小学校受験の準備や塾はいつから?経験談を踏まえてプロが本音で解説
こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は小学校受験の準備をいつから始めるべきかについて、塾に通い始めるべきタイミングや家庭での対策方法などを踏まえて、小学校受験のプロの詳しく解説していきますね!
こちらの記事を読んでくださっている方は、
「小学校受験の準備はいつから本格的に始めるべきだろう」
「教室に通い始めるタイミングを知りたい」
などのお悩みや不安を抱えていると思います。
実際、同じお悩みを抱えている方はとても多いです。
私も小学校受験の現役講師やコーチとして、さまざまなご家庭をサポートさせていただいてきた中で何度もこのようなご相談を受けています。
ちなみに、私は受験に関する個別面談、願書添削や模擬面接、小学校受験オンラインコミュニティの運営、自社教材の開発など、さまざまな面から受験するご家庭を支援させていただいております。
少し話は逸れましたが、ご存知の方もいるように、「小学校受験の準備はいつから始めるべきか」とネットなどで調べると、よく「年中の秋頃から本格的に始めた方がいい」と書かれていますよね。
ただ、今まで受験するご家庭をサポートしてきた経験を踏まえると、個人的には、「年中の秋ごろ」では遅いのではないかと考えています。
特に、誰もが聞いたことのある有名私立小や難関私立小を狙う場合は。
正直、「年中の秋ごろ」から本格的に動き始めてしまうと、対策が後手後手になってしまい、十分な準備ができないケースがほとんどです。
そのため、余裕を持って小学校受験の準備をしたいのであれば、もっと早くに動き始めることが大切です。
そこで今回は、小学校受験の準備はいつから始めるべきかについて、今までのサポートを経験を踏まえながら、プロの意見を本音で伝えたいと思います。
やや厳しい言い方になるところもございますが、実情を踏まえてお伝えするので、これから受験対策を始める方はぜひ参考にしてみてくださいね。
小学校受験の準備が年中の秋からでは遅い理由
受験の準備を始めるベストなタイミング
小学校受験の準備として最初にやるべきこと
家庭教育で実践すべきこと
小学校受験の塾に通い始めるタイミング
このページは約20,000字とボリューミーな内容になっているので、何度も読み返せるように必ずブックマークをしておきましょう!
まずは、年中の秋から小学校受験の準備を始めると間に合わない理由について、私の今までの指導やサポート経験などを踏まえて説明していきますね。
現時点で、年中の秋(新年長)に入っている方は、今日から対策を始めていく必要があります。
具体的に何をすればよいのかについても、後ほど詳しく説明していきますね!
「小学校受験の準備を本格的に始めるのは年中の秋から」と言われる理由の一つに、幼児教室や受験塾の集客事情が関係しています。
小学校受験の幼児教室や塾は、年中の秋の11月頃から、広告やキャンペーンなどを打ち出して、受験生の囲い込みを行うことが多いです。
ちなみに、小学校受験界隈では、年中の秋(10〜11月頃)を「新年長」と表現します。
実際、そのような受験塾の宣伝に影響されて、「年中の秋になったら本格的に準備を始めればいい」と思っている親御さんは多いです。
ただ、個人的な感覚としては、年中の秋頃から本格的に準備を始めて間に合うのは、年少やそれ以前から受験や知育系のお教室に通わせていたり、日々の家庭教育を大切にされている方に限ると思っています。
そのため、志望校のレベルやお子さんのポテンシャルによりますが、小学校受験について知識ゼロだったり、まったく志望校を決めていない状態で年中の秋から準備を始めても、現実的には間に合わないケースが多いです。
小学校受験についての基礎知識がなければ、そもそもどんな準備をすればよいのかもイメージが湧かないと思います。
そのため、準備や対策を本格的に始める前に、親御さん自身が小学校受験の基礎的な知識を学んで、全体像を把握しておくことがポイントです。
2つ目は、共働き家庭の増加です。
以前までは、小学校受験をするご家庭のほとんどが専業主婦でした。
そのため、基本的にお母様がお子様につきっきりで受験対策をすることができ、比較的時間に余裕があったため、年中の秋から本格的に対策を始めても間に合うケースが多いと言われていました。
ですが、最近では、小学校受験をする共働き家庭が増えてきています。
