小学校受験の面接で母親が聞かれやすい質問と回答例21選【プロが解説】
こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は小学校受験の面接で母親が聞かれやすい質問と回答例について詳しく解説していきますね!
小学校受験の面接では母親が聞かれやすい質問というものがあります。
志望理由や教育理念など志望校に関することはもちろん、お母様ご自身のことや普段の子育て、ご夫婦の関係など、小学校受験の面接では多岐にわたって聞かれるため、しっかりと対策しておく必要があります。
面接で聞かれる質問に関してはオーソドックスな内容が多いですが、中には少しトリッキーなものもあるので、答えに詰まってしまうお母様も少なくありません。
また、模擬面接をしていると、抽象的な表現をしてしまって、相手にうまく伝えわらない答え方をしてしまうお母様も多いです。
小学校受験で保護者面接や親子面接がある場合、面接でのお母様の振る舞いや回答内容もしっかりとチェックされています。
実際、お子さまの試験での点数が合格のボーダーラインを上回っていても、お母様の面接での言動次第でご縁をいただけないこともあります。
そのため、面接本番までにしっかりと準備と対策をしておく必要があるのです。
そこで今回は、小学校受験の面接で母親が聞かれやすい質問と回答例を、小学校受験のプロが厳選して解説していきます。
このページは、25,000字超とボリューミーな内容になっているので、何度も読みか焦るように必ずブックマークをしておきましょう!
まずは、小学校受験の面接でお母様が聞かれやすい「学校」に関する質問と回答例をご紹介します。
学校に関する質問では、志望理由や説明会に参加した際の印象だけではなく、教育理念に対する考えや通学マナー、緊急時の対応などについて聞かれやすいです。
そのため、入学後の学校生活をきちんとイメージしたうえで、具体的な回答を用意することがポイントになってきます。
では、以下で学校について聞かれやすい質問と答えるときのポイントについて、回答例を踏まえて詳しく解説していきます。
Q.本校を知った理由は何ですか。
本校のことを知ったのは、私の上司からお話を伺ったことがきっかけです。上司のお子様が貴校の卒業生で、学校の教育方針や学習環境について詳しく教えていただきました。その際、先生方が生徒一人ひとりに丁寧に向き合い、個性を大切にしながら伸ばしていく教育スタイルに感銘を受けました。また、上司からの強いお勧めもあり、貴校の説明会に参加させていただき、実際の教育現場や温かい雰囲気を拝見し、ぜひ我が子をここで学ばせたいと感じました。
小学校受験の面接では、志望理由に加えて、「本校を知ったきっかけや理由」についてお母様に聞いてくるケースが多いです。
そのため、志望校を知った経緯について答えられるようにしておきましょう。
ちなみ、模擬面接をしていると、以下のような理由やきっかけで志望されている方が多いです。
・会社の上司のお子様が志望校の卒業生or在校生
・ママ友のお子様が志望校の卒業生or在校生
・家庭の教育方針に近い学校を探していたら見つけた
など
もし知人や親戚にお話を聞いたことがきっかけで志望校に興味を持った場合、その方々が学校に関して具体的にどのようなコメントをしていたかを回答に盛り込むことでより伝わりやすくなります。
この質問では、「志望校を知ったきっかけや理由」を聞かれているので、志望理由の内容を使い回さないように注意してくださいね!
Q.男子校(女子校)を選んだ理由は何ですか。
男子校では、同年代の男子が集まることで、お互いに良い刺激を与え合い、健全な競争心や深い友情を育む環境が整っていると感じております。また、男子ならではのエネルギーや活動量に合わせたカリキュラムや運動プログラムが充実しており、息子の個性を存分に発揮できると確信しております。男子校ならではの環境で、心身ともにたくましい成長が期待できると考え、本校を選ばせていただきました。
男子校や女子校を志望している場合、「なぜ共学校ではなく、そのような学校を選んだのか」お母様が問われることも多いです。
そのため、「男子校(女子校)ならではの理由」をしっかりと踏まえて答えられるように準備しておきましょう。
また、他の男子校(女子校)ではなく、なぜその学校を選んだのかについてもアピールするために、志望校の教育理念やカリキュラムなどを踏まえて具体的に答えることがポイントです。
「男子校ならではのメリット」「志望校独自の魅力」「男子校(女子校)での生活を通してどのような力を身につけ、どんな人間に育ってほしいか」などを踏まえて答えるようにしましょう。!
