんなことでけんかしますか」と質問が発展することがほとんどです。

そのため、具体的な場面を答えられるようにしておきましょう。

そして、けんかの場面を答えると、今度は「けんかしたときはどうしますか」と質問が発展するケースが多いです。

この質問をされたら、ポイントを押さえて答える必要があります。

なぜなら、学校側はこの質問を通して、お子さんの社会性やコミュニケーション能力をチェックしている可能性が高いからです。

「けんかしたときはどうしますか」という質問をされたら、良い回答例のように「自分から謝る」という要素を必ず入れましょう。

けんかをしたときに自分から「ごめんなさい」と言える素直さがあると、学校側も好感を持ちます。

そして、次に回答に盛り込んでほしい要素は「話し合いをして解決策を見つける」ということです。

良い回答例にあるように、けんかしたお友だちと話し合って、おもちゃを使う時間を決めたり、一緒に遊んだりできることをアピールすれば、先生方は「社会性がある」「コミュニケーション能力や協調性が高い」というようなプラスの印象を持ちます。

また、この答え方が難しい場合は、良い回答例②のように「譲る」という要素を入れてあげると良いと思います。

ただ、これだと消極的な印象を持たれてしまう可能性もあるので、できれば①のような回答ができると良いでしょう。

どの私立小の先生も、集団生活を送るうえで必要な「思いやり」や「素直さ」を持っている子どもを求めています。

そのため、お友だちとけんかしてしまったときに、そのような力が備わっていることをアピールできるような答え方ができるかがポイントです。

かける先生
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お友だちとのけんかではなく、「きょうだいげんか」について聞かれることもあります。

もし、弟や妹とけんかしたときにどうするのか聞かれたら、お兄さ(お姉さん)という立場を踏まえて「譲る」または「一緒に遊ぶ」という内容をメインにしたほうが好感を持たれやすいでしょう。

Q.お父さんやお母さんにどんなことで褒められますか。

良い回答例

①公園で遊んでいて、小さい子にブランコを譲ってあげたときに褒められました。

②お母さんが洗濯物を畳んでいる時に自分からお手伝いをしたら褒めてくれました。

悪い回答例

勉強で100点を取ったときに褒められました。

お父さんやお母さんにどんなことで褒められたかも、子どもが聞かれやすい質問のひとつです。

学校側はこの質問を通して、親御さんがどのような点に基準で褒めているのか、つまり親御さんの教育方針や教育観を知りたいと思っています。

そのため、子どもを育てるうえでどのような点を重視しているかがわかるような答え方ができるのが理想です。

このような質問をされたときに、お子さんが良い回答例でご紹介しているような答え方をすると、先生方は「このご家庭では人への思いやりや優しさを大事にしているんだなぁ」という印象を持ちます。

一方で、悪い回答例のような答え方をすると、「最近勉強しかやらせていないのかな」「結果にフォーカスして褒める価値観なのかな」「100点を取らなかったら厳しく叱っているのでは?」というような悪い印象を持たれやすくなります。

これは、小学校受験においてはあまりよくありません。

もし、このような何かの成果をアピールしたいのであれば、少し難度が上がりますが、「縄跳びの練習をして連続20回跳べるようになったときに『あきらめないでよくがんばったね』と褒められました」というような答え方ができるとよいでしょう。

そうすることで、先生方は「このご家庭の親御さんは子どもの努力を褒められる人だ」「子どもが途中で諦めそうになった時に、そこでやめさせるのではなく、励ますことができる親御さんなのだろう」というような印象を持つ可能性が高いです。

かける先生
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「普段どんなことで褒められているか」という子どもへの質問で、親御さんの教育方針や価値観が垣間見えるため、それを念頭において練習することがポイントです。

Q.お父さんやお母さんにどんなときに叱られますか。

良い回答例

①幼稚園でお友だちとけんかしてしまって、自分から謝ることができなかったときに「自分が悪いと思ったら、自分から謝りなさい」と叱られました。

②テレビを見ていて、お母さんと約束している保育園の準備をできなかったときです。

③お父さんと約束していたのに、飼っているハムスターのエサやりを忘れたときに、「ご飯をあげないと、お腹をすかせてかわいそうだよ」と叱られました。

悪い回答例

①テストで100点を取れなかったときです。

②お母さんの言うことを聞かなかったときです。

お父さんやお母さんにどんなときに叱られるかも、子どもが聞かれやすい質問の一つなので、先ほどご紹介した「どのようなことで褒められるか」とセットで答えられるようにしておきましょう。

