【小学校受験の巧緻性教材をプロが紹介】おすすめの教材と選び方
こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は、小学校受験の巧緻性対策に役立つおすすめの教材や選び方にについてプロが解説していきます!
小学校受験では、さまざまな巧緻性(=手先の器用さ)が求められます。
例えば、制作課題では、紙を手でちぎったり、ハサミで切ったり、折り紙を折ったりなどの巧緻性が求められます。
このような指先の技術は、日々ご家庭で制作や工作を通じてコツコツトレーニングしていくしかありません。
ですが、お仕事や家事がある中で、毎日課題を探して、教具を用意して、隣で教えて…となると、「時間的に難しい」「休日しか取り組むことができない」という方も多いと思います。
そのような方は、小学校受験の巧緻性対策に特化した教材を上手に活用することが大切です。
そこでこの記事では、以下の内容について小学校受験のプロが”わかりやすく・丁寧に”解説していきます。
巧緻性教材の選び方とポイント
巧緻性対策におすすめの教材やサービス
教材以外にご家庭でできる巧緻性対策
このページを見れば、ご家庭のスタイルに合った小学校受験の巧緻性対策に役立つ教材をしっかりと選ぶことができます。
では、さっそく見ていきましょう!
小学校受験の巧緻性教材をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
本屋さんやネットショップには、さまざまな巧緻性対策を謳った教材があります。
その中には、良い教材もあれば、そうでない教材もあります。
そこでまずは小学校受験のプロの視点から、巧緻性教材の選び方とポイントを5つ解説していきたいと思います。
1つ目は、動画解説がついているかです。
先ほどもお伝えしたように、小学校受験では制作課題の中でさまざまな巧緻性が求められます。
そのため、巧緻性を高めるためには、ご家庭で日頃から制作に取り組むことが重要になります。
ですが、ご家庭で小学校受験を意識した制作をするとなると、親御さんが横で説明したり、教えたりしながら取り組まなければなりません。
そうなると、毎日制作や巧緻性の対策をしたくても、お仕事や家事などの兼ね合いで現実的に難しくなってしまうと思います。
だからこそ、動画解説がついている教材を選ぶようにしましょう。
ただ、動画解説の中にも、「制作者による音声や掛け声がついているもの」とそうでないものがあります。
前者であれば、教具さえ準備すればお子さんが動画を見て1人で取り組むことができます。
そのため、親御さんが隣でつきっきりで教える必要はないため、負担もかなり軽減されます。
一方で、音声や掛け声がない映像だけの音声だと、お子さんが1人で動画を見ながら継続して取り組むことは難しいです。
そのため、「制作者による音声や掛け声がある動画解説」付きの巧緻性教材を選ぶようにしましょう!
2つ目は、課題の種類が豊富かどうかです。
小学校受験の制作や巧緻性課題の内容は実にさまざまでです。
色画用紙を使った課題もあれば、折り紙や紙コップなどを使った課題もあり、それによって必要になる巧緻性も変わってきます。
ですが、市販の巧緻性の問題集は、「紙だけで作れる簡易的なもの」しか収録されていないものも多いので、あまり実践的とは言えません。
そのため、巧緻性教材を選ぶときは、いろいろな課題が豊富に用意されているかどうかも確認するようにしましょう。
折り紙や紙コップ・紙皿、シールなどを使ったものなど、いろいろな課題がある教材の方がお子さんも楽しく取り組むことができるため、そういった意味でも課題の豊富さは大切です!
