受験ノウハウ

小学校受験は塾なしで可能?実情や合格するケースをプロが本音で解説!

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かける先生
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こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。

今回は塾なしで小学校受験でご縁をいただけるかどうかについて、小学校受験のプロが本音で解説していきますね!

小学校受験の個別面談をしていると、

「塾なしで小学校受験でご縁をいただくことは可能ですか」

「小学校受験でご縁をいただくには塾は必須ですか」

などのご相談を受けます。

結論からお伝えすると、可能な場合もあれば、不可能に限りなく近い場合もあります。

元も子もない答えですが、塾なしで小学校受験でご縁をいただけるかどうかは、私立小か国立小か、お子さんの現時点での能力やポテンシャル、家庭教育の充実度などによって異なります。

そこでこの記事では、塾なしで小学校受験で現実的にご縁をいただける可能性が高いパターンについて、理由を踏まえて詳しく説明していきます。

また、塾なしで小学校受験をする場合、具体的にどのように進めていけばよいのかについても、具体的に解説していきます。

そのため、小学校受験をするうえで塾をどうすべきか迷っている方、塾なしでご縁をいただけないか調べている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事でわかる内容

塾なしで合格しやすいパターン

塾なし小学校受験の鉄則5選

考査別のおすすめ対策方法

かける先生
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このページは約20,000字とボリューミーな内容になっているので、何度も読み返せるように必ずブックマークをしておきましょう!

塾なしで小学校受験でご縁をいただけるかどうかは、主に以下の5つの要因によって変わってきます。

・志望校のレベルや難易度

・お子さんの能力やポテンシャル

・家庭環境

・家庭教育の充実度や親の関わり方

・親御さんの能力

上記のそれぞれの要因がどの程度かによって、塾なしでもご縁をいただける可能性は大きく変わってきます。

そこ以下では、それぞれの要因について、塾なしでご縁をいただける可能性が高いパターンを踏まえて、詳しく説明していきますね。

かける先生
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塾なしで小学校受験に挑みたいと考えている方は、以下で解説している内容と現状を照らし合わせながら読み進めてくださいね!

1
私立トップ校は塾なしだと難しいケースが多い

志望校のレベルや難易度

1つ目は、志望校のレベルや難易度です。

正直、難関私立小学校を受験する場合は、塾なしだとかなり難度が高いです。

例えば、慶應幼稚舎や慶應横浜初等部、早実初等部などの難関共学校、東洋英和や雙葉などの難関女子校は、倍率もかなり高く、特殊な試験も出されやすいため、小学校受験初心者の方がご家庭だけで対策することは難しいと思います。

そのため、ご自身が気になっている志望校がどれくらいの人気校なのかを調べて、トップ10〜20位以内に入るような学校であれば、ご家庭の環境やお子さんのポテンシャルにもよりますが、ご家庭だけで対策してご縁をいただける可能性は低いでしょう。

ですので、通年で通わないとしても、志望校別の講座や季節講座などを受講した方が現実的だと思います。

ただ、国立小学校の場合は別です。

国立小学校を受験するご家庭の中には、塾に通わずご縁をいただくご家庭も一定数います。

その理由は主に2つです。

1つ目は、国立小学校で好まれやすい生徒像があるからです。

小学校受験は、中学受験や高校受験と違ってペーパーで高得点を取ったらご縁をいただけるわけではなく、絵画制作や運動テスト、行動観察、面接なを通して総合的にチェックされています。

また、私立に受かりやすい子と国立小学校に受かりやすい子の間にも違いがあると言われています。

実際、先ほどご紹介したような難関私立小に受かっても国立小に受からない方もいれば、私立全滅で国立だけ受かる子もいます。

つまり、小学校受験の塾や教室に通ってきちんと準備した子が必ずしも受かるわけではないということです。

むしろ国立小の場合、受験に向けて鍛えられた子どもが嫌煙されている可能性もあります。

このような理由で、国立小のみ受験する場合は、必ずしも塾が必要ではないと言われています。

2つ目は、国立小独自の抽選制度による影響です。

都内の国立小では、抽選が行われます。

抽選は試験前と試験後に2回行う学校もあれば、どちらか1回しか行わない学校もあります。

また、抽選は公平に行われ運次第なので、どんなに対策しても、抽選で通らなかったらご縁をいただけないということになります。

そのため、国立小単願のご家庭は、抽選で通らない可能性を考慮して、塾やお教室に通わないで受験するケースも多いのです。

こういった理由から、国立小の場合は、塾なしご縁をいただくご家庭も見られやすいです。

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ただ、塾なしで国立小にご縁をいただくご家庭は、日頃の家庭教育が行き届いていたり、親御さんの関わり方が上手だったりするため、何も対策しなくてもご縁をいただけるわけではありません。

