筑波大学附属小学校の願書の書き方と例文を願書添削のプロが解説!
こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は筑波大学付属小学校の願書の書き方やポイント、注意点について、願書添削の経験を踏まえて詳しく解説していきますね!
筑波大学附属小学校は、国立小トップの人気を誇るとともに、都内の国立小学校の中で唯一、出願時に志望理由が求められる学校でもあります。
都内には、お茶の水や学芸大附属竹早小学校、大泉小学校など、他にもいくつか国立小がありますが、これらの学校では志望理由の提出がありません。
さらに、筑附小では、志望理由以外に、保護者作文もあります。
このようなことから、筑附小は他の国立小よりも、学校の教育理念に対する理解度や家庭の教育方針、親の考え(教育的価値観)などをチェックしていると考えられます。
また、筑附小はあくまで国立小学校なので、私立小学校の願書と違って、“あるポイント”をきちんと意識して願書を書くことも重要だと言われています。
そのような点を踏まえたうえで、今回は筑波大学附属小学校の願書の書き方やポイント、注意点などについて、今までの願書添削の経験を踏まえて解説していきます。
筑附小で志望理由が求められる理由
筑附小はなぜ志望理由を2回も提出させるのか
願書を書く前に知っておくべき筑附小の特徴
筑附小の願書を書く際のポイントや注意点
15,000字超のボリューミーな内容になっているので、筑附小を受験する方は必ずブックマークをして何度も見返せるようにしておきましょう!
最初にもお伝えしたように、筑波大学附属小学校は、都内の国立小学校の中で唯一、出願時に志望理由が求めてくる学校です。
では、その意図や狙いは何なのか。
その答えを紐解くカギは、「筑附小では学校説明会や見学会が行われていない」という特徴にあります。
国立私立関係なく、試験前に学校説明会や見学会を行う学校は多いです。
学校説明会は、学校側が保護者に「我が校はこういう学校ですよ」とアピールする場であり、保護者側がその学校を深く知る場でもあります。
ただ、筑附小は、このような学校説明会や見学会を行わない珍しい学校です。
そのため、保護者が、自分で調べる必要があるのです。
そして、願書は、学校側がそれをきちんと確認するための資料であると考えられます。
つまり、筑附小が出願時に志望理由を求めるのは、「当校について、ご自身できちんと調べたうえで、志願してくれていますよね?」という意図があるということです。
そのため、志望理由を記入するときは、ただ自分の伝えたいことをまとめるのではなく、このような筑附小の意図をきちんと汲み取ったうえで文章を考える必要があるのです。
筑附小の願書を書くときは、筑附小の教育理念や指導方針だけでなく、国立小学校であることを理解したうえで書くこともポイントです。
筑波大学附属小学校では、志望理由を2度提出する必要があります。
1回目は、第一次選考Web出願時です。
筑附小は、10月中旬に第一次選考Web出願があり、そこで1回目の志望理由を提出する必要があります。
1回目の志望理由は、インターネット上で記入して提出すればOKで、昨年度(令和6年度)の字数は「200字以内」でした。
2回目は、第二次選考受付時です。
2回目の志望理由も同じく200字程度と言われていますが、1回目と違って手書きで記入する必要があります。
「なぜ志望理由を2回も提出させるのか」と疑問に思う方も多いと思います。
参考程度に私が考える理由は2つお話しします。
1つ目の理由は、第一次選考Web出願時に本気度の低いご家庭を弾くためです。
筑附小は、国立小の中でダントツの人気を誇り、その志願者数は、例年男女合わせて約4,000名にのぼると言われています。
もちろん、全員が本気で筑附小への入学を志願しているかというとそうではなくて、私立本命で併願している方ももいれば、力試しで記念受験する方も多くいらっしゃいます。
(そうはいっても、筑附小を第一志望校に設定して、本気で試験に臨んでくるご家庭は多いため、熾烈な競争を勝ち抜かなければいけないことに違いはないのですが…。)
ただ、学校側はリソースなどの問題もありますから、本気で入学を希望しているご家庭になるべく試験を受けてもらいたいと思っています。
また、記念受験の方や本気度の低いご家庭の中には、志望理由の記入があるとわかっただけで面倒くさがって受験をやめる方もいます。
そのため、第一次選考Web出願時に志望理由の記入を条件とすることで、本気度の低いご家庭をふるいにかけようとしていると考えられます。
2つ目の理由は、2回の志望理由の提出を通じて、学校への理解を深めてもらうためです。
ご存知のように、筑附小の第一次選考は抽選です。
そのため、「Web出願時の志望理由を本気で書いても抽選で落ちたら意味がないから、とりあえずちょっと調べて埋めればいいや」と思う方も多いです。
これは、学校側も理解しているでしょう。
だからこそ、抽選後の第二次選考受付で改めて志望理由の提出を求めているのです。
抽選で勝ち残った後であれば、「第二次選考の結果に影響を与えるかもしれない」「後悔しないようにできることは全部やっておきたい」という気持ちが芽生えるので、1回目の提出時よりも学校について詳しく調べて、丁寧に文章を書こうとする方が多いです。
そうすると、自然に学校への理解が深まります。
また、その文章を通じて、筑附小に対する真の本気度も知ることができます。
このような理由から、筑波大学附属小学校では、2回の志望理由の提出を求めていることが推察できます。
次に、1回目の志望理由を使い回してもよいのかについて、詳しく解説していきますね!