この質問も同様に、親御さんの教育方針や教育的価値観を知るための質問です。

そのため、「どんな時に叱られるのか」「叱られるときにどんな言葉かけをされているのか」がわかるように、具体性のある答え方ができるかがポイントになります。

良い回答例のような答え方すると、先生方は

「このご家庭は、人への思いやりや道徳を大事にしている。入学後もトラブルが起きたときにしっかりとご家庭で必要なフォローをしてくれるだろう」

「自立(自分のことは自分で行うこと)を大事にしているんだなぁ」

「命の重さや尊さをきちんと子どもに教えるようにしている」

などの好印象を持ちやすいです。

一方で、悪い回答例①のような答え方をすると、

「結果をなによりも大事にしている」

「子どもに完璧を求めていて、窮屈な教育環境を与えているのかもしれない」

というような不安を与えてしまう可能性があります。

また、悪い回答例②のような答え方だと、説明が足りないため、親御さんがどのようなことで叱るのか知ることができません。

かける先生
かける先生

そのため、先ほどもお伝えしたように、「どんな時に叱られるのか」「叱られるときにどんな言葉かけをされているのか」がわかるような答え方ができるように練習することがポイントです。

Q.本は好きですか。
↪︎どんな本が好きですか。

良い回答例

はい、好きです。

<どんな本が好きですか。>

昆虫の本が好きです。今は「じぶんでよめる こんちゅうずかん」という本を読んでいます。

悪い回答例

①読みません。

②はい、好きです。

<どんな本が好きですか。>

虫の本です。

小学校受験の子どもの面接や口頭試問では、「本」に関する質問もされることが多いです。

特に言語や国語教育に力を入れている学校や毎日の読書タイムを導入している学校では、このような質問をされることがよくあります。

また、文部科学省の報告書(*)では、「学力の高い子供、特に知識の活用力が高い子供ほど、
学習習慣のみならず、読書の習慣がある」
と指摘されています。

*平成 29 年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」

つまり、子どもへの質問を通して、読み聞かせや読書を習慣化しているかもチェックしていると考えられます。

そのため、この質問に答えるときは「本が好き(読み聞かせや読書の習慣がある)」という方向性で答えたほうがよいでしょう。

もちろん、幼児期のお子さんが器用に嘘をつくことは難しいので、読み聞かせや読書の習慣化ができていない方は今日から始めてください。

また、「本は好きですか」という質問に対して、「はい、好きです」と答えたら、「どんな本が好きですか」と質問が発展していくケースがほとんどです。

そのため、良い回答例のように、どんなジャンルの本が好きかを答えられるようにしておきましょう。

先生によっては具体的な本のタイトル名を聞いてくることもあるので、好きな本や今読んでいる本のタイトルを答えられるように準備しておくこともポイントです。

かける先生
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悪い回答例②のような答え方をしてしまうと、「本当に読んでいるのかな?」「面接用に回答を用意してきているだけなのでは?」というような印象を持たれてしまうかもしれないため注意しましょう。

Q.小学校に入ったらどんなことをやってみたいですか。

良い回答例

動物が大好きなので、動物についてたくさん勉強したいです。◯◯学校の農場にいるブタさんやウシさんとも触れ合いたいです。

悪い回答例

勉強をがんばりたいです。

「小学校に入ったらどんなことをやってみたいですか」という質問も、私立小の面接で子どもが聞かれやすい質問のひとつです。

この質問では、

「受験するにあたって親御さんが学校の魅力を子どもにちゃんと伝えているか」

「子ども自身が本当に行きたいと思って受験しているのか」
(親御さんの一方的な思いで受験していないか)

を先生方はチェックしています。

そのため、良い回答例のように、具体的にどんなことをやってみたいのか、また、なぜやってみたいのかという理由をしっかり答えられるかがポイントになります。

悪い回答例のような答え方をしてしまうと、「子ども自身が本当に行きたいと思っているのか」が先生方に伝わらず、「親御さんの意思だけで受験しているのでは?」という懸念を抱かれてしまいます。

かける先生
かける先生

そもそも「この学校に行きたい!」という子ども自身の強い思いが根底にないと過酷な受験対策を乗り切るのは難しいです。

そのため、受験を始める前にしっかりと親子で話し合って、その際にHPなどを使って学校の魅力をきちんとプレゼンしましょう。

また、受験へのモチベーションを高めるために、普段の会話の中で「この小学校に入ることができたら、どんなことをしたい?」とこまめに聞くことで、結果的に面接対策にもなります。

Q.将来何になりたいですか。

良い回答例

消防士になりたいです。

<どうして消防士になりたいのですか>

お父さんが消防士で、火事のときにたくさんに人を助けていて、ぼくもお父さんみたいなかっこいい人になりたいと思ったからです。

悪い回答例

お医者さんになりたいです。

<どうしてお医者さんになりたいのですか?>

・・・。

子どもの面接や口頭試問では、「子どもの将来の夢」について聞かれることもよくあります。

模擬面接をしていると、

「子どもの夢は、お医者さん弁護士さんなど立派な職業を答えた方が良いのでしょうか」

というご質問をよくいただきますが、そんなことはありません。

むしろ、悪い回答例のように、お医者さんと答えた後に「どうしてお医者さんになりたいのですか?」と質問されて言葉に詰まってしまうと、「面接のために用意してきた答え」だと一発で見抜かれてしまい、悪印象を持たれてしまいます。