Q.通学マナーについてどのようにお考えですか。
通学マナーは、学校生活のみならず、社会での基本的なマナーを身につける重要な機会であると考えております。息子には、普段から通学時に他の方々に迷惑をかけないよう、歩行者のルールや公共交通機関の利用マナーについて丁寧に教えております。今後も日々の指導を通じて、息子が自律的にマナーを守り、社会の一員としてふさわしい行動ができるよう育ててまいりたいと考えております。
私立小の中には、「通学マナー」についてお母様に質問してくる学校も多いです。
学校側は、生徒が通学中にトラブルを起こして周りの方々に迷惑をかけ、学校にクレームが入ることを懸念しています。
実際、在校生の通学マナーが悪いために、面接でこのような質問をしてくる学校もよくあります。
つまり、学校側はこのような質問を通して、日頃から基本的な交通ルールや公共交通機関の利用マナーをご家庭で指導しているか知りたいと思っているのです。
そのため、具体例を踏まえて、通学マナーの教え方やそれに対する考えをまとめておくようにしましょう。
お母様の回答を通して、日頃からきちんと通学マナーを教えていること、今後もしっかりと指導していきたいことをアピールすることがポイントです!
Q.急なお迎えには対応できますか。
はい、万が一急なお迎えが必要な場合には、私自身が迅速に対応いたします。また、現在も夫や近くに住む両親とも連携し、急な事態にも対応できるように体制を整えております。
「緊急時のお迎え」についても、小学校受験の面接でお母様が聞かれやすい質問のひとつです。
特に共働きの場合は、子どもが熱を出したり、怪我をしたときにお迎えに来れるかどうかを学校側は気にしています。
そのため、急なお迎えに対応できること、そのためにご主人や親戚の方とどのように連携し、体制を整えているかについても答えられるにしておきましょう。
共働きのご家庭は、今のうちに入学後の緊急時のお迎えなどにどのように対応していくか、ご夫婦できちんと話し合っておくこともポイントです。
Q.子供が学校に行きたくないと言ったらどうしますか。
まずは息子の気持ちに寄り添い、なぜ学校に行きたくないのか、その理由を聞いてみたいと思います。そして、もし具体的な不安や問題があるのであれば、それを一緒に解決する方法を考えます。また、学校生活の楽しい側面を再確認させて、前向きな気持ちを引き出すように心がけたいと思います。子どもが安心して学校に通えるよう、家庭でもしっかりサポートしていきたいと考えています。
私立小の面接では、「子どもが学校に行きたくないと言ったらどうしますか」というような特定の状況を想定した質問をお母様にしてくる学校も多いです。
中には、「お子さんが悲しい顔をして学校から帰ってきたらどうしますか」という質問の仕方をしてくる先生も言います。
そのため、このような状況になったとき、母親としてどのような対応をするか具体的に答えられるようにしておきましょう。
ちなみに、学校側はこの質問を通して、「入学後にトラブルを起こす可能性が高い親ではないか」「モンスターペアレントになり得る存在かどうか」などもチェックしています。
そのため、このような学校側の視点を踏まえて回答を考えることもポイントです。
「いじめについての質問」も、これと同じタイプです。そのため、回答を通して、先生方が抱えている不安や懸念を払拭してあげることが大切です。
いじめの質問に答えるときのポイントや注意点については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてくださいね!