そのため、この先も読み進めて、それを踏まえて塾に通うべきか判断してくださいね。

2
小学校受験は向き不向きもある

子どもの能力やポテンシャル

2つ目は、子どもの能力やポテンシャルです。

小学校受験には、向いている子と向いていない子がいると言われています。

その特徴をざっとまとめると以下の通りです。

小学校受験に向いている子

・集中力がある:与えられた課題に集中して取り組むことができる。

・指示を理解し、従う力がある:先生の指示やルールを理解し、守ることができる。

・協調性がある:他の子どもたちと協力して活動することができる。

・表現力がある:自分の意見や考えをしっかりと表現できる。

・物事に対する好奇心が強い:新しいことに興味を持ち、積極的に学ぼうとする姿勢がある。

・忍耐力や持続力がある:難しい課題でも粘り強く取り組むことができる。

・自立心がある:自分でできることを率先して行う姿勢がある。

小学校受験に向いていない子

落ち着きがない:少しの時間で気が散り、集中が途切れやすい。

指示やお約束を守れない:指示やルールを守るのが苦手で、自分のやり方を優先する傾向がある。

協調性や社会性に欠ける:他の子どもと協力して活動するのが難しい。

表現が苦手:自分の考えや気持ちを上手く言葉にすることが難しい。

完璧主義:未知のことに対して消極的で、挑戦を避ける傾向がある。

忍耐力がない:途中で諦めたり、飽きてしまったりすることが多い。

自立していない:親や先生に依存し、頼りがちな傾向が強い。

もし受験に向いていない子の特徴に多く当てはまる場合は、ご家庭だけで対策するのは難しい可能性が高いです。

特に、お行儀やマナーに厳しい女子校などを受験する場合はなおさらです。

また、これらの特徴は、親御さんの関わり方による影響も多いですが、持って生まれた性質にもよります。

そのため、受験に必要な性質を持ち合わせていない場合は、時間をかけてそれを育んでいく必要があります。

ただ、それをご家庭だけで行うことは予想以上に大変なので、そういった場合は塾や外部のサービスを適宜活用した方が良いと思います。

逆に、「小学校受験に向いている子」で挙げた特徴に多く当てはまる場合は、家庭教育メインでご縁をいただける可能性もあります。

また、数や図形に強かったり、言語力やコミュニケーション能力、協調性に長けていたりする場合も小学校受験では有利になります。

そのため、志望校や次に解説する家庭環境によっては、塾なし、もしくは単発講座などだけ活用して受験に挑むのも選択肢の一つだと思います。

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先ほどもお伝えしたように、志望校のレベルによっても変わってくるので、それを踏まえて検討するようにしましょう。

3
共働きは塾なしだと難しいケースが多い

家庭環境

3つ目は、家庭環境です。

具体的には、3つの要素があります。

1つ目は、共働きか専業主婦かです。

専業主婦であれば、基本的にお子様と関わる時間を作りやすいため、家庭学習の時間も多く確保できまます。

そのため、塾なしでもやり方さえ間違えなければ、受験対策を良いペースで進めることができると思います。

一方で、共働き、特にご夫婦ともにフルタイムで働いている場合は、専業主婦のご家庭に比べて子どもとの時間を確保しづらいため、家庭学習の時間も不足しやすい傾向にあります。