3つ目は、身近な道具を使ってできるかどうかです。
小学校受験の制作や巧緻性課題では、以下のような材料や道具を使うように指示されることが多いです。
・はさみやのりなどの教具
・折り紙
・シール
・台紙や色画用紙
・モール
・紙コップ
・ビニール袋
そのため、小学校受験を意識した巧緻性対策をしたいのであれば、このような材料や道具を使った巧緻性対策をしていく必要があります。
最初は材料を揃えるのが少し手間かもしれませんが、ほとんど100円ショップなどで揃えられるので、普段の買い物のついでににまとめて買っておけば問題ありません。
先ほどもお伝えしたように、市販の巧緻性の問題集は、それに付属している用紙だけを使えば作れる簡易的な課題がまとまっているため、その点は便利です。
ただ、実際の試験ではさまざまな材料を使う課題が出されるため、小学校受験の巧緻性をより意識した対策をしたいのであれば、このような材料を使わなければならない課題がまとまった教材やサービスを積極的に利用することをおすすめします。
いろいろな材料を使う制作や巧緻性課題の方が、作る過程でさまざまな力を養うことができます。
4つ目は過去問に対応しているかどうかです。
小学校受験の巧緻性の実践練習をしたいのであれば、やはり過去問が1番効果的です。
そのため、各学校の過去問が含まれている教材を選ぶこともポイントです。
また、学校によって使う材料や道具、求められる巧緻性も変わってくるので、志望校だけでなくさまざまな学校の過去問に取り組むことをおすすめします。
過去問は、時間制限がある中で指示を聞いて、見本と同じように作るという実践的な練習をできる点もおすすめです。
5つ目は、子どもが楽しく取り組めるかどうかです。
小学校受験対策をしているご家庭の中には、制作や巧緻性の対策を無理にやらせようとしてお子さんが嫌がってしまっているケースも多いです。
嫌がった状態で無理やりやらせても、巧緻性は身につきません。
ですので、お子さん自身が「やってみたい!」「つくってみたい!」と思えるような教材を選ぶことがポイントです。
そのためには、ここまでご紹介してきた解説動画や課題の豊富さなどが重要になってきます。
ここまでご紹介してきたポイントを踏まえて、お子さんが楽しく・継続的に取り組めそうな教材や環境を選ぶようにしましょう!
小学校受験の巧緻性教材にはさまざまなものがあります。
その中でも特に役立つ教材を、先ほど解説したポイントも踏まえたうえでご紹介するので、巧緻性教材をお探しの方はぜひ以下の中から選んでみてください。
小学校受験の現役講師兼コーチである私が作成している巧緻性教材もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
MAGONOTEでは、60種類以上の制作・巧緻性の動画コンテンツが用意されており、使い放題となっています。
制作・巧緻性の動画コンテンツの中には、折り紙や紙コップなどを使った教材はもちろん、有名校の過去問の中からピックアップした良問もあるため、小学校受験対策にピッタリです!
また、動画コンテンツは、小学校受験の現役講師である私が動画上で指示や掛け声をしながら教えています。
そのため、必要な教具さえご用意いただけたら、あとはお子さんが動画を見ながら1人で課題を進められるスタイルになっています。
さらに、MAGONOTEでは、制作・巧緻性の動画コンテンツ以外に30種類以上のペーパー教材や毎月の個別面談、会員限定の受験ノウハウなども提供しています。
こちらは私が自ら作成している、「運筆・巧緻性・模写」に特化した単元別問題集です。
こちらの問題集では、小学校受験で必要になる基本的な運筆能力を身につけるための問題を30題収録しています。
また、有名校の過去問を踏まえて作成している問題も多数含まれているため、受験本番を意識した実践問題に取り組みたい方にもおすすめです。
以下、サンプル問題をいくつかご紹介します。
こちらの問題集やその他の単元の問題集をお試しで使ってみたい方、割引価格でご購入した方は、小学校受験の現役講師兼コーチである私が運営しているオンラインコミュニティ「MAGONOTE(まごのて)」もご検討ください!
MAGONOTEでは、小学校受験三つ星ドリルの30種類以上の単元の問題①〜問題⑩(※)をすべてご利用できます。
※プランによって異なりますので、詳細ページをご確認ください。
また、お子様が1人で取り組めるように、設問音声も付属しています。
そのため、設問音声を聞いてお子様が問題を解くという試験と同様の形式で練習できます。
さらに、60種類以上の制作・巧緻性動画コンテンツや毎月の個別面談、会員限定の受験ノウハウやイベント等もございます。
MAGONOTEの詳細をチェックしたい方は、以下のページをご確認くださいね!