Q.入学後、SNSなどで保護者同士がかかわる際に注意したいと思っていることは何ですか。
SNSを使ってやり取りする際には言葉選びやプライバシーの保護に細心の注意を払いたいと考えています。特に、他のご家庭やお子さんの個人情報については、絶対に公開しないことを徹底したいです。また、トラブルや誤解が生じないよう、情報共有はあくまで公式の連絡手段を優先し、直接会話する機会を大切にしたいと思います。
昨今、SNSが発達しているため、「保護者同士で連絡を取る際の留意点」についてお母様に質問してくる学校も増えています。
入学後は、基本的にお母様同士が連絡を取り合うことが多いです。
ただ、LINEやインスタなどをはじめとしたSNSは、水面下でのやりとりが可能なため、さまざまなトラブルに発展しやすいです。
学校側としては、自分たちが把握していないところで問題が起きることを一番懸念しています。
そのため、このような質問を通して、一定の情報リテラシーを持っている保護者かどうかをチェックしたいと思っています。
SNSで他の保護者と連絡を取るときに気をつけていることについて、具体的に答えられるように準備しておくことがポイントです。
小学校受験の面接では、お母様ご自身のことについて聞かれることも多いです。
出身地や出身校、お仕事の内容など、さまざまなことについて聞かれる可能性があります。
また、ミッション系の学校を受験される場合は、キリスト教教育について聞かれることもあります。
そのため、ご自身のことについてもきちんと答えられるように準備しておきましょう。
では、以下でお母様ご自身のことについて聞かれやすい質問や答える際のポイントについて、回答例を踏まえて詳しく解説していきます。
Q.出身校について教えてください。
<志望校の卒業生である場合>
私は貴校を卒業いたしました。幼少期から貴校で学び、多くの貴重な経験をさせていただきました。特に、学業のみならず、心の成長を大切にする教育方針に触れ、協調性や自主性を学びながら、仲間との絆を深めたことが印象に残っています。また、先生方が一人ひとりの個性を尊重しながら支えてくださったことが、私の自信と成長に繋がりました。今でもその経験は私の生き方の根幹となっており、娘にも同じように貴校で素晴らしい経験してほしいと願っております。
<志望校とは関係ない場合>
私は〇〇大学の△△学部を卒業いたしました。大学時代は、教育や社会に関わる幅広い知識を学びながら、課外活動にも積極的に参加してまいりました。これらの経験は、今の仕事や子育てにも大いに役立っていると感じております。
私立小学校の中には、お母様の出身校について聞いてくることもあります。
特にお母様ご自身が志望校の卒業生である場合は、このような質問をされることが多いです。
そのため、学校生活を通して印象に残っていること、またそこでの学びが現在にどのような影響を及ぼしているのかを答えられるように準備しておきましょう。
また、志望校の卒業生でない場合でも、願書の経歴を見て、出身校について聞いてくる先生もいます、
その場合は、願書に書いた最終学歴の部分について、回答例のように詳しく答えるようにしましょう。
この質問は、ミッション系の学校や有名私立女子校などの面接で聞かれるケースが多いです。
Q.お仕事について教えてください。
現在は、△△会社で〇〇の仕事をしております。週に2~3日はテレワークを取り入れながら勤務しており、比較的柔軟な働き方ができる環境です。そのため、入学後の朝の送りや下校時の対応も私自身で行えることが多く、息子が安心して学校生活を送れるよう、家庭でサポートすることが可能です。また、急な対応が必要な場合も、職場と連携を取りながら迅速に対応できる体制を整えております。
共働きの場合、お母様のお仕事について聞いてくる学校も多いです。
お父様はお仕事の内容に加えて、やりがいや使命についての質問されることが多い一方で、お母様は勤務時間やテレワークの頻度などについて聞かれることも多いです。
これは、先ほどお伝えした入学後の「送迎」や「緊急時のお迎え」、「学校行事」などに対応できるかどうかを知るためだと考えられます。
そのため、このような学校側の意図を踏まえたうえで回答を考えることがポイントです。