祖父母のサポートの有無などによっても異なってきますが、共働きなのであれば、塾なしだと難しいケースが多いと思います。

2つ目は、シングルかどうかです。

母子家庭や父子家庭の場合も、お仕事や家事の関係で家庭学習の時間を十分に確保できないケースが多いです。

また、小学校受験は親御さんがやらなければいけない準備や手続きも多いため、シングルだとかなり負担が大きくなります。

そのため、志望校のレベルや親御さんの関わり方、お仕事の状況にもよりますが、塾なしでご縁をいただくことが難しい可能性が高いです。

ただ、ベビーシッターや家庭教師等を活用することで、塾なしで受験対策を進めることはできます。

3つ目は夫婦関係です。

ご夫婦で役割分担をしたり、同じ熱量を持って受験対策に取り組めるご家庭は小学校受験において強いです。

ただ、ほとんどのご家庭では、ご主人のお仕事の都合などもあり、奥様主導で受験対策を進めていきます、

もちろん、お仕事が忙しいという理由で、そうなってしまうのは仕方ありません。

ですが、休日にお子さんとの時間を確保して受験対策や成長につながることを一緒にしたり、積極的に受験対策やその準備に携わったりできるご主人だと、受験においてはかなり有利です。

そのため、ご夫婦で一丸となって受験に臨めるのであれば、塾なしでもご縁をいただける可能性は十分あると思います。

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塾に通うとしてもご夫婦で協力することは必須なので、早いうちに話し合いを行って、同じ意識の高さを持つことが大切です。

4
小学校受験「家庭教育の延長」にある

家庭教育の充実度や親の関わり方

4つ目は、家庭教育の充実度や親の関わり方です。

先ほどお伝えしたように、小学校受験をするご家庭の中には塾に通わなかったり、直前期に単発の講座を少し受けただけで難関校にご縁をいただくご家庭もあります。

ただ、このケースの場合、パターンはある程度決まっています。

1つ目は、以前から知育系の幼児教室に通わせているパターンです、

代表的な例として、七田などが挙げられます。

このようなお教室に0〜3歳頃から通い続け、年長になるタイミングで受験用の塾やお教室に少し通って難関校にご縁をいただくケースは意外と多いです。

知育系の幼児教室では、遊びの中で思考力や言語力、表現力などを楽しく養うことができるため、それが小学校受験でも有利に働いていると考えられます。

また、乳幼児期からこのようなお教室に通わせている親御さんはご自身が高学歴だったり、教育への関心が高い傾向にあるため、そういったことも一つの要因として挙げられるでしょう。

2つ目は、親御さんの関わり方が上手で、日頃の躾や教育が行き届いているパターンです。

例えば、工夫上手な親御さんは、小学校受験を意識していなくても、普段の関わりの中でお子さんの思考力や言語力、コミュニケーション能力などを自然と養うことができているケースが多いです。

他にも、季節の行事を親子で楽しんでいるご家庭は、特別な対策をしなくても、季節に関する知識が豊富だったり、それにちなんだお絵かきや制作を通して巧緻性や表現力が育まれていることが多いです。

また、躾がきちんと行き届いているご家庭のお子さんは、ご挨拶や言葉遣い、公共のマナーなども身についています。

このような小学校受験で土台となる力が普段の生活の中で培われているのであれば、塾なしでもご縁をいただける可能性はあります。

かける先生
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「小学校受験=家庭教育の延長」とも言われるため、普段の生活の中で当たり前のことを当たり前にやることも大切です。

ご挨拶や言葉遣い、公共のマナー、季節の行事などを”当たり前のこと”としてお子さんに教えられるかがカギとも言えますね。

5
小学校受験は「親の受験」

親の能力

最後は、親御さんの能力です。

小学校受験は「親の受験」とも言われており、親御さんのさまざまな能力が求められます。

先ほどお伝えした「子どもとの関わり方」を一つとっても、発想力や柔軟性がある親御さんはそうでない親御さんに比べて、小学校受験において有利です。

また、願書では文章力や論理力、面接では立ち居振る舞い以外にコミュニケーション能力や表現力などが試されます。

加えて、受験対策をスムーズに進めるためには、情報収集力(リサーチ能力)や計画力、管理力なども必要になってきます。

さらに、お仕事と家事と育児、そして受験対策を同時に行うマルチタスク能力なども重要です。

これだけでも相当な能力が必要になることがおわかりいただけると思います。

塾や幼児教室に通わないという選択をするのであれば、このようなことをすべて親御さんが自力でカバーする必要があります。

それが問題なくできる親御さんもいれば、「私には到底できない」と不安になる親御さんもいらっしゃると思います。

そのため、塾なしで小学校受験に挑めるかは親御さんの能力値によっても変わってくることを覚えておきましょう。

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例えば、家事代行サービスやベビーシッターを利用すれば、家事や育児の負担を減らすことができます。