また、この夢では、お子さんの純粋な気持ちを聞きたがっているため、子どもが将来なりたいと思っている夢を答えられればOKです。

ただ、先生方に伝わりづらいニッチなものであれば、少し表現を換えたり、場合によっては内容自体を変えた方がよいケースもあります、

また、「なぜその職業に将来就きたいのか」という理由もセットで答えられるようにしておきましょう。

将来の夢を聞かれたときは、夢の内容よりもその理由の方が大事だと言っても過言ではありません。

良い回答例のように、理由がしっかりとしていれば、先生方も好印象を持ってくれます。

かける先生
かける先生

将来の夢を答える時に、良い回答例のように親御さんの職業を言うお子さんは一定数いるため、先生によっては「またこのパターンか」と思うかもしれません。

そのため、子どもならではの面白い発想や子どもらしさを感じられる内容があるなら、そちらを選んでも良い思います!

志望理由や教育方針、子どもに関する質問が多い!

親への主な質問と回答例

小学校受験の面接では、お父様やお母様に対して、志望理由やご家庭の教育方針、普段の子どもとの関わり方について質問してくることが多いです。

また、行事への参加や緊急時の対応、学校でトラブルが起きたときの対応など、入学後の生活について聞かれることもよくあります。

そのため、一つひとつの質問に対して学校側の意図を理解したうえで答えることがポイントです。

それらを踏まえたうえで、小学校受験の面接で親か聞かれやすい質問とその回答例を解説します。

かける先生
かける先生

以下で解説している回答例やポイントを踏まえて、ご自身が考えている回答案見直してみてくださいね!

Q.志望理由を教えてください。

良い回答例

御校の「五感を使った自然の中での学び」を重視されている点に強く共感し、志願いたしました。我が家では、何事も子どもに体験してもらうことを大切にしてまいりました。特に息子はキノコ採集が好きで、休日には親子で山に行き、新しいキノコを探すことが日課になっております。貴校に入学した暁には、充実した教育環境の中で素晴らしい先生方、仲間たちと切磋琢磨しながら、学びを深めてほしいと願っております。

悪い回答例

御校では、五感を使った学びを大切にされており、息子に合っていると感じたからです。

小学校受験の面接で親御さんが必ずと言っていいほど聞かれるのが「志望理由」です。

すでに願書に志望理由を書いて提出しているはずですが、面接でも再度質問してくることが多いです。

そのため、しっかりと口頭でも答えられるように準備しておきましょう。

また、志望理由を答える際は、良い回答例のようになるべく具体性を持って答えることがポイントです。

ここでの具体性とは、「志望校のどの点に魅力を感じているのか」「ご家庭の教育方針とどの点で合っているのか」「子どもに関するエピソード」などを指します。

このような要素を盛り込むことで、先生方に熱意が伝わりやすくなります。

一方で、「すでに願書に詳しく書いているから」などの理由で悪い例のように答えてしまうと、熱意が伝わりづらくなります。

もちろん、「志望理由を一言で教えてください」というような形で質問された場合は端的に答えることが重要ですが、そうでない場合は具体性を意識して答えるようにしましょう。

かける先生
かける先生

面接官によっては「願書に書いてあること以外に志望した理由がありましたら、教えてください」「ご主人の回答に補足することはありますか」というような質問をしてくることもあります。

そのため、願書に書いてあること以外に伝えたいことをまとめておくこともポイントです。

Q.説明会には参加しましたか。
↪︎説明会で印象に残っていることを教えてください。

良い回答例

はい、参加しております。

<説明会で印象に残っていることを教えてください。>

説明会でお話しされていた◯◯校長先生の「責任感があってこそ、自由に学ぶことができるため、ご家庭での躾を大事にしていただきたい」というお言葉が印象に残っております。私も自由には責任が伴うと思っております。また、その責任感を子どもに教えることは親の責務だと考えておりますので、今後も子どもへの躾を通して、責任感や守るべきルールなどについて伝えていきたいと改めて思いました。

悪い回答例

はい、参加しております。

<説明会で印象に残っていることを教えてください。>

説明会全体を通して先生方の対応がとても丁寧で印象的でした。

学校説明会に参加したかどうかも、親御さんが聞かれやすい質問のひとつです。

学校側は、そのご家庭の熱意や本気度を知るために説明会の参加の有無を聞いている可能性が高いため、参加された方はしっかりとそれを伝えましょう。

また、その学校の説明会に複数回ご参加されていたり、合同説明会などにもご参加された方はそれもしっかりとアピールしてOKです。

(面接官によっては「何回参加されましたか」と質問を発展させてくることもあります。)