繰り返しになりますが、筑波大学附属小学校では、志望理由を提出するタイミングが2回あります。
そこで浮かんでくるのが
「1回目の志望理由を2回目も使いまわして良いの?」
という疑問だと思います。
結論からお伝えすると、その答えはご家庭によって異なります。
実際、1回目の志望理由をそのまま2回目の志望理由として使い回すご家庭もあれば、1回目の文章と大幅に内容を変えて提出するご家庭もあります。
また、1回目の志望理由のクオリティによっても変わってくるでしょう。
筑附小の学校分析をきちんと行ったうえで、何度も文章を推敲し、志望理由や筑附小への熱意がきちんと伝わる内容になっているのであれば、2回目の志望理由も記入欄に合わせて微調整をして、提出すればよいかもしれません。
一方で、1回目の志望理由の段階では、しっかり学校分析を行わないで適当に書いてしまったという場合は、そのまま提出すると第二次選考の結果に影響を与える可能性があるので、内容を修正したうえで2回目の提出をしたようがよいでしょう。
また、より熱意を伝えたいのであれば、1回目の志望理由では伝えられなかったポイントを盛り込んで、2回目の提出をするのも戦略の一つですね。
大切なのは、「1回目と2回目で内容を変えるか」ではなく、2回の志望理由を通じて、筑附小に対する理解度や熱意をきちんと伝え切れるかどうかです。
もし同じ文章で上記の条件を満たせるのであれば使い回してもOKですし、1回目の志望理由だけで不十分だと思うなら内容を変えた方がよいでしょう。
いずれによせ願書を書く前に、筑附小の教育理念や指導方針、カリキュラムなどについて調べて、理解を深めておくことが大切です。
願書の志望理由を書く前に前に、まずは筑波大学付属小学校についてよく知っておくことが必要です。
教育理念やカリキュラムはもちろん、筑附小が担っている国立小学校としての使命や求める子ども像などを理解していないと、先生方の印象に残る願書を書くことはできません。
そこで以下では、願書を書く前に押さえて知っておきたい筑波大学附属小学校の特徴を5つに絞って、詳しく解説していきます。
どれも重要なポイントなので、丁寧に読み進めながら、筑附小への理解を深めてくださいね!
1つ目は、国立小学校としての筑波大学附属小学校の使命です。
こちらのページを読んでくださっている方の中には、すでに理解している方も多いと思いますが、国立小学校は一般的な公立小や私立小とは異なる目的を持っています。
具体的には、以下のような目的や役割があると言われています。
❶大学の研究理論を実践する「実験校」
国立小学校は、大学で研究されている最新の授業方法や理論を実際の授業に取り入れる「実験校」としての役割があります。
例えば、「ゆとり教育」で導入された「総合的な学習の時間」などがその代表的な例として挙げられます。
また、授業の進め方や方法には、教師一人ひとりのオリジナリティや技術が反映されるため、画一的な教育を避け、独創的な授業が行われることを期待して、国立小学校を志願するご家庭も多くいらっしゃいます。
❷教員の研修の場としての「実習校」
国立小学校は「実習校」として、将来の教員を育てる役割も担っています。毎年5~6月や9~10月の期間に、教員を目指す大学生たちが実習生として国立小で授業を担当し、教壇に立って子どもたちに教えています。
また、経験豊富なベテランの先生方が多く在籍しており、日々オリジナルの授業を展開しながら、実習生たちに丁寧に指導しているのも特徴のひとつです。
❸研究成果を公開提供する「リーダー的小学校」
国立小は、最新の研究成果を実際に試し、それをもとに効果的な教育方法を公立学校に提供し、普及させる「リーダー的な小学校」の役割も担っています。
実際、総合的な学習の時間は、多くの公立小学校や私立小学校でも取り入れられています。
また、筑波大学付属小学校は「先導的教育拠点(リーダー的小学校・実験校としての役割)」と「教師教育拠点(実習校としての役割)」に加えて、「国際教育拠点」という3つの拠点構想への取り組みを行っています。
また、その発信を通して、現代的課題の解決に寄与することを使命とすることをHP上で明記しています。
これは、筑附小が国立小として担っている役割や使命は、筑波大学の歴史的背景とも深い関係があります。
筑波大学は、日本最初の師範学校である「東京師範学校(1872年設立)」を前身とし、日本の近代教育を支える教員養成機関としてスタートしました。