このように1人ですべてをカバーしきれないのであれば、塾以外の外部サービスを適宜利用するのも方法の一つです。

プロによる進捗確認は大事!

塾なし小学校受験の鉄則5選

塾なしで小学校受験に挑む場合、日々の家庭学習はもちろん、願書添削や面接対策など、さまざまな難問が立ちはだかる可能性があります。

また、塾なしでご縁をいただくためには、これらの問題にご夫婦で対処していく必要があります。

そのためには、早め早めに正確な情報を収集したり、試験までの残り時間を逆算して家庭学習を進めていく必要があります。

ですが、初めて小学校受験をするご家庭がこれを1人で行うのは現実的に難しく、かなり大変です。

そこで、以下では、塾なしで小学校受験する場合に必須の鉄則を5つに絞ってご紹介します。

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塾なしで小学校受験に挑みたい方にとってかなり大切なことをまとめているので、何度も見返せるようにブックマークしておきましょう。

本当に必要な講座を取ることは大事

塾の単発講座を活用する

1つ目は、塾の単発講座を活用することです。

先ほどお伝えしたように、親御さんの関わり方が上手だったり、家庭教育が行き届いている場合は、受験専用の塾や幼児教室に通年で通わなくても、難関校にご縁をいただけるご家庭は(少数ですが)いらっしゃいます。

ただ、行動観察など、ご家庭では対策が難しいこともあると思います。

また、初めて小学校受験をされる方は、他の受験生の様子やイメージがわからないという方もいらっしゃると思います。

そのため、通年で通わなくても、必要に応じて、単発の講座や季節講習、学校別講座などを単発で受講することも大切です。

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個人的に行動観察の講座は、塾に通年で通わなくても一度は受講して経験されることをおすすめします。

ペースメーカーとして必須

プロによる進捗の確認

2つ目は、プロによる進捗確認です。

小学校受験の塾や幼児教室に通わないで受験する場合に一番心配なのが「受験対策の方向性やペース」です。

塾や幼児教室に通っていれば、基本的にそこでの授業や先生をペースメーカーとして対策を進めることができると思います。

ですが、ご家庭だけで進めるとなると、受験本番から逆算して計画を立て、進めていく必要があります。

ですが、初めて小学校受験をする方にとっては、ご自身で志望校の過去問分析をして、学習計画を立て、問題集を選んで進めていくことは難しいと思います。

そのため、せめて小学校受験に詳しいプロの先生に定期的に相談して、進捗を確認してもらったり、受験対策の進め方や方針が合っているか確認してもらった方がよいでしょう。

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私も単発の個別面談や定期的に個別面談ができるサービスを行なっておりますので、気になる方はぜひご活用くださいね!

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普段の生活の中で受験に必要な力を鍛える

毎日丁寧に生活を送る

3つ目は、受験を見据えて、毎日丁寧に生活を送ることです。

塾なしで難関私立小や国立小にご縁をいただく方は、毎日を丁寧に過ごしています。

毎日の園の準備やお着替えなど自分でやらせることはもちろん、親御さんと一緒にお料理や掃除をしたり、さまざまなお手伝いを楽しんだりなどしながら、その中で受験で必要な思考力やスキルを育んでいます。

また、ご家庭によっては祖母と生花や茶道、習字などさまざまな体験をしたり、子ども自身の興味関心を深めるような取り組みをしたりしている方もいます。

先ほどもお伝えしたように、「小学校受験は家庭教育の延長にある」と言われているため、塾や幼児教室に通うかどうかは関係なく、毎日を丁寧に過ごすことが何より大切です。

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小学校受験を見据えるのであれば、普段の生活の中で巧緻性(手先の器用さ)を鍛えることが大切です。

