【国立小学校】向いている子・合格する子の5つの特徴|小学校受験のプロ解説

こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は、小学校受験で国立小学校に向いている子や合格する子の特徴について、僕なりの視点でお話ししていきたいと思います。
日々、小学校受験をされるご家庭と個別面談をしていると、
「国立小学校に受かる子はどんなお子様ですか」
「国立小学校と私立小学校で求められる素質は違いますか」
というご質問をよくいただきます。
結論から申し上げると、私立小学校と国立小学校で求められる子どもは共通している部分もあれば、異なる部分もあります。
また、国立小学校だけで見ても、受かる子にはさまざまなタイプのお子さまがいます。
つまり、一概に「〇〇な子は受かる」と言い切ることはできません。
しかし、たくさんお子様を見る中で、受かる子に見られやすい特徴は確かにあります。
また、その特徴から逆算すると、国立小学校に”向いている子”の像も浮かび上がってきます。
そこで今回は、今までの指導経験をもとに、国立小学校に受かる子・向いている子に共通して見られる特徴を5つに絞って解説します、
ご自身のお子さまの性格や特性と照らし合わせて、何が足りていて、どこを今後伸ばしていくべきか考えながら、読み進めてくださいね!
心身ともにタフな子

1つ目は、心身ともにタフな子です。
これは、小学校受験関係者が経験者の方々が真っ先に挙げる特徴のひとつです。
そして実際、国立小学校に受かる子は、精神的にも身体的にもタフな子が多い印象を受けます。
その背景には、さまざまな要因が考えられます。
まずは、通学面です。
国立小学校では、居住地域による制限が設けられているものの、公立小学校に通うお子様に比べれば、通学時間が長くなるケースがほとんどです。
そのため、6年間安定して通い続けるためには、体力と強い精神力の両方が必要です。
そして、2つ目は、日々の授業や家庭学習への持続力です。
国立小学校は、研究実施校としての役割を持つため、授業の進め方は公立小学校と異なり、先生の裁量によるところが大きいです。
例えば、先生によっては、1つの問いを深く掘り下げるために授業1コマ分まるまる使うこともあります。
そのような授業が何回か重なると、おのずと進度にバラつきが出てきます。
そういった場合は、遅れた分を一部ご家庭で対応しなければならないため、当然家庭学習の負担は大きくなります。
つまり、授業+家庭学習が必須になるため、体力も精神的な強さも必要になるということです。
そして、3つ目は、ハードな学校行事に耐えうる力です。
国立小学校の中には、公立小学校にはないハードな伝統行事を行っている学校もあります。
例えば、国立小の中でもトップの人気を誇る筑波大学附属小学校では、登山・遠泳・組み立て運動など、「附属小学校3つの山」と呼ばれる伝統行事があります。
このようなハードな行事にしっかり対応できるタフさも国立小学校では求められています。
また、このような背景から、実際の試験では、子どもの運動能力や粘り強さをチェックする課題が出されることも多々あります。
先生方は、限られた試験の中で、入学後の学校生活に適応できるポテンシャルを持っているか見極めていると言えます。
瞬発力がある子

2つ目は、瞬発力がある子です。
国立小学校では、「ただ指示を理解できる子」「思いやりがある子」ではなく、「指示を正確に理解し、即座に行動へ移せる瞬発力のある子」が求められます。
例えば、行動観察の場面では、先生からの指示を聞いた瞬間に動き出せるかどうか、周囲の様子を見ながら適切に判断し、迷わず行動できるかが見られています。
また、口頭試問においても同様です。
質問に対して、時間をかけて考え込むのではなく、その場で理解し、自分の言葉で瞬発的に答える力が求められます。
しかし、ここで重要なのは、「早く答えること」だけではありません。
あくまで、問いを正しく捉えたうえで、的確に反応できるかどうかが本質です。
では、なぜ国立小学校ではこのような反応速度が重視されるのでしょうか。
その背景には、国立小学校が研究実施校であるという特性があります。
国立小学校は、日々の授業や教育活動そのものが研究対象となっており、先生方は新たな教育的アプローチや指導法を実践し、その効果を検証しています。
つまり、子どもたちは「学ぶ存在」であると同時に、「重要な教育研究対象」でもあるのです。
そのため、先生の問いかけや指示に対して、しっかりと反応してくれる子どもでなければ、そもそも授業としても、研究としても成立しないため、しっかりリアクションができる子どもが求められるのです。
ちなみに、国立小学校の試験では、「目立つ子」が評価されるとよく言われますが、これは決して派手な行動を指しているわけではありません。
先生の働きかけに対して、的確かつ素早く反応できる子が、結果として印象に残っているだけです。
この「反応速度」は、単なるスピードではなく、「理解力」「判断力」「実行力」が一体となった総合的な力であるという点を、ぜひ押さえておきましょう。
問いに対しての瞬発力は、一朝一夕で身につくものではありません。
「家庭での会話の中で、問いかけにすぐ答える習慣があるか」
「指示を受けた際に、すぐに行動へ移せているか」
「迷ったときに、立ち止まるのではなく、まず一歩踏み出せているか」といった、日々の積み重ねが重要になります。
オールマイティに近い子