ご自身で会社を経営されていたり、フルタイムで働いている場合は、入学後のどのように対応するのか、具体的な方法を踏まえて答えられるように準備をしておきましょう。
Q.お仕事の経験を通して子供に伝えたいことは何ですか。
私は仕事での経験を通じて、息子には「誠実さ」と「責任感」の大切さを伝えたいと考えております。仕事では、相手の立場に立ち、真摯に向き合う姿勢が求められることが多く、その姿勢が信頼を築く上でとても重要だと感じております。また、与えられた役割をしっかりと果たす責任感を持つことが、成長の一歩になると信じております。これらの価値観を、日々の生活の中で自然と息子にも伝えていければと考えております。
お母様がお仕事をされていた経験がある場合、その経験を子育てにどう活かしているか、今後子どもにどんなことを伝えたいか聞かれることもよくあります。
これは、現在働いているお母様だけでなく、かつてお仕事をされていた専業主婦のお母様も聞かれることがあります。
そのため、お仕事での経験を通じて、具体的にどんなことを子どもに伝えたいのか、また、子育てにどのように活かしているのかについて、ご自身のお考えをまとめておくようにしましょう。
先生方が共感を示したり、感心するようなわかりやすい内容を意識して回答を考えることもポイントです。
Q.お母様が受けてきたキリスト教教育について印象に残っていることを教えてください。
私がキリスト教教育を受けてきた中で印象に残っているのは、日々の生活や人との関わりにおいて「愛」と「思いやり」を持つことの大切さを教えられたことです。特に、困っている人に手を差し伸べる姿勢や、感謝の気持ちを忘れないことを大切にする教えは、私自身の子育てにも通じる部分が多いと感じております。娘にもこの価値観を伝えながら、周囲との関係を大切にしていける子に育ってほしいと願っております。
ミッション系の学校を受験する場合やお母様ご自身がミッション系の学校の卒業生である場合は、このような質問をされることもあります。
学校側はこの質問を通して、
「キリスト教教育自体にどんな考えを持っているのか」
「当校のキリスト教教育に対してどの程度理解があるか」
などを知りたいと思っています。
また、志望校と宗派の違いがある場合は、理解しようとする姿勢をしっかりとアピールすることもポイントです。
ミッション系の学校を卒業していたり、キリスト教に入信していたりする方は、それがご自身の人生にどんな影響を与えているか、また、子育てにおいてどのように活かしているかなども回答に盛り込むと、先生方により伝わりやすくなるでしょう。
小学校受験の面接では、お子様のことに関してお母様が聞かれることも多いです。
園での様子や好きな食べ物・嫌いな食べ物、ごきょうだいとの関係などに関する質問は特に聞かれやすいです。
そのため、以下でご紹介するお子様に関しての質問にも具体的に答えられるように準備しておきましょう。
お子様に関しての質問には、具体的なエピソードを踏まえて答えると、先生方に伝わりやすいので、回答を考えるときは意識してみてくださいね!
Q.どのような幼稚園ですか。
↪︎園での様子をお聞かせください。
息子がお世話になっている幼稚園は、自然と触れ合いながら学べる教育方針を大切にしている園です。園庭には四季折々の植物が植えられており、子供たちがのびのびと遊びながら学べる環境が整っています。息子が興味を持っている自然や動植物に触れる機会が多く、自由な発想を育むことができる点に魅力を感じてこちらの幼稚園に通わせたいと思いました。
<園での様子をお聞かせください。>
先生方が子どもども一人ひとりの個性を大切にし、温かく見守ってくださるので、息子も毎日楽しく通っています。園では友達と協力して遊ぶことが好きで、特に外遊びでは活発に活動している様子を先生方から伺っています。
「お子様が通っている幼稚園(保育園)」についても、小学校受験でお母様が聞かれやすい質問のひとつです。
具体的には、以下のような内容について聞かれることが多いです。
・どのような幼稚園(保育園)なのか
・なぜその園を選んだのか
・園でのお子様の様子
など
そのため、これらのうち、どの質問がきてもしっかりと答えられるように準備しておきましょう。
また、このような質問を通して、学校側はご家庭の教育方針や教育的価値観もチェックしています。
そのため、具体性を意識した回答をするようにしましょう!
