【小学校受験の願書に役立つ本5選】願書添削のプロが厳選して紹介!
こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は小学校受験の願書作成に役立つおすすめの本や参考書について、願書作成・添削のプロの詳しく解説していきますね!
こちらのページを読んでくださっている方は、
「小学校受験の願書の書き方がわかる本がほしい」
「願書の書き方とか例文が解説されている参考書はないのかな…」
などのお悩みを抱えていると思います。
願書作成は、初めて小学校受験をされる方や文章が苦手な方にとって「一つの山場」になります。
小学校受験において、願書は学校側がそのご家庭を知るための貴重な資料です。
また、親子面接や保護者面接がある場合は、面接資料としても使われるため、内容をしっかりと吟味したうえで書かなければなりません。
それに、初めて願書を書く方のほとんどが、HPやパンフレットの言葉をかいつまんだ「コピペ願書」や内容に一貫性のない「支離滅裂な願書」になってしまいます。
私も自身の願書作成・添削講座でたくさんのご家庭の願書作成に携わっていますが、1回目の添削時はほぼ全文直すことが多いです。
(私の願書作成・添削講座の詳細や添削例が気になる方はこちらのページを確認してみてくださいね!)
そのような事態にならないためにも、文章を書く前に小学校受験の願書のいろはや基本的な書き方がわかる本を読んでおくことが大切です。
そのため、小学校受験の願書作成に役立つ本や参考書をお探しの方、小学校受験の願書の書き方や文章の型などを知りたい方は、参考にしてみてくださいね!
こちらの記事は、約1万字超のボリューミーな内容になっているので、必ずブックマークをして何度も見返せるようにしておきましょう!
私は、願書添削をしたり、自身でオリジナルの願書教材を作成しています。
そのうえで、市販の小学校受験の願書に関する本や参考書にはすべて目を通してきました。
その中で、これから願書を書く方に役立つと思った本や参考書を以下でご紹介します。
そのため、願書作成の本を探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それぞれの本の特徴やメリット・デメリットを踏まえて解説しているので、それを踏まえて検討するようにしましょう!
『名門も、難関校も!小学校受験を決めたら』は、大手小学校受験塾が出版している願書や面接に関する本です。
こちらの教材の最大の特長は、学校ごとに願書の例文がまとまっていることです。
こちらの教材では、首都圏の有名小学校の記入例が学校ごとにまとまっているため、志望校に合わせて具体的なイメージをつかみやすいです。
また、願書記入例とセットで、願書のフォーマットが載っている学校もあるため、幼児教室やネトで過去の願書データを入手できない方、記入項目・記入欄を早めに確認しておきたい方にとってもおすすめです。
ただし、掲載されている願書のフォーマットが最新年度のものではない学校も多く、毎年記入項目や記入欄が変更される学校もあるため、参考程度に留めてください。
加えて、記入例の文章に関しても、あくまで「例」であるため、そのまま真似をしたり、少し内容を変えたりして文案を作るのは絶対にやめましょう。
先ほどもお伝えしたように、小学校受験の願書は学校側がそのご家庭を知るための貴重な資料になります。
そのため、親御さんの教育方針やお子さんの特長・様子を踏まえて、その魅力をアピールするような文章を作ることが大切になります。
ですので、この本は、どのような文章を書けばいいのか、字数はどれくらいがいいかなどを確認する際の参考資料として活用して、志望理由などはゼロから作成することをおすすめします。
この本では、他にも以下のような小学校受験や願書に関するトピックについてわかりやすく・端的に解説されています。
※目次の一部
「小学校受験とは」
「小学校受験を決めたら最初にすべきこと」
「入試で行われる考査の種類」
「小学校受験の流れ」
「出願書類の種類」
「出願方法と出願期間」
「入学願書・面接資料の主な記入項目」
「出願書類の書き方 入門編・実践編」
さらに、巻末で面接やその対策の要点がまとめられているのも魅力のひとつです。