共働きということは、お父様もお母様も平日の日中は働いているわけですから、小学校受験の準備や子どもの学習に充てられる時間もおのずと減ってきます。
そうなると、専業主婦のご家庭に比べて時間的余裕がなくなるため、年中の秋よりももっと早い時期に本格的に対策を始める必要が出てくるのです。
そのため、もし専業主婦でお子様と関わる時間が普段から多いのであれば問題ありませんが、そうでないなら、年中の春、またはそれ以前から少しずつ準備を始めたほうが良いと思います。
受験する共働きご家庭は、ベビーシッターや家庭教師などを活用するケースも多いです。
3つ目は、小学校受験の競争率の激化です。
少子化が進む一方で、小学校受験の認知度や人気は年々高まっています。
以前は「小学校受験=富裕層のご家庭が受ける特殊な入試」というような印象を持たれていた方が多かったと思います。
ですが、近年では、晩婚化などが進み、お金をかけて子どもに良い教育を受けさせたいという思うご家庭や中学受験を避けようとして小学校受験をするご家庭が増えてきました。
そのため、昔より受験者数が増加傾向にあります。
また、入念に準備して試験に臨むご家庭も増えてきているため、ペーパーをはじめとした考査内容のレベル自体が上がってきているようにも感じます。
考査のレベルが上がれば、対策にかかる時間も増えるため、早いうちから準備を始める必要が出てきます。
このように、小学校受験の競争率の激化も、準備を始める時期を早める一つの要因になっていると考えられます。
このような理由から、私個人の意見としては「年中の秋頃から本格的に受験対策を始めても遅い」という結論に至っています。
個人的な肌感覚としては、小学校受験の準備を本格的に始めるベストなタイミングは新年中(年少の10〜11月)、それが難しい場合は遅くても年中の春から始めた方がよいと思います。
欲を言えば、年少に入った段階で親御さんが小学校受験や志望校に関する情報を集め始めて受験の全体像を掴んだり、家庭学習を少しずつ習慣化したりするとなおよしです。
また、小学校受験で必要になる聞く力や数・図形に関する基本的な思考力、巧緻性(手先の器用さ)などは、年少さんであれば発達段階的にも問題なくトレーニングすることができます。
それにこのような力は、いきなりペーパーを解かせて鍛えるのではなく、普段の読み聞かせやお手伝いを通して楽しく養うことが大切になってきます。
そのため、まずはプリント学習ではなく、日々の過ごし方を工夫していくことがポイントです。
そのような点も踏まえて以下では、小学校受験の準備として最初にやるべきことについて、詳しく説明していきたいと思います。
これから受験対策を始めようと思っている方、小学校受験に関してまだ右も左もわからない方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは、受験対策の全体像を把握することが大切です。
準備を始めるにしても、小学校受験がどんなものか、どんな試験があるのかを知らないと有意義な準備を進めることはできません。
そのため、なるべく無駄なく効率的に対策していくためにも、まずは小学校受験についての理解を深めることが大切です。
小学校受験の一番の特徴は、「親の関与が高い」ということです。
中学受験や高校受験、大学受験は、基本的に本人の頑張りが大事になってきます。
ですが、小学校受験では、親御さんの取り組み方が重要になってきます。
その理由は主に2つです。
1つ目は、受験対策では親御さんがお子さんをモチベートする必要があるからです。
幼児期のお子さんが自発的に机に向かって、問題文を読んで解くということは発達段階的にまだできません。
また、中高生と違って、勉強や受験をする意味も理解していません。
そのため、家庭学習を習慣化するためには、まず親御さんが受験するという意味をお子さんにうまく説明して、理解させる必要があります。
具体的には、HPやパンフレットを見せながら親御さんがうまくプレゼンしたり、実際に学校を一緒に見に行ったりなどして、「この学校に行きたい」と興味を持たせることが大切です。
その後で、
「この学校は、みんなが入れるわけではないこと」
「テストを受けて先生から選ばれた子だけが入れること」
「そのためには勉強したり、運動の練習をする必要があること」
を伝えましょう。
また、このように説明して受験する意味を伝えたとしても、勉強がつまらないものだと思ってしまえば、幼児期のお子さんは興味を持ってくれません。