園選びの理由をきちんと伝えることで、小学校受験をする際もきちんと吟味したうえで志望校を選んだということを暗にアピールできます。
Q.お子さんが好きな本について教えてください。
息子は、動物や自然を題材にした絵本が好きです。特に、動物たちの生活や冒険が描かれたストーリーに興味を持っており、読んでいる最中も「この動物はどんな生活をしているの?」と質問してくることがよくあります。また、今まで読んだ絵本の中では、昆虫絵本の第一人者である得田之久さんの『かまきり おおかまきりの一生』という作品をとても気に入って、何度も読んでいます。
私立小の中には、「お子さんが好きな絵本」についてお母様に質問してくる先生もいらっしゃいます。
特に、国語教育や読書を重視している学校では、このような質問をしてくるケースが多いです。
また、文部科学省の報告書(*)では、「学力の高い子供、特に知識の活用力が高い子供ほど、
学習習慣のみならず、読書の習慣がある」と指摘されています。
*平成 29 年度「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」
つまり、学校側はこの質問を通して、読み聞かせや読書の習慣があるかもチェックしていると考えられます。
そのため、読書に関する質問にはきちんと答えられるようにしておきましょう。
もちろん、幼児期のお子さんが器用に嘘をつくことは難しいので、読み聞かせや読書の習慣化ができていない方は今日から始めてください。
質問に答える時は、子どもが好きな絵本のジャンルだけでなく、具体的な絵本のタイトル名も言えるように準備しておきましょう。
Q.お子さんの好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか。
息子は果物が大好きで、特にみかんやいちごが好物です。野菜も比較的好きで、特にブロッコリーやトマトはよく食べてくれますが、ピーマンやにんじんが少し苦手なようです。
<嫌いな食べ物を出す場合はどうしていますか。>
苦手な食材に関しては調理法を変えたり、好きな料理に混ぜたりして、少しずつ慣れてもらうよう工夫しています。例えば、食材をスープやグラタンにして、自然な形で取り入れられるようにしています。食べられたときは「よく頑張ったね」と声をかけて、成功体験として楽しく受け入れてもらえるように心掛けています。
<食生活で気をつけていることは何ですか。>
食生活では、栄養バランスを大切にしながら、できるだけ多くの食材を取り入れるよう心掛けています。特に、旬の野菜や果物を使うことで、季節を感じながら食べることの楽しさを伝えたいと思っています。また、あまり味付けを濃くせず、素材本来の味を大切にすることも心がけています。
お子様の好きな食べ物・嫌いな食べ物も小学校受験の面接でお母様が聞かれやすい質問のひとつです。
特に嫌いな食べ物に関しては、それをどうやって出しているかなども聞かれやすいです。
そのため、普段の食事で嫌いな食べ物をどのように工夫して食べさせるようにしているかも説明できるようにしておきましょう。
また、これと似た質問として「食生活で気をつけていることは何ですか」「お弁当を作る時に気をつけていることは何ですか」というものもあるため、これについてもしっかりと答えられるように回答を考えておくことがポイントです。
食生活について聞かれた時も、「どんなことに気をつけているのか」具体的に答えられるように準備しておきましょう。
Q.ごきょうだいの関係はどのような様子ですか。
我が家には2人の子どもがいます。兄弟は年が近いこともあり、普段からとても仲が良く、一緒に遊ぶことが多いです。時には意見がぶつかることもありますが、そうした時も自分たちで解決する力を少しずつ身に着けているように感じています。最近では、兄である息子が弟を優しく見守りつつも、時にはリーダーシップを発揮して弟を引っ張っていく場面も見られるようになりました。
お子様のごきょうだいがいる場合、「ごきょうだいの様子」や「ごきょうだいで何をして遊ぶか」などについてお母様が聞かれることもあります。
学校側はきょうだいとの関わりを通じて、どんな性格の子どもか、家庭ではどのような振る舞いをしているのかを知りたいと思っています。
そのため、きょうだいで遊ぶときのお子様の様子についてもまとめておくようにしましょう。
弟や妹がいる場合は、お兄ちゃん(お姉ちゃん)としての振る舞いや態度に着目して答えることがポイントです!
特に縦割り活動などを行っている学校の面接でこのようなアピールをすると、良い印象を与えられるケースが多いです。
小学校受験の面接では、ご家庭に関することをお母様に聞いてくるケースも多いです。
普段のお子様との過ごし方やしつけなど子育てに関することはもちろん、ご夫婦の役割などについて聞かれることもよくあります。
そのため、ご家庭のことに関してもしっかりと答えられるように準備と対策を徹底しておく必要があります。
では、以下で面接で聞かれやすいご家庭に関する質問や答えるときのポイントについて、回答例を踏まえて詳しく解説していきます。
Q.ご家庭(子育て)で大切にしていることは何ですか。
我が家では、子どもが安心してのびのびと成長できる環境を整えることを大切にしています。特に、息子には失敗を恐れずに挑戦することの大切さを伝え、挑戦した結果に対して褒めたり、励ましたりすることを心掛けています。また、家族全員がお互いに感謝の気持ちを持ち、思いやりを持って接することも意識するようにしています。
小学校受験の面接では、「ご家庭や子育てで大切にしていること」についてお母様に聞いてくる先生も多いです。
そのため、母親としてご家庭で大切にしていることを具体的に答えられるように準備しておきましょう。
また、この質問に答える時は、志望校の教育方針と同じ方向性であることが間接的に伝わるように答えることもポイントです。
そうすることで、先生方に「当校と教育方針が合っている」「教育方針の違いで当校とぶつかる可能性は低い」というような印象を与えることができます。
この質問に答えるときは、ご家庭でどのような環境を作っているか、子どもに日頃からどんなことを伝えているかなどを回答に盛り込むようにしましょう!