そのため、受験対策を始めたばかりで右も左もわからない方、願書だけでなく、面接の基礎知識を身につけておきたい方にはピッタリの教材だと思います。
ですが、その反面デメリットもあります。
それは、願書の志望理由の具体的な書き方について解説されていないことです。
学校ごとの例文はありますが、志望理由を書くために必要な準備や基本的な書き方、文章の型などについては解説されていません。
ですので、例文だけでなく、文章の書き方自体を知りたい方にはあまりおすすめできません。
もし志望理由の具体的な書き方や基本的な型(文章構成)を知りたい方は、次にご紹介する教材が参考になると思います、
以上のことを踏まえると、こちらの本は、学校別の願書の例文やフォーマットを知りたい方、願書の作成から出願までの全体的な流れがわからない方におすすめです。
『合格する「志望理由」の書き方』は、私がオリジナルで作成している願書教材です。
こちらの教材では、先ほどご紹介した本では紹介されていない、願書の志望理由の基本的な書き方や文章構成についてわかりやすく解説しています。
小学校受験の願書でいちばん重要になるのが「志望理由」です。
志望理由を書く際は、学校に対して魅力を感じている点を熱心に伝えるだけでなく、ご家庭の教育方針や子どものエピソードなどを踏まえて、オリジナリティのある文章を書く必要があります。
ですが、記入欄の大きさは限られているため、きちんと文章の構成を考えたうえで、志望理由を記述することがポイントです。
そこで、こちらの教材では、小学校受験の願書の中でも一番大切な志望理由の書き方に焦点を当てて、詳しく解説しています。
具体的には、志望理由を書く際に「必ず盛り込むべき要素」や「文章の型(構成)」などを図解を用いて説明しています。
また、それを踏まえて作成した志望理由の例文や願書で使うべき筆記用具、清書を書き始める前の注意点、願書でよく使用する語句や表現などについても解説しています。
さらに、志望理由を書き始める前に絶対行うべき「自己分析」に必要な「問いかけ集」もまとめています。
そのため、志望理由の例文だけでなく、具体的な書き方や文章構成などを知りたい方には必ず役立つ教材になっています。
願書を書く際に必要な「自己分析」の重要性や具体的なやり方に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
慶應幼稚舎や早実初等部、稲花小学校などの有名私立小の先生方は、毎年数百枚〜千枚以上の願書を読んでいます。
その中で、先生方の印象に残るインパクトのある願書を作成するためには、文章内に盛り込む子どものエピソードが重要になると言われています。
願書におけるエピソードの重要性を理解するために、まずは以下の2つの文章を見比べてみましょう。
我が家では、五感を使った学びを通して子どもの知的好奇心を育むことを大切にしております。
貴校では体験型学習を重視されており、私共の教育方針と一致しております。ゆえに貴校への入学を志願いたします。
我が家では、五感を使った学びを通して子どもの知的好奇心を育むことを大切にしております。
息子はキノコに強い興味を持っており、週末は親子で山に行き、新しいキノコを探すことが日課になっています。また、新しいキノコを見つけると、すぐに図鑑で調べて楽しそうに説明してくれます。
貴校では体験型学習を重視されており、私共の教育方針と一致しております。ゆえに貴校への入学を志願いたします。
このように、文章にエピソードを入れるかどうかで、説得力や伝わりやすさがまったく違ってきます。
そのため、願書を書く際には、ご家庭の教育方針や志望校の教育理念・指導方針に合わせて、適切なエピソードを入れる必要があるのです。
ただ、願書添削をしていると、「願書に使えそうなエピソードがありません」「どんなエピソードを入れればよいのかわかりません」というご相談を受けるケースが非常に多いです。
そこで、『願書で使える「ネタ出し」の手引書』では、願書で使うエピソードに関して、私自身の今までの添削経験を踏まえて、詳しく解説しています。
具体的には、願書で使えるエピソードの見つけ方や作り方、実際のエピソード例などについて説明しています。
さらに、インパクトの強いエピソードにする裏ワザやエピソードを選ぶ際の注意点などについても余すことなく解説しています。