ですので、お子さんが前向きに取り組めるように、教材や教え方を工夫して、指導することが大切になります。
このようなことを踏まえると、小学校受験は、お子様ご本人の頑張りも大切ですが、それ以上に親御さんの関わり方や工夫が大事になることがおわかりいただけると思います。
2つ目は、小学校受験は親御さんがやらなければならない準備や手続きが多いからです。
まずは今ご自身が行っているように小学校受験や志望校についての情報を集める必要があります。
また、それに伴って、学校説明会や見学会、オープンスクールなどの予約をして参加しなければなりません。
もし幼児教室や塾に通うのであれば、送迎などもあります。
さらに、小学校受験の山場の一つと言われている「願書作成」と出願手続きもあります。
出願が終われば、今度は保護者面接や親子面接の対策をする必要も出てきます。
その他にも、日々の家庭学習や受験服の用意などなど…。
今ぱっと思いつくものだけでもこれだけの準備が挙げられます。
このように、小学校受験は親御さんがやらなければならない手続きや準備がとても多いので、「親の受験」とも言われています。
また、これらの準備を滞りなく行っていくためには、親御さんが小学校受験や志望校についての情報を早め早めに集めて、全体像を把握しておく必要があります。
逆に、全体像を把握しないで行き当たりばったりで準備をしようとすると、間違った方向に進んでしまったり、遠回りしてしまうことがほとんどです。
そのため、まずは小学校受験に関する基礎知識を身につけるためにも、今行っているように情報収集から始めるようにしましょう。
最近では、小学校受験に関する極端な情報や間違った情報が出回ったりして、それに惑わされてしまっている親御さんも多いです。
そのため、情報に翻弄されやすい方、小学校受験に関する知識がゼロで不安な方は、最初に小学校受験に詳しい先生に個別面談などで相談することをおすすめします。
そうすることで、間違った方向に進むの避けることができます。
私も個別面談を行っているので、相談をご希望の方はこちらのページからチェックしてみてくださいね。
2つ目は自己分析を行うことです。
小学校受験がうまくいかないご家庭には必ずといっていいほど共通して見られる要因があります。
それは、「知名度やブランドイメージばかりが先行して受験してしまうこと」です。
例えば、「慶應幼稚舎に入れたい」と思っていても、「なぜ早実なのではなく、慶應何ですか」と聞かれたときに答えに詰まってしまってしまったり、どっちかに入れるならどっちでもいいと思ってしまったなら、それは知名度やブランドイメージが先行しているサインになります。
もちろん、ご自身のお子様をこのような名門小学校に入れて、良い教育を受けさせたいという思うこと自体は、親として当然だと思います。
ただ、このようにブランドだけで学校を選んでしまったり、ぼんやりした理由で学校を選んでしまうと、途中で失速したり、受験自体をやめてしまったりするケースが多いです。
そうならないためにも、受験対策を本格的に始める前に、ご家庭の「芯」をしっかりと持っておくことが大切です。
そして、そのために必要なのが自己分析なのです。
ここで言う「自己分析」とは、ご家庭の教育方針や子どもの性格・特徴を整理し、書き出すことです。
具体的には、以下の3つです。
1.子育てで大切にしていること
(=家庭の教育方針)
2.子どもの特徴や長所・短所
3.子どもの将来像
(親としてどのような大人に育ってほしいか)
自己分析を通じてこの3つを明確にすることは、小学校受験する意味を見出すことにつながりますし、学校選びをする際にも重要になります。
つまり、この自己分析を通して小学校受験の動機付け行い、ご家庭としての芯をつくることがまずは必要だということです。
小学校受験はみなさんが予想している以上に過酷なものです。
そのため、本格的に受験対策を始める前にご夫婦で自己分析を行い、小学校受験する意味やその学校にいかせたいと思うワケ(志望理由)を明確にしておくことは本当に大切です。
また、この自己分析は、先ほどお伝えした小学校受験の山場のひとつである「願書作成」においても必要な作業です。
そのため、受験対策を本格的に始める前準備として、自己分析を必ず行ってください。
自己分析の具体的なやり方やポイントについては以下の記事で詳しく解説しているので、この記事を最後まで読んだ後にあわせてチェックしてみてくださいね!