Q.お子さんを叱る時に心掛けていることは何ですか。
息子を叱る時は、まず感情的にならずに、なぜその行動が良くなかったのかを具体的に伝えるよう心掛けています。また、叱る際には息子の気持ちに寄り添い、しっかりと話を聞いた上で、どうすれば次はうまくできるかを一緒に考えるようにしています。叱るときは、罰を与えるのではなく、次の成長にどうしたらつながるかというような意識を持つようにしております。
「子どもを叱るときに心掛けていること」も小学校受験の面接でお母様が聞かれやすい質問のひとつです。
学校側はこの質問へのお母様の回答を通して、
「どのような叱り方をするお母様か」
「叱るときに頭ごなしに怒鳴るタイプではないか」
などをチェックしています。
また、叱り方を通じて「トラブルを起こすタイプの保護者ではないか」「モンスターペアレントになるタイプではないか」なども確認しています。
そのため、このような悪印象を与えてしまう可能性がある回答にならないように慎重に考えるようにしましょう。
この質問への回答を通して、冷静さや柔軟性を持っていることアピールするのもポイントです!
Q.しつけでお子さんと約束していることは何ですか。
息子とは「約束を守ること」と「他の人を大切にすること」を大事にしています。特に、約束を守ることは信頼関係の基本だと伝えています。例えば、お片付けやお友達とのルールを守ることなど、小さな約束を積み重ねることで、責任感や自律心を育てています。また、相手の立場に立って考えることを常に話し合い、思いやりのある行動をするように心掛けています。
「しつけ」に関しても、小学校受験の面接でお母様が聞かれやすい質問のひとつです。
最近では、本来ご家庭で行うべきしつけを学校に任せてくる保護者も多いです。
ただ、それをされると先生方の負担が今以上に大きくなり、本来注力すべき学校教育がおろそかになってしまうため、学校側はこのようなご家庭を避けたいと思っています。
そのため、このような質問をされたら、しっかりとご家庭で行っているしつけを説明し、家庭教育と学校教育の違いを弁えている保護者であることをアピールする必要があります。
先ほどの通学マナーも含めて、基本的なしつけはきちんとご家庭で行っていることしっかりと伝えるようにしましょう!
そうすることで、学校側も安心して迎え入れることができます。
Q.お子さんと過ごす中で一番楽しいことは何ですか。
娘と一緒に過ごす時間の中で一番楽しいのは、一緒に絵を描いたり、手作りの工作をする時間です。娘は絵を描くことが大好きで、いつも自由な発想で素敵な絵を描いてくれます。その過程で「この色が好き」「こうしたらもっとかわいくなるね」といった会話をしながら、創造力や想像力が広がっていく様子を見るのがとても嬉しいです。
お父様よりお母様の方がお子さんと過ごす時間が長いご家庭がほとんどだと思います。
また、学校側もそれを理解したうえで、「お子さんと過ごす中で一番楽しいこと」を聞いてくることが多いです。
そのため、お子さん過ごす中でどんな時間が一番楽しいか、また、なぜ楽しいと感じるのかについて答えられるようにしておきましょう。
また、この質問を通して、学校側は、
「普段お子様とどのように過ごしているのか」
「お子様とどのような関わり方をしているのか」
などを知りたいと思っているので、具体性を意識して答えることもポイントです。
お母様の回答から、親子の穏やかで仲の良い関係が先生方に伝わることが理想的です。
Q.子育てで一番苦労したことを教えてください。
子育てで一番苦労したのは、娘が小さい頃のイヤイヤ期でした。自分の意志が強くなり、何かを頼んでもすぐに「イヤ」と言われてしまうことが多く、どう対応すれば良いのか悩むことがありました。ですが、娘の気持ちに寄り添いながらも、夫婦で話し合い、冷静に対処したり、選択肢を与えて自分で選ばせるようにしたことで、成長とともに少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。忍耐力が必要な時期でしたが、その分成長を感じられた瞬間も多く、貴重な経験となりました。