そのため、ご自身の文章力に自信がある方なら、先ほどご紹介した『合格する「志望理由」の書き方』とセットで読むことで、インパクトのある読みやすい志望理由を書き上げることができると思います。
ですので、願書でどんなエピソードを使えばいいかわからない方、これから願書のエピソードとして使えるネタを作っていきたい方は、必ず読むことをおすすめします。
願書におけるエピソードの重要性に関しては以下の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はこちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
こちらの本は、タイトルからもわかるように、私立小の中でも特に人気で倍率の高い慶應幼稚舎・慶應横浜初等部・早稲田実業初等部に絞って志望理由の例文やポイントが解説されています。
そのため、これらの学校を受験される方にとっては、役立つ内容となっています。
この本の魅力は、主に2つ。
1つ目は、例文の多さです。
こちらの本では、慶應幼稚舎・慶應横浜初等部・早稲田実業初等部を受験された方の志望理由の例文が30例掲載されています。
また、慶應幼稚舎・慶應横浜初等部では、『福翁自伝』や『福翁百話』などの課題図書を読んだうえで書かなければならない項目もあるのですが、そちらの例文もきちんと載っています。
そのため、これらの学校の志望理由の例文を知りたい方、どれくらいのレベルの志望理由を書き上げればいいのかイメージをつかみたい方にはおすすめです。
2つ目は、添削のBeforeとAfterが載っていることです。
こちらの著書は、アンテナ・プレスクールという幼児教室の校長先生の添削コメントとそれによるBefore/Afterの文章がセットで解説されています。
そのため、願書を書く際にどんな点に気を付ければよいか、どんなことを意識すればよいのかについて知ることができるのも大きな魅力だと思います。
ただ、最初にご紹介した『名門も、難関校も!小学校受験を決めたら』と同様に、志望理由の具体的な書き方や手順、基本的な文章の型(構成)などについて詳しく解説されているわけではありません。
また、こちらの教材に載っている例文の構成をそのまま使うと、他のご家庭と被るリスクが高くなります。
そのため、基本的な文章の書き方や型を知りたい方にはあまり向いていません。
以上を踏まえると、慶應幼稚舎・慶應横浜初等部・早稲田実業初等部のいずれかを受験する方は、先ほどご紹介した『合格する「志望理由」の書き方』『願書で使える「ネタ出し」の手引書』で志望理由の基本的な書き方や構成、エピソードの作り方を学んだ後で、志望理由のイメージを掴むためにこちらの教材を活用すると良いと思います。
『新小学校受験願書・アンケート・作文文例集500』も小学校受験の願書教材として有名な本の一冊です。
こちらの特長は主に2つ。
1つ目は、タイトルからもわかるように、願書だけでなく、保護者アンケートの作文の文例集も載っていることです。
小学校受験では、志望理由以外に以下のようなお題のアンケートや作文を課す学校もあります。
※願書の中で以下のような記入欄が設けられていることもあれば、出願後にアンケート(作文)用紙が送られきたり、試験当日に記入を求められる場合もあります。
・子育てで気をつけていることはどんなことですか。(桐朋小学校)
・ご家庭の教育方針(洗足学園小学校)
・保護者のお考え(教育観)をご紹介くださ。(西武学園文理小学校)
・志願者の性格や特質(成蹊小学校)
・お子様の優れている点を述べてください。(昭和学院小学校)
・あなた(保護者)の自己紹介をしてください。(東京女学館小学校)
・学校への要望を述べてください。(トキワ松学園小学校)
こちらの本では、上記のようなテーマに対する例文がたくさん載っています。
そのため、志望校の願書のフォーマットを確認して、志望理由以外に記入する項目がある場合は、こちらの本の内容が役立つかもしれません。
2つ目は、学校別の文例が500程度あるということです。
こちらの本では、各学校の志望理由の例文だけでなく、先ほどご紹介したような特殊なテーマの文例に関してもまとめられています。