その後「東京高等師範学校」に改称され、より高度な教育を提供する学校となり、1952年には「東京教育大学」へと改編され、教育学のみならず幅広い学問分野に対応する大学へと発展しました。
そして、1973年に茨城県筑波市に移転し、「筑波大学」として新たにスタートしました。
このような歴史的背景を踏まえると、筑波大学の附属小学校が「実習校」や「実験校」の役割を担っている理由をより深く理解できると思います。
筑附小の願書を書く際は、このような歴史的背景を理解することも大切です。
筑附小では、各教科の専門性を活かしながら、子どもたちが楽しみつつ力を伸ばせる授業づくりにも力を入れています。
昭和46年から「総合活動の時間」を設け、自分で考え、体を使って問題解決に挑む主体的で創造的な活動を積み重ねているのも特徴のひとつです。
また、筑附小は学校行事も充実しています。
例えば、3年生から毎年行われる3泊4日の「清里合宿」や、5年生の「雪の生活」、6年生の「富浦遠泳合宿」などの宿泊行事が盛んです。
特に、6年生での2,600メートル級の八ヶ岳登山(清里合宿)、富浦での約2キロの遠泳、そして運動会で行われる組み立て運動「帆かけ」は、「附属小学校の3つの山」と呼ばれており、子どもたちは低学年の頃からこの3つの山を乗り越えることを目標に、計画的に指導が行われます。
これらの行事から、筑附小はオリジナリティのある楽しい授業だけでなく、仲間と協力する大切さや、困難に立ち向かう強い心を育むことを大切にしているのもわかります。
さらに、修学旅行では京都・奈良を訪れ、座禅などの文化的な体験を通して、日本の伝統や文化に触れたり、保谷田園教場(東京都西東京市)で、さつまいもの苗植えや収穫、ぶどう狩りなどの活動を通して、土と触れ合い、働くことの喜びや勤労生産の意義を学ぶ機会も用意されています。
筑附小では、筑波大学が推進する“グローバル人材の育成を小学校領域から実践すること”を目指した「グローバル活動(国際交流)」を行っているのも特徴のひとつです。
グローバル活動の一環として、中・高学年を中心に、世界各国から筑波大学に研究や留学で来ている外国の方々との交流会を行っています。
この交流会は学級ごとに実施され、4人グループに1人の外国人ゲストを迎えることで、個々の交流を深める工夫が施されています。
グループ活動では、子どもたちが英語でポスターを使った自己紹介をしたり、ゲストからその国や文化についてのプレゼンテーションを聞いたり、逆に日本文化を紹介するなどの活動を行っています。
また、アメリカの現地校と連携して、英語で授業を受けたり、休み時間やランチタイムを現地の子どもたちと過ごしたりして、留学体験ができる「日米児童交流会(※)」もあります。
※希望者が参加する形式です。過去にサンフランシスコやハワイで交流会が行われており、普段の生活では経験できない貴重な学びを深めています。
これらの活動から、筑附小では、英語を使った実践的なコミュニケーションだけでなく、異文化への理解を高めることも大切にしていることがわかります。
このような筑附小の具体的な活動例や教育方針に触れながら願書を書くのもテクニックのひとつです。
筑附小では、「インクルージブ活動」を行っているのも大きな特徴です。
インクルージブ活動、特に教育の場では、年齢の異なる子どもや障がいのある子ども・特別な支援を必要とする子どもが、健常な子どもたちと同じ環境で学び、生活を共にすることを目的としています。
筑附小では、平成27年度から、筑波大学附属学校群の学校が参加する「黒姫高原共同生活(※)」が始まりました。
※現在では、「三浦海岸共同生活」として開催されています。
これは、小学校・中学校・高等学校、さらに特別支援学校の児童生徒たちが、2泊3日の共同生活を送るという行事です。
「黒姫高原共同生活」に参加した4年生の児童は、
「心が通じ合えば、コミュニケーションはできる。以心伝心。」
という感想を残したそうです。
共同生活では、野外炊飯や森のアドベンチャー、フォトフレームづくり、キャンドルファイヤー、ナウマンゾウ博物館の見学など、さまざまな活動を行います。
また、年齢の異なる子どもたちや、さまざまな支援を必要とする児童生徒と過ごす中で感じる戸惑いや悩みを通じて、考える力や困難を乗り越える力を養うことができます。