「子育てで一番苦労したこと」も小学校受験の面接で聞かれやすい質問のひとつです。
そのため、ご自身が今まで子育てをしてきた中でどんなことに苦労したのか、具体的に答えられるように準備しておきましょう。
また、それを乗り切るためにどのような工夫を凝らしたかについてもセットで答えることで、柔軟性や発想力のある保護者であることをアピールできます。
子育てで苦労したときに、夫婦できちんと話し合ったり、協力して対処したことを伝えられると、間接的に夫婦関係の良さも伝わるのでおすすめです。
Q.ご夫婦でどのように役割分担をされていますか。
我が家では、夫と私で話し合いながら、家事や育児の役割分担をしています。夫は仕事の開始時間が比較的遅いため、朝の娘の送りを担当してくれています。夫も娘と一緒に登園することで、二人の時間も大切にしているようです。帰宅時間は私の方が早いため、帰りお迎えや夕食の準備、家事全般は私が行っています。ですが、夫も時間に余裕があるときや休日は、積極的に料理や掃除を手伝ってくれたり、娘を遊びに連れて行ってくれます。
<受験対策はどのようにされてきましたか。>
受験対策については、夫も積極的に協力しており、家での学習時間や面接対策については、夫婦でお互いにサポートし合いながら進めてきました。私たち二人で息子の成長を見守りながら、できる限りのサポートをしてまいりました。
小学校受験の面接では、「ご夫婦の役割分担」についてお母様に質問してくる先生も多いです。
学校側はこの質問を通して、
「普段からご夫婦でコミュニケーションは取れているか」
「ご夫婦で協力や連携ができているか」
などを確認しています。
そのため、ご家庭で家事や園の送迎などどのように分担しているのか、具体的に答えられるように準備しておきましょう。
また、どちらか一方に負担が偏りすぎているような内容を答えてしまうと、よくない印象を持たれる可能性が高いため注意しましょう。
大切なのは「ご夫婦でしっかりと話し合って、役割分担できているか」です。
そのため、お母様の回答を通してこのことが伝わるように具体性のある内容を考えることがポイントです!
Q.奥様から見たご主人の良い所をを教えてください。
夫の良いところは、何事にも前向きで責任感が強く、家族をしっかりと支えてくれるところです。どんなに忙しい時でも、子どもの成長や家庭のことに関心を持ち、一緒に時間を過ごす姿勢を大切にしてくれています。
<ご主人の良い所で受け継いでほしことは何ですか。>
息子には、父親のこの責任感や、困難に対しても諦めずに挑戦する姿勢をぜひ受け継いでほしいと思っています。また、家族を思いやる気持ちや、困っている人に手を差し伸べる優しさも、息子がこれからの成長の中で自然と身につけていってくれることを願っています。
私立小の面接では、「ご主人の良いところ」や「お子様に受け継いでほしいこと」などについてお母様に聞いてくる先生方もいらっしゃいます。
この質問にきちんと答えられない場合、「ご主人との関係があまり良くないのでは?」と思われてしまう可能性もあります。
そのため、ご主人の良い所や尊敬できる点をしっかりとまとめておくこともポイントです。
また、ご主人のどんなところを子どもに受け継いでほしいかについてもセットで答えられるようにしておきましょう。
「お父様(お母様)とお子様が似ている点はどこだと思いますか」というような質問をしてくる先生もいらっしゃいます。
そのため、このような質問にも答えられるようにしっかりと準備しておきましょう!
面接対策は模擬面接一択!