3つ目は、学校選びです。
自己分析をして家庭の教育方針や子どもの将来像などを明確にできたら、少しずつ学校選びも始めていきましょう。
まだこの段階では志望校を決定する必要はありませんが、目星をいくつかつけておくことは大切です。
その理由は主に2つです。
1つ目は、小学校受験では受験する学校の説明会や見学会に参加した方がいいからです。
多くの私立小学校では毎年春から夏にかけて説明会や見学会などが開かれます。
これらは、先生の生の声や内部の様子を知ることができる貴重な機会です。
また、保護者面接や親子面接がある場合、
「説明会やオープンスクールには参加しましたか」
「説明会で印象に残っていることは何ですか」
などの質問もよく聞かれます。
そのため、HPやパンフレットなどからは得られない情報を入手したり、学校への熱意を面接でアピールするためにも説明会や見学会に参加することは非常に重要なのです。
2つ目は、学校によって考査の種類や出題傾向が異なるからです。
小学校受験では、ペーパーテスト以外に絵画制作や行動観察、運動テスト、面接などがあります。
また、考査の種類や内容は学校によっても異なります。
つまり、志望校によって対策の方法が大きく異なる可能性があるということです。
先ほどお伝えしたように、受験の全体像を掴んで効率的に対策を進めていくためには、その学校でどんな問題や課題が出されるのか(過去問)を事前に把握しておくことも非常に大切です。
ですので、受験対策の計画を立てていくうえでも、早い段階で志望校の目星をいくつかつけておくことは大切です。
過去問分析に役立つ問題集は以下の記事で詳しく解説しているので、どんな教材を使えばいいかわからない方はあわせてチェックしてみてくださいね!
4つ目は、家庭教育の見直しと意識改革です。
小学校受験対策と聞くと、プリント学習をしたり、絵を描いたり、難しい運動練習をしたりすることをイメージされる方も多いと思います。
たしかに、これらも受験対策のひとつと言えます。
ですが、小学校受験の試験は、家庭教育の延長にあります。
例えば、ある有名私立小学校では、小豆を箸で摘んで一方のお皿からもう一方のお皿に移したり、シャツやタオルなどを畳んだりする課題が出されたことがあります。
このような課題は、日々の食事やお手伝いの中で養われる力です。
また、多くの学校のペーパーで出題される「お話の記憶」「話の理解」などの問題は日々の絵本の読み聞かせが重要になります。
このように、小学校受験の試験は、日々の生活と密接に関係しているのです。
これは、先ほどお伝えしたように、過去問をチェックしていただければ実感を持っていただくことができると思います。
ですので、まずは過去問を確認して、小学校受験の試験の内容を把握してください。
それができたら、普段の生活を少し工夫することで受験対策につなげることができないか考えてみましょう。
そうすると、「お風呂のときにこういうふうに接しよう」「ご飯を食べるときはこういうルールを作ろう」「登園中にはこういうことを教えたり、観察しよう」などいろいろなアイディアが湧いてくると思います。
小学校受験では「発想力のある親御さん」「工夫上手な親御さん」が強く、ご縁をいただきやすいです。
普段からよく考える習慣を身につければ、アイディアは浮かんでくるようになるので、ぜひ実践してみてくださいね!
①〜③のステップを順番に実践したうえで、まずは日々の生活を受験対策につなげるように工夫していきましょう。
このような意識改革が受験対策を本格的に始める第一歩になります。
先ほどお伝えしたように、小学校受験の準備を本格的に始めるなら、まずは親御さんの意識を改革して、普段の生活を見直すことが重要です。
小学校受験は家庭教育の延長なので、普段の生活の中で対策できることも多いです。
そこで以下では、小学校受験を見据えてご家庭で行うべき取り組みを解説していきます。
以下でご紹介する内容は、習慣化することが大切です。
すぐにでも始められることばかりなので、親子で今日から実践して、習慣化してみてくださいね!
1つ目は、季節や行事をご家庭で楽しむことです。
小学校受験では、季節や行事に関するさまざまな問題が出題されます。
また、受験で出される季節や行事の知識は膨大なので、早いうちから少しずつ覚えていく必要があります。
そこで大切になるが、「体験すること」です。
例えば、「子どもの日」について学ぶときに、いきなりプリントや季節カードなどを使って「鯉のぼり」や「柏餅」を無理やり覚えさせようとしてもうまくいきません。
でも、子どもの日に、鯉のぼりの制作をしたり、柏餅を一緒に食べたりしたら、すぐに覚えてくれます。
他にも、季節が変わるごとに旬の野菜や果物を一緒に買いに行って、調理したり食べたりすることも大切です。
また、行事に関しては1年に1回しかないため、受験本番までに実際に体験できる機会は限られています。
そういった意味でも、早くから親子で一つひとつの行事を楽しむことはとても重要なのです。
季節や行事に関する制作に関しては、私が運営している小学校受験専門オンラインコミュニティ「MAGONTOE」で豊富な動画コンテンツをご提供しています。
季節や行事に合わせた数十種類以上の制作コンテンツをお子様が楽しく使えるようになっているので、気になる方はこちらのページからし詳細をチェックしてみてくださいね!