こぐま会制作教材シリーズも小学校受験の巧緻性対策に役立つ教材のひとつです。
こちらの教材の魅力は、「ぬりえ」「かみこうさく」「たつどうぶつ」など、それぞれの分野に特化した教材が用意されている点です。
ですが、カラーでないこと、作り方の解説動画がついていないことなどが、デメリットとして挙げられます。
そのため、簡易的な巧緻性の問題集に取り組みたい方、分野別の巧緻性課題に取り組みたい方に合っている教材です。
小学校受験の巧緻性の中には、ここまでご紹介してきたように制作などの中で必要になるものもあれば、普段の生活に根付いたものもあります。
例えば、難関私立小のひとつである「早稲田実業学校初等部」では、過去に以下のような巧緻性課題が出されたことがあります。
・かっぱを着て脱いで畳む
・洋服(Yシャツやズボン)を畳んで風呂敷で包む
・おはじきをジッパー付きビニール袋にまとめる
など
このように巧緻性課題の中には、特別な対策をしなくても、日常生活で身に付けられるものがあります。
そこで以下では、ご家庭でできる巧緻性対策や習慣化すべきことについて、プロの視点から解説します。
毎日のお着替え
小学校受験の巧緻性対策としてご家庭で必ず習慣化すべきことの一つ目は「毎日のお着替えを自分で行うこと」です。
先ほどお話ししたように、小学校受験では巧緻性テストの一環として、カッパを着たり脱いだりする課題や洋服を畳む課題が出ることがあります。
これらの課題は、お子さんが基本的な生活能力をしっかり身につけているかを確認するためのものでもあります。
そのため、毎日のお着替えは必ずお子さん自身に行わせるようにしてください。
また、洋服選びの際には、ボタンやファスナー付きのものを着せたり、靴下の脱ぎ履きを自分で行うように促したりすることも、巧緻性を高めるのに効果的なのでおすすめです。
さらに、洗濯物を畳む際には、畳み方を丁寧に教えながら、お子さんが自分の洋服を自分で畳む習慣をつけさせることも大切です。
その他にも、次の日に着る洋服を寝る前に枕元に置いたり、畳んだ洋服を決まった場所にしまったりなど、自立を促す工夫をしていきましょう。
お箸を使った食事
巧緻性を高めるためには、できるだけ早くからお箸を使った食事を習慣にすることも大切です。
お箸は細かな指の動きが必要になるので、巧緻性を効果的に鍛えることができます。
また、小学校受験ではお箸で小豆などの小さなものをつまんで移す課題が出されることもあります。
成蹊小学校がその一例です。
そのため、お子さんが3歳になったら、少しずつお箸を使わせて、自然に慣れさせていくようにしましょう。
お箸が上手に使えるようになると、その他の巧緻性も自然に向上していきます。
紐靴
小学校受験の制作や巧緻性テストでは、紐を穴に通して蝶結びをするという課題がよく出ます。
例えば筑波大学付属小学校などがその一例です。
そのため、紐通しや紐結びも日々の生活のなかで練習しておくことが大切です。
そんなときに便利なのが「紐靴」です。
もし現在マジックテープの靴を履いているなら、お子さんが好きなデザインの紐靴を1足用意してあげましょう。
そして、時間に余裕があるときや遊びにいくときにその靴を履かせることで、お子さんも靴紐を結ぼうと一生懸命になるので、結果的に紐結びの練習になります。
また、制作をするときに材料として紐を使うのも効果的です。
作品作りの過程に紐通しや紐結びを取り入れること、お子さんが楽しく巧緻性の練習ができますよ!
紐通しや紐結びを練習する際は、綴じ紐やリボン、風呂敷などいろいろななアイテムを使うのもポイントです。
布巾・雑巾掛け
小学校受験の巧緻性テストでは、布巾を使ってテーブルをきれいに拭くという課題が出されたこともあります。
そのため、お手伝いや自立を促すため習慣として、布巾でテーブルを拭いたり、雑巾掛けをするのもおすすめです。
これらの作業では、布巾や雑巾をひねったり、力の加減を調整しながら拭いたりする動作が必要になるため巧緻性対策につながります。
また、雑巾掛けは足腰のトレーニングにもなるため、日々の姿勢や運動テスト対策としてもおすすめです。
布巾や雑巾を水に濡らして絞り、拭くというところまで一貫してできるようにしましょう。
洗濯物を畳む
小学校受験では、巧緻性を測るために洋服を着脱したり、畳んだりする課題が出題されることがあります。
具体的には、カッパを着たり脱いだりする、Yシャツやズボン、タオル、ハンカチなどを畳むというような内容です。
代表的な学校には、早稲田実業初等部や難関女子校などがあります。
特に女子校では日常生活に根付いた課題がよく出される傾向があるため、女子校を受験する場合は早めに対策を始めることが大切です。
そのため、お手伝いの一環として洗濯物を畳むことをお子さんに手伝わせて、畳み方を丁寧に教えるようにしましょう。
初めはタオルやハンカチなど簡単に畳めるものから取り組ませて、自信を持たせてあげることが大切です。
今回は、小学校受験に役立つおすすめの巧緻性教材やその選び方などについて、小学校受験のプロが解説してきました。
小学校受験において巧緻性はとても重要な力のひとつなので、幼児教室だけでなく、ご家庭でもしっかり対策をすることが受験でご縁をいただくためには重要です。
そのため、今回解説した内容を踏まえて、お子さんが楽しく取り組める巧緻性教材を選ぶようにしてくださいね!
小学校受験で必要な巧緻性の対策方法やポイントに関しては、以下の記事で詳しくまとめているので、こちらも必ず確認しておきましょう!