もし何かしらの事情で参加できなかった場合、学校側は説明会の参加者のデータを控えていることがほとんどなので、下手に嘘をつかないようにしましょう。

また、お仕事の関係でご夫婦揃って参加できなかった場合は、参加された方が答えるにしてくださいね。

説明会の参加の有無を聞かれた後は、「説明会で印象に残っていることは何ですか」と質問が発展していくケースが多いです。

そのため、良い回答例のように、説明会で印象に残っていることを具体的に答えられるように準備しておきましょう。

また、印象に残っていることを答えるときは、説明会に参加した人にしかわからない情報を盛り込むことがポイントです。

そうすることで、先生方に「説明会でしっかりと話を聞いてくれていたんだなぁ」「きちんと学校側の努力をわかってくれている」というような好印象を持ってもらうことができます。

一方で、悪い回答例のように誰でも答えられるような抽象度の高い回答をしてしまうと、「説明会に参加しただけでしっかりとこちらの話を聞いてくれていなかったのでは?」というような悪印象を持たれてしまう可能性があるため注意しましょう

かける先生
かける先生

面接でこのような質問をされることを想定したうえで、学校説明会に参加してメモを取ることが大切です。

学校説明会に参加する際のポイントや注意点、チェックすべき点などについては、『学校説明会の心得』で詳しく解説しているので、これから説明会にご参加される方は必ずチェックしておきましょう!

>>『学校説明会の心得』の詳細はこちら

Q.お仕事についてお話しください。

良い回答例

損害保険会社で、課長を務めております。元々は営業を担当しておりましたが、現在は部下の育成や全体のマネジメントを行っております。

<その職業を選んだ理由は何ですか。どんなときにやりがいを感じますか。>

祖父が保険代理店を経営しており、幼い頃から仕事の話をよく聞いたこともあって、学生時代に強い興味を持つようになりました。また、間接的でも、保険を通して誰にでも起こり得る病気や怪我、災害などから関わる人々を守ることができる点、そして、保険に加入してくださったから「本当に入っていてよかったです」というお言葉をいただいた時にやりがいを感じます。

悪い回答例

損害保険会社で課長を務めております。

<説明会で印象に残っていることは何ですか。>

祖父が元々保険代理店を経営していたからです。新規の契約を取れた時にやりがいを感じます。

小学校受験の面接では、仕事についても聞かれることもよくあります。

具体的には、職業観ややりがい、使命などに関して聞かれることが多いです

そのため、これらの質問に答えられるように、ご自身の考えをまとめておきましょう。

また、共働きの場合、奥様も仕事や職業について質問されることがあるため準備しておきましょう。

では、仕事について聞かれたときの答え方やポイントについて解説ていきます。

まず、仕事について聞かれたら、良い回答例のように、端的に職業や主な業務内容を答えられるようにしておきましょう。

職種によっては悪い回答例のように答えてしまうと、先生方に伝わりづらいこともあるため、具体的にどのような仕事内容なのかもセットで答えることをおすすめします。

また、お仕事に関する質問は、

「その職業を選んだ理由は何ですか」

「どんなときにやりがいを感じますか」

というふうに質問が発展していくケースが多いです。

このような質問に答える時は、良い回答例のように「主体的にその仕事を選んだこと」「人のために役立っているときにやりがいを感じること(社会貢献)」をアピールすると好印象を持たれやすいです。

一方で、悪い回答例のような答え方をしてしまうと、

「自分が今の仕事を選んだわけではないのでは?」

「特別なやりがいを感じているわけではないのでは?」

というような印象を持たれてしまいやすいです。

これは小学校受験においてはあまり良いとは言えません。

かける先生
かける先生

小学校受験の面接では、職種よりも、どのようなやりがいや使命を感じて取り組んでいるのかを学校側は知りたいと思っています。

そのため、先生方の興味や関心を引くような回答を考えることがポイントです。

Q.普段お子さんとどのように過ごされていますか。

良い回答例

平日は、朝食を一緒に食べるようにしており、その際に保育園での出来事や週末にやりたいことなどを話すようにしています。

また、休日は子どもが行きたい場所に連れて行ったり、一緒に公園で遊んだりしております。また、一緒に夕飯を作ることが日課になっており、その時もいろいろな話をしてコミュニケーションを取ることを心掛けております。