巧緻性を鍛えることは、ペーパーなどに必要な思考力を鍛えることにもつながります。

普段の生活の中でできる巧緻性対策に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

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モチベーションに左右されない環境を作る

学習の習慣化と仕組み化

4つ目は、学習の習慣化と仕組み化です。

塾なしで小学校受験に挑むのであれば、家庭学習の習慣化は必須です。

最低でも平日は1日2〜3時間ほど確保する必要があります。

志望校のレベルや子どもの能力にってはもっと時間が必要な場合もあります。

そうなったときに大切なのが「仕組み化」や「ルーティーン化」です。

毎日決まった時間に家庭学習を行うためには、その他のお仕事や家事を仕組み化する必要があります。

専業主婦だったり、祖父母と一緒に住んでいたりする場合はそれほど困難ではないと思いますが、共働き、特にフルタイムで働いているご夫婦の場合は、必要に応じてベビーシッターや家事代行などを活用する必要があるかもしれません。

そのため、家庭学習の時間を安定的に確保するためにも、早めにシミュレーションをして、生活スタイルを確立していくようにしましょう。

ちなみに、家庭学習の時間は、長く確保すれば良いというわけではありません。

むしろ、子どもの睡眠時間を削って無理やり確保しようとすると、学習内容が定着しづらくなりますし、子どものモチベーションも上がらず親御さんのストレスも溜まりやすくなります。

そのため、平日と休日でどれくらいの家庭学習時間がベストか、そして1日の中でどのように分割して行うかなどもテストを繰り返して、ベストなパターンを早めに明らかにしましょう。

かける先生
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家庭学習の時間を、ペーパーや絵画制作、運動にどのように分配するかも重要です。

そのため、お子さんの得意不得意を把握したうえで、適切な時間の使い方を検証することも忘れないでくださいね!

ベビーシッターや宅食も活用する

外部サービスの活用

5つ目は、外部サービスの活用です。

ここまでお伝えしたきたように、塾なしで小学校受験に挑む場合、すべてをご自身で背負うのではなく、必要に応じて外部サービスをうまく活用することがポイントになります。

例えば、ご家庭で対策が難しかったり、不安がある分野に関しては単発で受講できる講座や家庭教師を活用するのも選択肢の一つです。

家事や下の子のお世話で時間が取られて家庭学習の時間を十分確保できない場合は、家事代行や宅配食、ベビーシッターなどを利用することも大切です。

また、願書作成や面接対策なども、初めて小学校受験をする方にとっては難しく、負担が大きいため、プロにサポートしてもらうことを強くおすすめします。

ちなみに、願書と面接は切っても切り離せないものです。

順序的には、願書作成を通じて家庭の教育方針や志望理由などを明確し、そこでの内容を活用しんがら面接対策をしていくという流れになります。

また、願書作成では、エピソードを作ったり、文章の型を学んだりなどさまざまな準備が必要になるため、かなり時間がかかります。

そのため、塾なしで小学校受験に挑む方は、新年長(年中の11月頃)になったタイミングから少しずつ準備を始めていくことが大切になります。

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いつから願書作成の準備を始めるべきか、具体的にどんなことをすればいいのかについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも必ず今のうちに確認しておくようにしましょう。

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家庭での対策方法は考査内容によって異なる!

考査別のおすすめ対策方法

塾なしで小学校受験に挑む場合、家庭学習メインで進めていかなければなりません。

ただ、小学校受験の試験は、ペーパーテスト対策以外にも絵画制作や行動観察、運動テストなどがあるため、その対策もする必要があります。

そこで以下では、考査別のご家庭での対策方法について、具体的に解説していきますね!

かける先生
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家庭学習メインの方は、進め方が大事になってくるのっで、ぜひ参考にしてみてくださいね!