今回ご紹介したような回答例は、あくまで「ひとつの例」でしかありません。
実際は、志望校の教育理念や指導方針、ご家庭の教育方針、お子さんの特徴(長所・短所)やエピソードによってベストな回答が変わってきます。
この点を踏まえると、面接対策で1番効果的なのは「模擬面接」です。
実際に模擬面接をやってみるとおわかりいただけますが、どんなに完璧な回答を用意して備えても、本番でその通りに答えられるかは別問題です。
また、面接では回答内容だけでなく、立ち居振る舞いや態度、表情、声の大きさなどもチェックされています。
それに、ご自身では完璧な回答を用意していたつもりでも、プロの視点から見ると内容が不十分だったり、誤解されやすい表現を使ってしまっていたりすることも多々あります。
そのため、本番で失敗したくないのであれば、必ず一度は幼児教室やプロの先生による模擬面接を受けられることをおすすめします。
私も「オーダーメイド面接特訓講座」という模擬面接を行っています。
オーダーメイド面接特訓講座では、志望校の教育理念や校風を踏まえて、そのご家庭の良さを面接で最大限アピールできるようにサポートすることを目的としています。
また、一般的な面接マナーはもちろん、オンラインによる模擬面接を通して、言葉使いや表情、声の出し方などもレクチャーいたします。
さらに、模擬面接中でのお父様・お母様のご回答を踏まえて、そのご家庭やお子さまの魅力を最大限引き出すようなアドバイスや回答づくりもさせていただきます。
そのため、小学校受験の面接に少しでも不安がある方、ご自身の回答に自信がない方、模擬面接を受けたい方は、ぜひ詳細を確認してみてくださいね!
こちらの講座は、模擬面接を通して、かける先生自らが親御さんやお子さんの面接での回答を添削させていただきます!
受験される親御さんから大好評なので、口コミを見たい方も詳細ページを確認してみてくださいね!
小学校受験の面接時間は15分前後と短くなっています。
その限られた時間の中で、厳選して質問してくるわけですから、一つひとつの質問には必ず何かしらの意図があります。
そのため、先ほど解説してきたように、学校側の意図を理解したうえで回答を考えることが大切です。
そのような点を踏まえた上で、面接対策には欠かせないおすすめの教材を3つご紹介します。
面接対策にこれから取り組まれる方、面接対策がうまくいっていない方は必ず確認するようにしてくださいね!
『合格する親の面接対策』では、過去の国立・私立小学校で聞かれた質問を基に、小学校受験における保護者面接の重要性やチェックされる点、回答を考える際のポイント・注意点、面接で聞かれる質問例(400問以上)とその意図について、余すことなく解説しています。
また、購入特典として、回答を記入できる質問ファイルも用意しています。
★Wordファイル(入力用)とPDF(書き込み用)の2つをダウンロードできます。
そのため、保護者面接の準備を入念に行いたい方、どんな質問がされるのか知りたい方はサンプルをチェックしてみてくださいね!
『合格する子供の面接対策』では、子どもの口頭試問や面接対策をする上で意識すべきポイントやコツについて解説していきます。
また、過去の有名私立小学校の面接で実際にお子さんが聞かれたことなども踏まえて、子どもが聞かれやすい質問例を全100問ご紹介しています。
口頭試問や親子面接がある方はピッタリの内容となっているので、入念に対策したい方はぜひサンプルをチェックしてみてくださいね!
近年、小学校受験の親子・保護者面接では、新型コロナウイルスによる影響やコロナ禍の生活について質問されることが増えました。
そこで『面接対策 新型コロナ編』では、小学校受験の面接で過去に聞かれたコロナの質問例や回答する際のポイント・注意点、今年度の面接で聞かれるかもしれない想定質問などについて、詳しく解説しています。
そのため、親子面接や保護者面接を控えている方、コロナに関するありとあらゆる質問の対策をしておきたい方はサンプルをチェックしてみてくださいね!
今回は、小学校受験の面接で母親が聞かれやすい質問と回答例を、小学校受験のプロが厳選して解説してきました。
面接では、お母様への質問を通して、子育てで大切にしていることやご家庭の雰囲気、ご夫婦の関係などを確認しようとする先生もいらっしゃいます。
そのため、今回ご紹介した質問に対して、学校側の意図を踏まえてきちんと答えられるように準備と対策をしておきましょう。
また、以下の記事では、「小学校受験の面接で父親が聞かれやすい質問と回答例」を詳しく解説しています。
そのため、今回の記事とあわせて必ずチェックしておきましょう!
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