2つ目は、日々の生活やお手伝いの中で巧緻性を養うことです。
小学校受験では、生活力を問う課題がよく出されます。
例えば、シャツやタオルをきれいに畳んだり、風呂敷でものを包んだり、布巾でテーブルを拭いたりなどなど。
このような課題では、生活力だけでなく、巧緻性(手先の器用さ)などもチェックしています。
そのため、このような課題を意識して、普段の生活を見直したり、お手伝いをさせたりすることも大切です。
実際、小学校受験を見据えて、お着替えや幼稚園の準備をお子さん自身に行わせたり、食事のお片付けや洗濯物を手伝わせている親御さんも多いです。
また、このような工夫を行うことで、お子さんの自立も促すことができるので一石二鳥です。
先ほどもお伝えしたように、「小学校受験は家庭教育の延長にある」と言われているため、まずは普段の生活を見直して、巧緻性対策につなげられないか考えるようにしましょう。
ちなみに、巧緻性という観点だけでいえば、早い段階からご家庭で制作をする習慣をつけることも非常に大切です。
小学校受験のほとんどの学校では制作課題があるため、ハサミやのりなど基本的な道具を使えるようになっておく必要があります。
また、折り紙や色画用紙、紙コップ、モールなどさまざまな材料を使った課題も出されるため、これら使った制作を練習しておくこともポイントです。
ただ、このような道具や教材を使った制作課題をご自身で毎回調べて用意したり、毎日隣でつきっきりで教えることは現実的に難しいと思います。
そのため、もし制作課題を早めに習慣化したいけど、なかなかその準備の時間が取れない方は、先ほどご紹介した私が運営する「MAGONOTE」もご活用くださいね。
小学校受験に必要な巧緻性の種類や対策方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせてチェックしてみてくださいね!
3つ目は、絵本の読み聞かせです。
小学校受験でご縁をいただく親御さんのほとんどが「絵本の読み聞かせ」を習慣化しています。
それほど、読み聞かせがお子さんに与える影響は大きいということですね。
絵本の読み聞かせは、小学校受験で必須の力である「聞く力」や「言語力(語彙力や表現力等)」を養うのに効果的です。
また、小学校受験のペーパーで必ずといっていいほど出題される「お話の記憶」「話の理解」の対策にもつながります。
そのため、今日から毎日1冊でもいいので、読み聞かせを習慣化することもおすすめします。
絵本を読み聞かせしている途中で「この子はどんな気持ちだと思う?」と問いかけたり、読み聞かせが終わった後で内容について質問したりすることで、より効果的な対策につながります。
ただ読み聞かせをするだけではなく、このようなちょっとした工夫もしてみてくださいね!