単元別・分野別問題集中心で進める

ペーパーテスト

家庭学習メインでペーパーテストの対策をしていく場合は、単元別問題集や領域別問題集をどんどんご家庭で進めていき、早いうちにお子さんの得意不得意を把握するようにしましょう。

ただし、何も考えないですべての問題集を順番にやっていると時間が足りなるケースが多いです。

そのため、先に志望校の過去問をチェックして、その学校で出題されやすい単元や領域を中心に解いていくことをおすすめします。

年長の春くらいまでに書く単元の基礎を固めて、夏にかけて応用問題を解き、夏休み以降に過去問レベルまで仕上げていくイメージを持つと良いと思います。

学校によってペーパーの難易度や問題数は異なるので、しっかりと過去問分析しておくことがポイントです。

かける先生
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家庭学習メインで進める際のおすすめの問題集(過去問含む)に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、これから本格的に受験対策を始める方は必ずチェックしておきましょう。

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巧緻性・絵画制作

巧緻性や絵画制作に関しては、とにかく毎日コツコツ取り組むことが大切です。

なぜなら、これらの考査で必要な力は一朝一夕で身につくものではなく、数をこなせばこなすだけ上手になるからです。

そのため、短期で集中して対策しようとするのではなく、普段の生活に取り入れて習慣化することがポイントになります。

そこで重要になるのが、どんな環境や教材を用意するかです。

巧緻性や絵画制作を習慣化する場合、いかに親御さんの手間や負担を減らすかがポイントになります。

特に制作を親御さんが教えるとなると、お子さんの隣でつきっきりで教える必要があります。

そうすると、親御さんの負担やストレスが増えたり、ペーパーなど他の対策の準備ができなくて、スムーズに受験対策を進めることができなくなるケースが多いです。

そのため、巧緻性や絵画制作は動画教材などを使って、材料を用意すればお子さんが1人で進められる環境や教材を用意することがポイントです。

かける先生
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家庭学習メインで進める際のおすすめの巧緻性・絵画制作教材に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも必ずチェックしてくださいね!

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運動テスト

小学校受験の運動テストは基本的な課題しか出されないので、年齢相応の運動神経が備わっているのであれば、体操教室などは不要だと個人的には考えています。

そのため、過去問を調べて、どのような運動課題が出されるか把握したら、公園などに行って、その課題内容を練習するようにしましょう。

ちなみに、運動対策はご主人が行った方がスムーズにいくケースが多いです。

特に、学生時代に運動部などに所属していたご主人なら教えるのも上手だと思うので、積極的に外遊びに連れて行って、楽しく取り組むようにしましょう。

ただ、以下のようなご家庭は体操教室などに通ったほうがいい場合もあります。

・お子さんが運動がとても苦手

・親御さんが運動が苦手で教えられない

・お子さんの運動を教える時間やスキルがまったくない

など

そのため、親御さんやお子さんの運動能力などを鑑みて、必要に応じて体操教室や塾の単発講座、家庭教師などにお願いするようにしましょう。

かける先生
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今までの指導経験を踏まえると、ボールを使った課題やステップ・バランス系の課題に苦戦するお子さんが多い印象です。

そのため、このような課題に対してご家庭でどれくらいアプローチできるのか考えてみてくださいね!

単発講座を取るのもオススメ!

行動観察(集団行動)

ご家庭でできる行動観察の対策としては、とにかく人に触れる機会を多く作ることです。

行動観察は指示された課題にグループで取り組む考査なので、コミュニケーション能力や社会性が必要になります。

ですが、これらの力は一朝一夕で身につくものではなく、かつ、集団の中でしか養うことができないため、早くから対策する必要があります。

そのため、小学校受験をすると決めたら、老若男女かかわらず、いろいろな人と関わる機会を作ってあげることを強くおすすめします。

例えば、園でお友だちと関わるだけでなく、いつも行かない公園に行って他の子どもと遊んだり、児童館に行って年の違うお兄さんやお姉さんとお話ししたりする機会を作ってあげたりすると、コミュニケーションや社会性が育まれやすくなります。

他にも、食に行った際に店員さんにご挨拶したり、自分で注文させたりなどすることで、グループ課題のときに自分から発言できるようになりやすいです。

また、人との関わりを通して、基本的な礼儀作法やマナーを覚えさせることも大切です。

「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」などの基本的なご挨拶はもちろん、思いやりや感謝の気持ちを持つことなども教えていくようにしましょう。