悪い回答例

平日は仕事が忙しくあまりコミュニケーションを取れないため、休日に一緒に外で遊ぶようにしています。

「普段の子どもとの過ごし方」は、小学校受験の面接でご主人が聞かれやすい質問のひとつです。

学校側はこの質問を通して、「普段どのように子どもとコミュニケーションを取っているのか」「子どもとどのような関わり方をしているか」を知りたいと思っています。

もちろん、ご主人がお仕事で忙しいことは学校側も理解しています。

ですが、その限られた時間の中でどのように子どもと過ごしているかを知ることで、ご主人の子育てや教育に対する関心の高さをチェックしているのです。

そのため、このような学校側の意図を理解したうえで、良い回答例のように具体性のある答え方をすることがポイントです。

また、平日と休日の過ごし方を分けて伝えること、親子で日課にしていることなどがあれば、それを盛り込むことで、先生方もイメージしやすくなります。

一方で、悪い回答例のような答え方をしてしまうと、学校側は

「親子のコミュニケーションが十分に取れていない」

「子どもの教育に対して関心があまりない」

「入学後は奥様や学校に任せきりになりそう」

というような不安を抱いてしまいます。

かける先生
かける先生

小学校受験の面接では、学校側に不安要素を与えないことがとても大切です。

そのため、子育てに積極的に携わっていること、子どもの教育への関心が高いことを、具体例を踏まえて伝えるようにしましょう!

Q.子育てで意識していることは何ですか。

良い回答例

子どものやることに口を出しすぎないように気をつけています。

子どもにも自分の考えがあるため、話をよく聞くこと、そして、子どもが主体的に取り組むことに対しては見守ることを意識しております。

ですが、子どもから助けを求めてきたり、課題にぶつかって心が折れそうになっているときは、励ましたり、一緒に解決策を話し合ったりなど、必要に応じてフォローしております。

悪い回答例

子どもに口を出しすぎないようにしており、基本的にやりたいをやらせるようにしております。

「子育てで意識していること(大切にしていること)」も、小学校受験の面接で親が聞かれやすい質問のひとつです。

また、以下のような聞かれ方をすることも多いです。

「ご家庭の教育方針を教えてください」

「どんなときに褒めますか(叱りますか)」

「どんな声かけをしているか」

基本的にこれらの質問に対する回答は、一つ用意しておけばそれを応用することで対応できます。

子育てで意識していることを答える時は、大前提として、志望校の教育理念や指導方針を踏まえて回答する必要があります。

そのため、志望校の教育理念や指導方針を深く分析し、よく理解したうえで、どのような内容を回答を盛り込めば先生方の共感を得られるかを考えてみましょう。

また、子育てで意識していることを答える時は、先生方の誤解を招かないように慎重に言葉選びをする必要もあります。

例えば、悪い回答例のように答えると、

「入学して宿題を出したとき、子どもがやりたくないと言ったらどうするのだろう」

「行事の練習を子どもが嫌がったら、しっかりとご家庭でフォローしてくれないかもしれない」

というような不安を先生方に与えてしまうかもしれません。

そのため、良い回答例のように、「どんなときに子どもの意思を尊重するのか」「親としてどのようなフォローをするのか」もセットで答えることがポイントです。

かける先生
かける先生

志望校の教育理念や指導方針と全く関係のない内容や正反対の方針を言ってしまうと、一発OUTになってしまうので注意しましょう。

Q.ご夫婦で意見が違った時はどうしていますか。

良い回答例

普段から夫婦でコミュニケーションを取るようにしているため、意見が違った時もしっかりとお互いの意見を伝え合います。また、大事なことは「子どもにとって最良なことが何か」なので、その目的に向かって、意見を譲り合ったり、妥協点を見つけたりするようにしております。

悪い回答例

子どものことで意見が違った場合、夫は仕事で忙しく、家庭や子どものことに対しては私の方がよく把握しているため、基本的に私の意見を聞いてくれます。子育てや家庭内以外のことは夫の意見を優先するようにしております。

ご夫婦で意見が違ったときにどうするかも、小学校受験の面接で親が聞かれやすい質問のひとつです。

学校側はこの質問を通して、

「普段からご夫婦でコミュニケーションが取れているか」

「ご夫婦で子育てに関して話し合いができているか」

などを知りたいと思っています。

そのため、良い回答例のようにご夫婦で普段から意思疎通が図れていること、子どもの幸せや成長に重きを置いて結論を導き出していることをアピールすると良いでしょう。

一方で悪い回答例のように、子育てを母親任せにしていることやご夫婦で子どものことについて話し合っていないことが伝わるような答え方をすると、先生方に悪い印象を与えてしまうため注意しましょう。

かける先生
かける先生

時代の流れとともに、「子育ては母親、仕事は父親」という考えは古くなっています。

そのため、このような一昔前の価値観を連想させるような答え方は避けることをおすすめします。

Q.どのようなお子さんですか。

良い回答例

知的好奇心が旺盛です。特に昆虫観察が大好きで、公園に行けば時間が許す限りずっと観察しています。最近では、見つけた昆虫の写真や動画を撮影して、帰宅後に自発的にその写真を見ながらスケッチをして、オリジナルの昆虫図鑑を作っております。