4つ目は、体験を通じて子どもの興味関心を深めることです。
小学校受験の対策を本格的に始めると、ついつい毎日プリントを何十枚も解かせたり、受験用の絵をいっぱい描かせたりする親御さんも多いです。
ただ、いきなり追い込むような勉強をさせても、効果的な学習はできませんし、むしろ勉強嫌いにさせてしまうリスクがあります。
それに、そもそも幼児期は、座学ではなく、五感を使って学ぶ時期です。
そのため、小学校受験の家庭学習を行う際は、なるべく「体験」を意識するようにしましょう。
例えば、ペーパー対策をするときに、最初からプリントを解かせるのではなく、なるべく具体物を使って教えることで、お子さんの理解度はぜんぜん変わってきます。
具体的には数を学ぶときにアメやおはじきなどを使って数えてみたり、立体図形を学ぶ際に積み木を使ってみたりなど、やりようはいくらでもあります。
また、受験に関することだけでなく、お子さんの興味や関心を深めるような体験をさせてあげることも大切です。
例えば、昆虫が好きなお子さんなら、蝶の飼育やアリの巣の観察などをしてみたり、昆虫博物館に連れて行ったりしてあげましょう。
このような体験は、お子さんの探究心や思考力を養うことにつながりますし、願書を書く際の子どものエピソードとしても役立ちます。
そのため、小学校受験対策を本格的に始めても、お子さんの興味や関心を深めるためのサポートをすることも忘れないようにしてくださいね。
願書で必要なエピソードに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
願書のエピソード作りは、早めに動く必要があるので、こちらも今のうちにチェックしておくことを強くおすすめします。
5つ目は、基礎的な体力をつけておくことです。
小学校受験は体力勝負です。
また、ほとんどの学校では運動テストがあるため、幼児期相応の運動能力も必要になります。
それを踏まえると、基礎的な体力や運動能力を身につけられるように早いうちから外遊びを習慣にしておいたほうがよいと思います。
実際、小学校受験で有名校や難関校にご縁をいただく親御さんは、朝早く起きてラジオ体操や縄跳びを習慣化しているケースが多いです。
また、このようなご家庭のお子さんは、やはり体力がついているため、受験にも強いです。
ちなみに、体力は男子だけでなく、女子にも必要です。
そのため、現在あまり運動したり、外遊びをしたりする機会がない場合は、早めに習慣化するようにしましょう。
年長に入ると学習量がグンと増えるので、それまでに基礎的な体力を身につけておくことが大切です。
6つ目は、人に触れる機会を多く作ることです。
近年小学校受験では、行動観察が重要視されてきていると言われています。
行動観察は、指示された課題にグループで取り組む考査なので、コミュニケーション能力や社会性が必要になります。
ですが、これらの力は一朝一夕で身につくものではなく、かつ、集団の中でしか養うことができないため、早くから対策する必要があります。
そのため、小学校受験をすると決めたら、老若男女かかわらず、いろいろな人と関わる機会を作ってあげることを強くおすすめします。
例えば、園でお友だちと関わるだけでなく、いつも行かない公園に行って他の子どもと遊んだり、児童館に行って年の違うお兄さんやお姉さんとお話ししたりする機会を作ってあげたりすると、コミュニケーションや社会性が育まれやすくなります。
他にも、外食に行った際に店員さんにご挨拶したり、自分で注文させたりなどすることで、グループ課題のときに自分から発言できるようになりやすいです。
また、人との関わりを通して、基本的な礼儀作法やマナーを覚えさせることも大切です。
「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」などの基本的なご挨拶はもちろん、思いやりや感謝の気持ちを持つことなども教えていくようにしましょう。
小学校受験では、思考力や運動能力、巧緻性などだけでなく、このようなしつけの部分に関してもチェックされています。
また、この点に関しては日頃の親御さんの関わり方が重要になってくるので、早いうちから意識するようにしてくださいね。
小学校受験における行動観察の課題の種類やチェックされている点、ご家庭でできる行動観察対策に関しては、以下のオリジナル教材で詳しく解説しているので、不安がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
本書では、小学校受験の行動観察で出題される課題の種類や先生方がチェックしている評価ポイント、注意すべき点などについて、詳しく解説しています。
また、ご家庭でできる具体的な対策方法や取り組みについてもご紹介しています。
そのため、小学校受験の行動観察に少しでも不安がある方、行動観察でどんなことを子どもに意識させたらよいのかわからない方は、ぜひサンプルをチェックしてみてくださいね。
小学校受験の個別面談をしていると
「塾にはいつから通い始めた方がいいですか」
「人気の幼児教室は年中の秋頃からだと遅いですか」
などのご相談もよく受けます。
このあたりについて、私なりの意見をお伝えしたいきたいと思います。
まず、実際の受験経験者の方々のリアルな声をいくつかご紹介しますね。
お教室は新年中から、それまではひとりでとっくんなど家庭で半年弱ほど学習していました。
宿題だけでは身につくまで到達しないことが多いので、似たような内容のものを購入して充電的に仕上げたり、弱い単元を底上げするために使用しています。
2歳くらいになったら運筆やハサミを使うワークなどで楽しんでおくと、ゆくゆく財産になると思います!