3つ目は、オールマイティに近い力を持っている子です。
これは、国立小学校の試験の特性を踏まえると、非常に重要なポイントとなります。
国立小学校では、特定の分野に突出していることよりも、「バランスよく力を発揮できること」が重視される傾向があります。
これは、試験内容からも垣間見えます。
例えば、ペーパーテストでは、
・お話の記憶
・音や言語に関する問題
・季節や常識といった知識問題
・図形や空間認識を問う問題
など、幅広い領域から出題されます。
さらに、口頭試問では、自分の考えをその場でまとめて伝える力が求められますし、行動観察では、他者との関わり方や状況判断力が見られます。
また、運動課題では身体の使い方や機敏さ、制作・巧緻性の課題では、手先の器用さや丁寧さ、そして指示理解力が問われます。
つまり、国立小学校の試験は、「一つの能力だけでは突破できない構造」になっているのです。
もちろん、竹早のように集団テスト中心の試験を行う学校もあり、そのようなところでは総合力より、協調性やコミュニケーション能力などが求められている可能性が高いです。
しかし、行動観察以外の試験が出されている学校の場合は、どの分野においても平均以上の力が求められていると考えられます。
つまり、それぞれの考査でチェックされている力をバランスよく発揮できる総合力が重要だということです。
繰り返しになりますが、国立小学校は、研究実施校としての側面を持っているため、特定の能力だけに偏った子どもよりも、多様な活動に柔軟に対応できる子ども、さまざまな教育的働きかけに対してバランスよく力を発揮できる子どもが求められるとも言えます。
だからこそ、対策としては、得意分野を伸ばすだけでなく、苦手分野から目を背けず、全体の底上げを図っていくことが重要です。
自立心がある子

4つ目は、自立心がある子です。
まず押さえておきたいのは、私立小学校との大きな違いです。
私立小学校の場合、学校側が一人ひとりに対して比較的手厚く関わり、学習面や生活面を丁寧にサポートしていく体制が整っていることが多いです。
一方で、国立小学校は、あくまで「研究」と「教育実践」の場です。
もちろん、子どもたちへの指導は行われますが、「手厚く引き上げてくれる環境」というよりは、「子ども自身の主体性を引き出す環境」であると言えます。
そのため、例えば、学習面においても、私立小と比較すると進度の遅れに対して、細やかな補習が常に用意されているわけではありませんし、一つひとつの理解を丁寧に振り返る時間が十分に確保されるとも限りません。
つまり、「学校に任せておけば安心」という環境ではなく、「ご家庭が学校の状況をしっかりと把握したうえで必要なフォローを行う必要がある」ということです。
また、このような環境においては、子ども自身にも”自立した姿勢”が求められます。
具体的には、「わからないことに対して、自分なりに考えようとする力」「指示がなくても、次に何をすべきかを判断する力」「困ったときに、適切に周囲に働きかける力」などが求められます。
一言で言えば、「自分で考え、判断し、行動する力」です。
実際に、国立小学校に通っているお子様を見ていると、共通しているのは、「待ちの姿勢ではない」という点です。
誰かに指示されるのを待つのではなく、自分から動くことができたり、わからないことがあっても、すぐに諦めず自分なりに試行錯誤する、こうした姿勢が、学校生活の中で非常に重要になります。
そのような自立心を養うためには、日々の生活の中で「身の回りのことを自分で行う習慣をつくる」「小さな選択を自分で決める経験を積む」「失敗したときに、すぐに大人が介入しすぎない」などを意識することが大切です。
コミュニケーション能力が高い子

5つ目は、コミュニケーション能力が高い子です。
これは単なる「人見知りをしない」という話ではありません。
ここまでお伝えしてきたように、国立小学校は研究実施校としての役割を担っています。
そのため、先生方は日々の授業の中で、さまざまな問いかけや働きかけを行いながら、子どもたちの反応をもとに教育の質を高めていきます。
そこで重要になるのが、先生の問いかけに対して自分の考えを伝えたり、対話の中でやり取りを成立させるといった、双方向のコミュニケーション能力です。
さらに、国立小学校は教員養成校でもあるため、教育実習生が授業に入る機会が多く、その中で子どもたちは、普段とは異なる先生からの問いかけや指導を受けることになります。
このような場面においても、初めて関わる相手の問いかけに対して臆せず応じられるか、相手の意図を汲み取りながら対話ができるかといった柔軟なコミュニケーション力が求められます。
このように、相手が誰であっても、その場の状況に応じて、適切にやり取りができるかどうかが、国立小の行動観察や口頭試問では特に評価されています。
つまり、会話のキャッチボールが自然にできるかが重要だということです。
そのため、日々の生活の中で、親子の会話の時間をしっかり設けたり、「どう思う?」と問いかける機会を意識的に作ったりなどして、コミュニケーション能力の土台を築くことが大切です。
親子の会話を掘り下げるコツは、以下の動画でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回は、国立小学校に受かる子に共通する点、そして、そこからわかる”向いている子”の特徴を詳しく解説してきました。
国立小学校にご縁をいただくためには、まず、国立小学校が有する「研究実施校」「教員養成校」としての特性をしっかり理解することが大切です。
そのうえで、各学校の授業や行事、過去問を通して学校研究を含め、各国立小学校で求められる力を分析するようにしましょう。
また、国立小学校を受験される方の中には、家庭学習の進め方や学校研究の深め方について悩んでいる方も多いと思いますので、そのような方はぜひ私の個別面談もご活用くださいね。
また、私が運営するオンライン学習コミュニティ「MAGONOTE」では、国立小学校に役立つ情報はもちろん、ご縁をいただいたご家庭のエピソードや内部情報、学校別の受験ノウハウなども詳しく解説しています。
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