悪い回答例

知的好奇心が高いです。興味を持ったことにはとことん取り組む姿勢が見られます。

小学校受験の面接では、子どもの特徴や長所・短所に関しても聞かれることが多いです。

また、「どのようなお子さんですか」と質問される以外に、以下のような聞かれ方をする場合もあります。

「お子さんの特徴を一言で教えてください」

「お子さんの長所は何ですか」

「お子さんの短所を教えてください」

そのため、上記のような質問に答えられるように回答を用意しておきましょう。

お子さんの特徴について聞かれたときは、良い回答例のように具体例や簡単なエピソードをセットで答えることで先生方に伝わりやすくなります。

また、お子さんに複数の長所がある場合は、学校の教育理念や求めている生徒像などから逆算して、先生方の興味や関心を引くような長所を選ぶこともポイントです。

悪い例のように抽象度の高い答え方をすると、ありきたりな回答になってしまって、お子さんの魅力が伝わりづらくなるため注意しましょう。

かける先生
かける先生

お子さんの特徴や長所を聞かれたときに無理に短所を回答に織り交ぜる必要はありません。

短所に関しては先生に聞かれた際に答えればOKです。

ただ、長所を聞かれた後に「短所は何ですか」と質問が発展するケースは多いため、いつでも答えられるように準備はしておきましょう。

Q.お子さんの成長を感じたエピソードを教えてください。

良い回答例

先日登園した際、3歳児のお子さんが泣いてたときに、息子が自ら「大丈夫だよ、お母さんにはまた後で会えるから僕と一緒に行こう」と自発的に声をかけておりました。息子も保育園に通い始めた当初は同じように泣いてたため、その姿を見て「少しずつ大人になっているんだな」と成長を感じました。

悪い回答例

保育園で自分より年下の子どもに優しくしている姿を見て成長を感じました。

「お子さんの成長を感じたエピソード」「子育てをしていて印象に残った出来事」なども小学校受験の面接で親御さんが聞かれやすい質問のひとつです。

学校側はこの質問を通して、

「親御さんがどんなときに子どもの成長を感じるのか」

「普段から子どもをよく観察しているか」

を知りたいと思っている可能性が高いです。

そのため、普段お子さんと関わる中で成長を感じたことや印象に残る出来事があれば、必ずメモしておくことがポイントです。

また、成長を感じたエピソードや印象に残った出来事は主に以下のようなカテゴリに分けられることが多いです。

①思いやりや優しさを見られたエピソード

②目標達成に向けて努力したエピソード

③子どもが自発的に何かに挑戦したエピソード

良い回答例でご紹介したエピソードは、①に該当します。

模擬面接をしていると、②に該当するエピソードや出来事をお話される方も多いです。

(例えば、「最初は水泳教室に通うことを嫌がっていたけれど、練習を重ねるうちに水が怖くなくなり、◯m泳げるるようになった」など)

その他に、子どもが自発的に何かに挑戦したり、取り組んだりしたお話をされる方もいます。

かける先生
かける先生

悪い例のように、具体性に欠ける答え方をしてしまうと、先生方に伝わりづらいですし、「子どもに対してあまり関心がないのかもしれない」「普段子どもとあまり関わっていないのでは?」というような悪い印象を持たれる可能性があるため注意しましょう。

Q.学校で喧嘩したと子どもが言ってきたらどうしますか。

良い回答例

息子の話を聞いた上で当人同士で解決できそうな内容でしたら、今後どうしたらよいかを親子で一緒に話し合ったうえで、自分たちで解決するように促したいと思っております。

一方で、大きな怪我やいじめなど当人同士での解決が難しいトラブルが起きてしまった場合は、先生方にご相談させていただいうえで、御校と協力・連携し、解決に努めたいと考えております。

悪い回答例

①基本的に学校にお任せします。

②小さな喧嘩でも息子の話を聞いたうえで、先生方にもお話を伺い、事実確認をさせていただきます。

「子どもが喧嘩したときにどうするか」も小学校受験で親が聞かれやすい質問のひとつです。

また、子ども同士の喧嘩以外に、以下のような学校生活で起こり得るトラブルについて聞かれることがあります。

「学校でいじめがあったらどうしますか」

「通学中に騒いでると学校が連絡した時、どのように対応しますか」

「学校側と意見が違う時にはどうしますか」

このような質問を通して、学校側は

「モンスターペアレントになり得る保護者ではないか」

「入学後に学校とうまく協力や連携ができるご家庭か」

をチェックしていると思われます。

そのため、上記のような学校側が抱えている不安を払拭するような回答を考える必要があります。

今回のような質問例の場合、良い回答例のように場合分けして回答するのも一つのポイントです。

学校側からしたら、学校生活でトラブルが起きるたびに親に出てこられても対応が大変になります。

また、学校という場所は「子どもの成長を促す場」でもあるため、その観点から見ても、子ども同士で解決できる場合はそうしてあげてほしいと思っています。

そのため、お子さんの話を聞いたうえで当人同士で解決できそうなレベルの問題であれば、自分たちで解決するように親御して見守るというスタンスを示すことも大切です。

一方で、大きな怪我やいじめの可能性がある場合は、子ども同士での解決が難しいです。

そう言った場合は、先生方に相談したうえで学校と連携しながら解決に努めるということを伝えることが重要です。

なぜなら、このような大きなトラブルが起きたとき、学校側としては家庭間で勝手に接触してより大きな問題に発展したり、両家の仲が険悪化したりすることを一番恐れているからです。