筑附小では、共同生活を通して、相手を思いやる気持ちや仲間同士の絆を深めることも大切にしていることもわかります。
願書を書くうえで、筑附小が求める子ども像や家庭像を知ることも大切です。
例えば、師範学校の附属小学校として設立されてから150年以上の歴史を持つ筑附小は、以下の4つの教育目標を掲げています。
・人間としての自覚を深めていく子ども
・文化を継承し創造し開発する子ども
・国民としての自覚をもつ子ども
・健康で活動力のある子ども
これだけだと、まだどんな子ども像を求めているのか抽象的でわかりづらいと思いますが、今の時代には珍しい「附属小学校の3つの山」と言われるタフな行事を行っていることを考えると、筑附小では多少やんちゃな子(競争好きな子)や運動好きで活発な子(体力がある子)の方が好まれやすいと考えられます。
また、筑附小のペーパーテストでは、長文のお話の記憶や複雑な図形問題がよく出され、単純な記憶力だけでなく、思考力や発想力なども求められます。
このような問題の背景には、人の言うことを素直に聞くだけでなく、「柔軟に考えられる子ども」を求めていることが推察できます。
実際、筑附小にご縁をいただいた保護者の方や関係者からお話を聞くと、
「心身共にタフな子が多いです。特に女子は運動が好きで、機転がきき勝ち気な子のイメージがあります。」
「筑附小受かった女の子は、男の子っぽくて割と性格がきつく、体格が大きくおしゃべりが上手でした。」
「競争大好き、勝ってなんぼ、勝つことに意味あり、テキパキ得意、要領大事です。もちろん、お母様も同じ価値観。」
というような声が寄せられています。
これらの特徴は、筑附小の教育目標やカリキュラムを見れば、想像に難くありません。
また、このような子ども像から、筑附小では、「子ども自身に考えさせる習慣がある」「外遊びやアウトドア活動など活発に過ごしている」「難しいことにもどんどんチャレンジさせる」などの価値観を持った親やご家庭を求めていることもわかります。
逆に、
「子どもの意思を一番に尊重したい」
(=子どもがやりたくないことはやらせたくない)」
「穏やかにのんびりした学校生活を送ってほしい」
「子どもがちょっとした怪我をするのも心配」
というような価値観の親御さんやご家庭は、筑附小には合っていないと言えます。
そのため、もし志望理由でこのような家庭の教育方針を踏まえて書くと、学校側は
「当校以外の学校の方がいいのでは?」
「入学後にクレームやトラブルの原因になるかもしれない」
などの懸念を抱いてしまい、試験に何らかの影響を与える可能性もあります。
そのような事態にならないためにも、教育目標やカリキュラムをよく調べたうえで、筑附小が求める家庭像や子ども像を知るようにしましょう。
願書の志望理由を書くときは、筑附小での6年間を通じてどんな人間に育ってほしいか(どんな力を身につけてほしいか)について触れるのもテクニックのひとつです。
その際に、筑附小が求める家庭像や子ども像を知っておくことがポイントになります。
筑波大学附属小学校の願書の志望理由の文字数は200字程度と限られているため、そこまで多くの内容を盛り込むことはできません。
そのため、学校側に伝えたい要素を取捨選択したうえで、志望理由を書く必要があります。
とは言っても初めて小学校受験の願書を書く方したら、
「どんな内容を盛り込んだらいいの?」
「どうやって文章を書いたらいいんだろう」
と疑問に思いますよね。
そこで以下では、筑附小の願書を書くうえでのポイントについて、詳しく解説していきます。
筑波大学附属小学校の願書をこれから書く方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1つ目は、国立小学校としての使命や役割に対して理解を示すことです。
先ほどお伝えしたように、国立小は一般的な公立小学校や私立小学校と違って、「先導的教育拠点」「教師教育拠点」「国際教育拠点」という3つの拠点構想へ取り組むことを使命としています。
特に、教員一人ひとりの裁量に任せられた指導や授業が行われる点は国立小のでも魅力でもあり、懸念点でもあります。
先生の力量に依存する分、オリジナリティに富んだ授業もあれば、そうでない授業もあるかもしれません。
それに、学習指導要領に沿って授業が進められるわけでないため、公立小学校や私立小学校に比べて、進度が遅くなってしまうこともあります。