小学校受験では、思考力や運動能力、巧緻性などだけでなく、このようなしつけの部分に関してもチェックされています。

また、この点に関しては日頃の親御さんの関わり方が重要になってくるので、早いうちから意識するようにしてくださいね。

もしご家庭で対策が難しいのであれば、先ほどお伝えしたように、塾や幼児教室の単発講座や季節講習を受講するのもおすすめです。

このような講座はお子さんの経験にもなりますし、小学校受験の行動観察で求められる能力や振る舞い、お子さんのレベルなどについて知るきっかけにもなります。

ですので、必要に応じてこのような外部サービスも活用するようにしましょう。

かける先生
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小学校受験における行動観察の課題の種類やチェックされている点、ご家庭でできる行動観察対策に関しては、以下のオリジナル教材で詳しく解説しているので、不安がある方はぜひチェックしてみてくださいね。

『行動観察の極意』

本書では、小学校受験の行動観察で出題される課題の種類や先生方がチェックしている評価ポイント、注意すべき点などについて、詳しく解説しています。

また、ご家庭でできる具体的な対策方法や取り組みについてもご紹介しています。

そのため、小学校受験の行動観察に少しでも不安がある方、行動観察でどんなことを子どもに意識させたらよいのかわからない方は、ぜひサンプルをチェックしてみてくださいね。

願書作成は早めに準備を始めること

願書作成と面接対策

小学校受験において多くの親御さんが苦労するのが「願書作成」と「面接対策」の2つです。

特に大変なのが願書作成です。

小学校受験の願書は、学校側がそのご家庭を知るための貴重な資料です。

また、面接がある学校の場合、願書は面接資料としても使われます。

つまり、願書作成と面接対策は表裏一体なのです。

順序としては、まずは願書作成の準備から行う必要があります。

難関校ともなると提出される願書の数は数百〜1千枚以上にのぼるため、しっかりと先生方の印象に残る文章を書き上げる必要があります。

また、インパクトのある願書を完成させるためには、文章力だけでなく、「何を書くか」という中身が大切になります。

そのためには、早いうちからご家庭で準備しなければならないことがあります。

それは、主に以下の3つです。

1.自己分析

2.学校分析

3.子どものエピソード作り

※項目としては3つですが、それぞれを細分化すると、結構な数になります。ただ、ここでは解説しきれないので、一旦3つにまとめたといった感じになります。

このように、小学校受験の願書は文章を実際に書き始める前にやらなければならないことがたくさんあります。

また、慶應幼稚舎などは面接がない分、願書の内容がより重要視されていると言われています。

そのため、塾なしで受験するとしても、願書作成に関してはプロのサポートや添削を受けることを強くおすすめします。

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願書作成をいつから準備すべきか、具体的に何から始めたらいいのかについては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも必ず今のうちに確認しておきましょう。

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この記事のまとめ

今回は、塾なしで小学校受験で現実的にご縁をいただける可能性が高いパターンや塾なしで受験に挑む場合の対策方法などについて解説してきました。

ここまでお読みいただいた方はおわかりいただけるように、塾なしでの小学校受験はなかなか難度が高いです。

ただ、志望校のレベルやお子さんのポテンシャル、家庭環境や家庭教育の充実度によっても個人差があるため、それによっては塾なしでご縁をいただける可能性も十分あります。

そのため、今回解説した内容を参考にして、改めて塾なしで受験に挑むかどうかをご家族で話し合っていただけますと幸いです。

また、それを踏まえて一度私の意見を聞きたいという方は、単発の個別面談を行っているので、お気軽にご相談くださいね。

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毎月のプロによる個別面談をご希望の方、お子さん1人で制作や巧緻性対策できるオンライン学習環境を求めている方は、ぜひ「MAGONOTE」もチェックしてみてくださいね!

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小学校受験現役講師兼コーチ
指導経験を基に小学校受験の「本当に役立つ情報」を発信|教育学部卒|難関有名私立・国立小の合格者サポート実績多数|幼児英語・中受・高受も指導経験あり|インスタフォロワー4,000人超|小学校受験オンラインコミュニティ「MAGONTOE」運営|オリジナル教材『小学校受験三ツ星ドリル』等も制作|家庭教師・個別相談・願書添削・模擬面接も受付中
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