そのため、どんな内容の文章を書けば良いのかイメージを掴みたい方にはおすすめの本となっています。
デメリットとしては、各例文のクオリティがあまり高くないことです。
たくさんの例文が載っている反面、1つの1つの例文の質は高いとは言えません。
そのため、全体的なイメージを掴んだり、ご自身で文章を作成する際の参考にするのは良いと思いますが、例文の構成や表現をそのまま使うと、他のご家庭と被りやすく、ありきたりな内容になってしまうため注意しましょう。
学校別の例文を知りたい確認したいのであれば、個人的には最初にご紹介した『名門も、難関校も!小学校受験を決めたら』、慶應幼稚舎・横浜初等部・早実を受験するなら『慶應幼稚舎 横浜初等部 早実 合格する願書の書き方』で十分だと思います。
また、こちらの教材でも具体的な志望理由の書き方やエピソードの選び方などについては解説されていないため、それらを知りたい方は『合格する「志望理由」の書き方』『願書で使える「ネタ出し」の手引書』をおすすめします。
かけるの願書作成・添削講座
今回は、小学校受験の願書作成に役立つ本や参考書をご紹介してきました。
ただ、願書に関する本を読んでも志望理由をうまく書けないという親御さんはかなり多いです。
実際、
「願書の本を読んでも自分1人でインパクトの願書を書き上げられる自信がない…」
「できればプロに願書作成のサポートや添削をしてほしい」
というような不安やお悩みを抱えている方も多いと思います。
そのお気持ち、とてもわかります。
願書の基本的な書き方や文章の型がわかっていても、育児やお仕事で忙しかったり、文章力に自信がないと、自分1人で取り組むのは難しいですよね。
そのような方は、私の「願書作成・添削講座」もご検討ください。
私が伴走者として願書作成をサポートいたします。
私の願書作成・添削講座では、志望理由の基本的な書き方や文章の方はもちろん、願書作成に前に必ず行うべき【自己分析】を重視しています。
また、願書で使うべきエピソードの選び方や魅せ方についてもアドバイスさせていただきます。
そのため、現時点で願書で使えそうなエピソードがない場合は、お子様の特徴や長所・短所を把握したうえで、今後どのような経験をさせればよいか、親としてどのようなサポートをすればよいのかなどについてもお伝えします。
このように、私の願書作成・添削講座では、自己分析のお手伝いからエピソードの選定、願書の作成・添削まで手厚くサポートさせていただいております。
さらに、ご家庭のニーズに合わせて3つのプランをご用意しているため、ご自身のスタイルやご要望に合ったサービスを選ぶことができるのも魅力のひとつです。
★プランによっては、先ほどご紹介した私のオリジナル教材である『合格する「志望理由」の書き方』『願書で使える「ネタ出し」の手引書』もプレゼントしています。
お一人で願書を書く自信がない方、早めに願書の準備を始めたい方は、以下のボタンから私の願書作成・添削講座の詳細もチェックしてみてくださいね!
今回は、小学校受験の願書を書く際に役立つ本や参考書を、添削者や教材作成者の目線で解説してきました。
最初にもお伝えしたように、願書は先生方がそのご家庭を知るための貴重な資料です。
そのため、試験を受ける前に願書を通じて、学校への熱量だけでなく、ご家庭やお子様の魅力をアピールする必要があります。
また、良い願書を書くためには、事前の学びや準備がとても大切になります。
そのため、これから願書を作成する方は、今回ご紹介した本を参考にしてみてくださいね。
願書の基本的な書き方については、こちらの記事で詳しく解説しているので、「願書の準備を今すぐ始めたい」という方は必ずチェックしてみてくださいね!
また、お一人で願書を作成できる自信がなくてご不安な方、願書作成を全体的にサポートしてほしい方は、私の願書作成・添削講座もぜひご検討くださいね!
願書作成〜提出まで誠心誠意サポートさせていただきます!
小学校受験の現役講師兼コーチである私が運営している小学校受験オンラインコミュニティ「MAGONOTE」では、願書作成の他に受験対策や面接対策にも役立つコンテンツが多数あるため、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!