そのため、私立中高一貫校のように確立されたカリキュラムを求める方や中学受験を見据えた進度の早い授業を求める方にとっては向いていないとも言えます。
また、学校側は、入学後に保護者の方から指導法や授業の進め方についてクレームが出ることを一番懸念しています。
ですので、願書を書く際は「教育研究校」であり、優秀な先生方から直接指導を受けられる環境であることなどを踏まえて志望理由を書くことがポイントです。
志望理由の中で、筑附小の国立小学校としての役割や使命についてしっかり理解し、賛同・共感していることをアピールするのがポイントです。
2つ目は、筑附小の教育理念に共感を示すことです。
①で、「国立小学校としての使命や役割」への理解を示すことが大切だとお話ししました。
ただ、これだけだと「他の国立小でもいいのでは?」「筑附小でならなければならない理由は?」と思われてしまいます。
そのため、筑附小ならではの魅力について具体的に触れることも大切です。
例えば、先ほどご紹介した筑附小の教育目標やカリキュラム(学校行事を含む)、グローバル活動(国際交流)、インクルージブ活動などが挙げられます。
また、筑附小の魅力のどの点に触れるかどうかは、ご家庭の教育方針によっても異なります。
もしご家庭の教育方針が「子どもに心の強さや粘り強さを身につけてほしい」という内容であれば、タフな学校行事が多く、心身ともに成長できる学校であることを踏まえて書くといったイメージです。
そのため、ご家庭の教育方針をまずは明確にしたうえで、筑附小の教育方針と重なるところや同じ方向を向いている点を見つけて、それと関連させて志望理由を書くようにしましょう。
また、ご家庭の教育方針を書く際は、筑附小が求める子ども像や家庭像を踏まえることもポイントです。
志望理由は、ご家庭の教育方針をもとに、筑附小に対して共感する点や魅力を感じる点について具体的に触れながら書きましょう。
また、文章全体を見たときにご家庭の教育方針と筑附小を志望する理由に矛盾がないか確認することも大切です。
願書の志望理由を書く際は、筑附小の教育目標やカリキュラムなどを踏まえたうえで、子どもの将来像について触れるのもポイントです。
例えば、お子さんに対して、
「困難に直面しても負けない強い精神力と柔軟な思考力を身につけてほしい」
「仲間たちと切磋琢磨しながら、たくましい心と独創性を兼ね備えた人間に育ってほしい」
というような思いがあるのであれば、筑附小の教育理念やカリキュラムと絡めて書くことができるでしょう。
その一方で、
「自尊心を育みながら思いやりの気持ちを育んでほしい」
「人の立場に立って考えられる優しい人間になってほしい」
というような子どもの将来像を書いてしまうと、筑附小の教育理念や求める子ども像とは異なるため、志望理由に盛り込む要素として適切とは言えないでしょう。
そのため、親が願う子どもの将来像が筑附小の教育の延長にあるかどうかをよく考えながら書くことも大切です。
子どもの将来像を書くときに、筑附小の教育目標と異なる内容を盛り込んでしまうと、「当校と合わないのでは?」と思われてしまう可能性があるため注意しましょう。
ちなみに、筑附小の試験で出される保護者作文に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもセットで必ずチェックしてみてくださいね!
ここまで、筑附小の志望理由の書き方やポイントについて詳しく解説してきました。
ただ、ここまでの説明だけだと、まだ志望理由をどうやって書けばいいのか、具体的なイメージが沸いていない方も多いと思います。
そこで以下では、筑波大学附属小学校の志望理由の例文を5つご紹介します。
5つのうち3つはフリーのご家庭を想定した志望理由の例文と書き方をご紹介しています。
後の2つは、「親が筑附小の卒業生であるパターン」「きょうだいが筑附小の在校生であるパターン」を想定して書いています。
それぞれ、どのような意図を持って、その文を志望理由に盛り込んでいるのかについても、詳しく解説しています。
筑附小の志望理由の例文や文章の型を知りたい方、どうやって書けばいいのがイメージが全然湧かない方には必ず役立つ内容となっているので、これから願書を書く方はぜひチェックしてみてくださいね。
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