幼児教室自体は1歳から通っていました。小学校受験を決めたのが年中の夏で、そこから受験クラスがある塾にスッパリ変えています。
受験塾と幼児教室では、具体的な目標の有無でこんなに空気が違うのかと思った記憶があります。
幼児教室はあくまで楽しく学ぶ、受験塾は子どもも何のために今ここに来ているのか、みんな自覚しているといった様子です。
私学小学校の関係者さんに聞いた話ですが、受験対策の塾に通ってる生徒さんと通われてない生徒さんは受付で挨拶の仕方や態度でわかるとおっしゃってました。
国立だけ希望なら、新年長から通学をスタートする方も割と多いみたいです。
もちろんそれ以前から通っている人も多いので、定員の問題で希望の教室に入れないこともあります。
体験など回るとなると、遅くとも年中の夏〜秋頃には動き出す感じでしょうか。
ちなみに、最終的に国立の抽選で、希望した学校をどこも受けられないというケースも多く、教室からは私立も受けることを勧められることも多いです。
逆に私立希望の人で、国立に出願する人も結構多いです。
我が子は現在国立用のお教室に行っていますが、国立の講習に行くと新年長スタートや、家庭学習と単発の講座だけという方もよく見掛けますよ。
年少から年中夏までは大手のお受験塾に通っていましたが、身体も小さく発達も遅めの我が子には、大手塾の内容はだいぶ難しかったです。
ただ、座る時や話を聞く時の姿勢はキッチリ身についたようでよく褒められます。
どちらのお教室でも、まずは具体物を使ったり実験をしたりして、ペーパー上だけではなく体験させて理解させることを重視していると感じました。ご自宅で学習される際も、まずはペーパーをこなすより具体物で体験してみると良いかもしれません。
このように、小学校受験の塾や幼児教室に通い始めるタイミングは人それぞれです。
ただ、有名私立小や難関私立小を受験するのであれば、年中の秋(新年中)から動き始めるのでは遅いでしょう。
特に人気の幼児教室などは、この時期から体験授業などに参加しようとしても、すでに満枠で、キャンセル待ちになることが多かったり、紹介制でないと入れないところもあります。
そのため、遅くても年中の春〜夏頃には塾やお教室探しを始めたほうが良いと思います。
確実に入会したい教室があるなら、年少の秋(新年中)くらいから動き始めると確実だと思います。
また、現在年少未満のお子さんは、最初から小学校受験の塾に通うのではなく、まずは知育系の幼児教室に通い始めるのもおすすめです。
実際、難関私立小にご縁をいただいた方の中には、幼稚園に入る前から知育系の幼児教室に通い、年長に入ってから受験塾に入るケースなども見られます。
知育系の幼児教室は、受験が目的ではないので、楽しく学べるのが特長です。
ですが、先ほどご紹介した保護者の声にもあったように、小学校受験では基本的な礼儀やマナー、振る舞いなどもチェックされるので、年中以降は受験塾に切り替えるか、併用したほうがベターでしょう。
もちろん、小学校受験の塾や幼児教室に早くから通ったからといって絶対ご縁をいただけるわけではありません。
その逆もまた然りです。
塾に通う時期やどの講座を取るかは、お子さんの能力やポテンシャル、家庭環境(専業主婦か共働きか)などによって異なります。
また、お教室や塾選びでは、合格実績だけではなく、先生との相性や立地なども大切になってきます。
それに、塾に通おうと思ったら、その前にどんなお教室や塾があるのか調べて体験授業を受ける必要もあります。
そのため、引越しの物件探しと同じで、本格的に塾に通い始めたいと思っている数ヶ月前から余裕を持って探したほうがよいでしょう。
年中の秋(新年長)は繁忙期なので、特別な事情がない限りは、その前に塾選びを始めて入会する方が確実でしょう。
今回は、小学校受験の準備はいつから始めるべきかについて、今までのサポート経験を踏まえながら解説してきました。
小学校受験の準備は、思っているより大変なので、早め早めに始めた方がよいです。
また、間違った方向で準備や対策を進めてしまわないように、最初の段階でプロの先生に相談して、方向性や全体像を把握しておくことも大切です。
私も随時個別相談を受け付けているので、これから本格的に受験対策を始めたいと思っている方や受験に関する知識があまりなくて不安な方は、ぜひご相談くださいね!
毎月のプロによる個別面談をご希望の方、お子さん1人で制作や巧緻性対策できるオンライン学習環境を求めている方は、ぜひ「MAGONOTE」もチェックしてみてくださいね!