そのため、子ども同士で解決できないトラブルは、必ず「先生方に相談すること」「学校と協力や連携しながら解決に向かって行動すること」をアピールしましょう。

また、悪い回答例のような答え方をしてしまうと、

「何でも学校任せにして、うまく解決できなかったらすべて学校の責任にしてくるのでは?」

「小さなトラブルでも毎回親が出てきて大変になるかもしれない」

というような悪い印象を持たれてしまう可能性があるため注意しましょう。

かける先生
かける先生

このようなネガティブな質問は、学校側が抱いている不安要素を潰してあげることを意識して回答するのがポイントです!

Q.将来お子さんにはどのように育ってほしいですか。

良い回答例

AIが急速に進化する現代において、私の息子が生きていく時代に求められるのは、単なる知識や正確性ではなく、その知識をどのように活用し、社会とどう関わっていくかだと考えおります。そのため息子には、自ら課題を見つけ出し、試行錯誤を繰り返しながら答えを導き出す力を身につけてほしいと思っています。また、1人でできることは限られているため、仲間と支え合い、協力しながら、社会に貢献できる人材に育ってほしいと考えております。

悪い回答例

私の娘が大人になる頃にはAIなどが急速に進化しているため、認知能力だけでなく、非認知能力を持った大人に育ってほしいと願っております。

「お子さんに将来どのように育ってほしいか」も、小学校受験の面接で親御さんが聞かれやすい質問のひとつです。

この質問に答えるときは、志望校の教育理念への理解を示すためにも、それと同じ方向性の回答を考えることがポイントです。

なぜなら、その学校の教育理念とは全く関係のない子どもの将来像を伝えると、「当校ではない方がよいのでは?」と思われてしまいやすいからです。

また、「どんな力を身につけてほしいのか」「どんな大人(人材)になってほしいか」を具体的に答えることもとても大切です。

悪い回答例のような抽象度の高い回答は、一見きれいにまとまっているように見えますが、

「あたりさわりのない回答(他の学校の面接でも使い回していそうな回答)」

「認知能力(非認知能力)と一言でいってもいろいろな能力があるが、どれを指しているのだろう」

というような疑問を持たれてしまいやすいです。

そのため、具体性を意識して、先生方が腑に落ちる内容を考えることが大切です。

かける先生
かける先生

子どもの将来像を考えるときは、「子どもが大人になる頃にはどのような社会になっていて、どんな(力を持った)人材が求められるか」を踏まえて回答することがポイントです!

面接では先生が質問する”意図”を知ることが大事!

小学校受験の面接対策教材

小学校受験の面接時間は15分前後と短くなっています。

その限られた時間の中で、厳選して質問してくるわけですから、一つひとつの質問には必ず何かしらの意図があります。

そのため、先ほど解説してきたように、学校側の意図を理解したうえで回答を考えることが大切です。

そのような点を踏まえた上で、面接対策には欠かせないおすすめの教材を3つご紹介します。

かける先生
かける先生

面接対策にこれから取り組まれる方、面接対策がうまくいっていない方は必ず確認するようにしてくださいね!

面接で聞かれる質問例400問以上収録!

合格する親の面接対策

『合格する親の面接対策』では、過去の国立・私立小学校で聞かれた質問を基に、小学校受験における保護者面接の重要性やチェックされる点、回答を考える際のポイント・注意点、面接で聞かれる質問例(400問以上)とその意図について、余すことなく解説しています。

また、購入特典として、回答を記入できる質問ファイルも用意しています。
★Wordファイル(入力用)とPDF(書き込み用)の2つをダウンロードできます。

そのため、保護者面接の準備を入念に行いたい方、どんな質問がされるのか知りたい方はサンプルをチェックしてみてくださいね!

面接で聞かれる質問例100問収録!

合格する子どもの面接対策

『合格する子供の面接対策』では、子どもの口頭試問や面接対策をする上で意識すべきポイントやコツについて解説していきます。

また、過去の有名私立小学校の面接で実際にお子さんが聞かれたことなども踏まえて、子どもが聞かれやすい質問例を全100問ご紹介しています。

口頭試問や親子面接がある方はピッタリの内容となっているので、入念に対策したい方はぜひサンプルをチェックしてみてくださいね!

新型コロナの質問に特化した教材

面接対策 新型コロナ編

近年、小学校受験の親子・保護者面接では、新型コロナウイルスによる影響やコロナ禍の生活について質問されることが増えました。

そこで『面接対策 新型コロナ編』では、小学校受験の面接で過去に聞かれたコロナの質問例や回答する際のポイント・注意点、今年度の面接で聞かれるかもしれない想定質問などについて、詳しく解説しています。

そのため、親子面接や保護者面接を控えている方、コロナに関するありとあらゆる質問の対策をしておきたい方はサンプルをチェックしてみてくださいね!

面接対策は実践練習で経験を積むこと!

面接対策は模擬面接一択!

今回ご紹介したような回答例は、あくまで「ひとつの例」でしかありません。

実際は、志望校の教育理念や指導方針、ご家庭の教育方針、お子さんの特徴(長所・短所)やエピソードによってベストな回答が変わってくるため、教材だけで面接対策をするのには限界があります。

また、ご夫婦でそれぞれ質問回答集を作って準備される方も多いです。

その際、ご主人の面接回答集を見て、奥様が落胆されるケースが非常によく見られます。

(入試直前になって私の模擬面接講座に駆け込まれるご家庭も多いです)

奥様の中には、

「これなら私が全部考えて答えた方がいいのでは?」

と感じる方も多いですが、現実はそうはいきません。

なぜなら、小学校受験の面接ではあえてご主人に質問してくるケースが多いからです。

そのため、ご夫婦でしっかりと対策する必要があるのです。

このような点を踏まえると、面接対策で1番効果的なのは「模擬面接」です。

実際に模擬面接をやってみるとおわかりいただけますが、どんなに完璧な回答を用意して備えても、本番でその通りに答えられるかは別問題です。

また、面接では回答内容だけでなく、立ち居振る舞いや態度、表情、声の大きさなどもチェックされています。

それに、ご自身では完璧な回答を用意していたつもりでも、プロの視点から見ると内容が不十分だったり、誤解されやすい表現を使ってしまっていたりすることも多々あります。

そのため、本番で失敗したくないのであれば、必ず一度は幼児教室やプロの先生による模擬面接を受けられることをおすすめします。

私も「オーダーメイド面接特訓講座」という模擬面接を行っています。

オーダーメイド面接特訓講座では、志望校の教育理念や校風を踏まえて、そのご家庭の良さを面接で最大限アピールできるようにサポートすることを目的としています。

また、一般的な面接マナーはもちろん、オンラインによる模擬面接を通して、言葉使いや表情、声の出し方などもレクチャーいたします。

さらに、模擬面接中でのお父様・お母様のご回答を踏まえて、そのご家庭やお子さまの魅力を最大限引き出すようなアドバイスや回答づくりもさせていただきます。

そのため、小学校受験の面接に少しでも不安がある方、ご自身の回答に自信がない方、模擬面接を受けたい方は、ぜひ詳細を確認してみてくださいね!

かける先生
かける先生

こちらの講座は、模擬面接を通して、かける先生自らが親御さんやお子さんの面接での回答を添削させていただきます!

受験される親御さんから大好評なので、口コミを見たい方も詳細ページを確認してみてくださいね!

面接の回答を考える際は慎重に!

この記事のまとめ

今回は、今までの模擬面接での経験を踏まえて、小学校受験の面接で聞かれやすい質問とその回答例について、小学校受験のプロが解説してきました。

最後まで読んでくださった方であればおわかりいただけると思いますが、小学校受験の面接で聞かれる一つひとつの質問には学校側の意図が必ずあります。

そのため、その意図をよく理解したうえで、ご家庭やお子さんの魅力をアピールできるように答えることが大切です。

現在面接の回答を考えている方は、今回解説してきた内容をぜひ参考にしてみてくださいね!

また、以下の記事では、「小学校受験の面接におけるタブー」を網羅的に解説しています。

そのため、今回の記事とあわせてしっかりとチェックしておきましょう!

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かける先生
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小学校受験の現役講師兼コーチである私が運営している小学校受験オンラインコミュニティ「MAGONOTE」では、面接対策だけでなく、ペーパーや制作、巧緻性対策にも役立つコンテンツが盛り沢山なので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

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かける先生
かける先生
小学校受験現役講師兼コーチ
指導経験を基に小学校受験の「本当に役立つ情報」を発信|教育学部卒|難関有名私立・国立小の合格者サポート実績多数|幼児英語・中受・高受も指導経験あり|インスタフォロワー4,000人超|小学校受験オンラインコミュニティ「MAGONTOE」運営|オリジナル教材『小学校受験三ツ星ドリル』等も制作|家庭教師・個別相談・願書添削・模擬面接も受付中
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