小学校受験の面接で答えられない親の対策方法とコツ【面接のプロが解説】
こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は小学校受験の面接でうまく答えられない親御さん向けの対処方法やポイントについて詳しく解説していきますね!
私に模擬面接をご依頼していただく方の中には、
「面接慣れしていなくてうまく答えられないんです…」
「面接だと緊張して、上手に答えられなくて悩んでいます…」
などのお悩みや不安を抱えていらっしゃる方が多いです。
人生で面接を受ける機会って限られていますよね。
普通の方は、ご自身の受験や就職・転職活動のときくらいではないでしょうか。
また、今までの面接ではご自身が主役だったと思うので、“親として”面接に臨むのは小学校受験が初めてという方がほとんどでしょう。
そういうことを考えると、余計に面接で緊張してしまいますよね。
でも、弱音を吐いている場合ではありません。
小学校受験で親子面接や保護者面接があるということは、そこでの親御さんの振る舞いや回答内容も合否を判断するうえでの重要な判断基準になっているということです。
つまり、お子さんがペーパーや行動観察などの試験で合格のボーダーラインに上回っていたとしても、面接での親御さんの振る舞いがしっかりしていなければご縁をいただけないのです。
ですので、「緊張してうまく答えられない」と言っている場合ではないのです。
そこで今回は、小学校受験の面接で上手に答えられない親御さんがやるべき対策方法や準備に関して、今までの模擬面接の経験などを踏まえて、詳しく解説していきます。
15,000字超のボリューミーな内容になっているので、必ずブックマークをして何度も見返せるようにしておきましょう!
当日の面接の良し悪しは、その前段階での準備で決まると言っても過言ではありません。
模擬面接をする中で、うまく答えられない親御さんのお話を聞いていると、正直「準備不足では?」と思うことが多いです。
実際、蓋を開けてみると、面接の回答集をきちんと作り込んでいなかったり、何度も声に出して答える練習をしていなかったりなど、準備や対策が不十分であるケースが非常に多いです。
面接慣れしていたり、人前で話すことが得意なのであればそれでもよいかもしれませんが、面接が苦手だという自覚があるのであれば、その分他のご家庭よりもしっかりと準備しなければなりません。
とはいえ、
「具体的にどんな準備をしたらいいのかわからない」
という方もいらっしゃると思います。
そこで以下では、面接で答えられない親御さんやるべき対策を5つに絞って解説します。
以下で解説する内容を一つひとつきちんと行えば、面接でうまく答えれなかったり、黙ってしまうことは避けることができるはずです。
まずは、想定質問表を作ってください。
想定質問表とは、志望校の面接で聞かれる可能性のある質問をリストにしたものです。
まずは、志望校の過去問を購入したり、幼児教室の先生から資料を頂いたりして、その学校の面接で過去に聞かれたことのある質問を年度毎に一覧化しましょう。
最低でも3年度分、できれば5年度分以上はチェックしておくことをおすすめします。
そして、それができたら、毎年どの質問が特に聞かれやすいのか集計しましょう。
また、小学校受験では、どの学校でも共通して聞かれやすい質問もあります。
例えば「志望理由」や「教育方針」「子育てで気をつけていること」「いじめなどのトラブルがあった時の親としての対処法」などが挙げられます。
このような小学校受験で聞かれやすい質問に関しても、一通り把握しておくようにしましょう。
質問は、WordやExcelの両方を使って一覧化しておくようにしましょう。
Wordは回答内容を書くときに、Excelは対策済みの質問と要対策の質問事項を振り分けるときに使いましょう。
質問想定表を作れたら、次は回答内容を練っていきましょう。
これは、面接対策の中で一番重要なプロセスです。
また、面接でうまく答えられない親御さんの8〜9割は、回答内容をきちんと考えられていなかったり、自分の回答に自信を持てていないという共通点があります。
そのため、心して掛かってください。
まず、回答内容を考えるうえで一番重要なのは「学校側の意図を汲み取ること」です。
小学校受験の面接は、短いところであれば10分前後、長いところでも15分前後となっています。
この限られた時間の中で、先生方は厳選して質問してくるわけですから、一つひとつの質問には当然意味があります。
そのため、学校側の意図を正確に汲み取ったうえで、答えを考える必要があるのです。
ここで、「いじめ」に関する質問を例に挙げて説明します。
小学校受験の面接では、「お子様がいじめられたらどうしますか」を質問されることがあります。
この質問に対して、あなたならどう答えますか?
10秒以内に考えて、心の中で答えてみましょう。
・
・
・
「先生方にご迷惑をかけないように、保護者同士で解決いたします」
このような答えを思い浮かべた方、OUTです。
その理由について説明していきます。
学校でいじめが起きてしまったときに学校側が最も嫌がるのが「保護者同士の水面下でのやりとり」です。
学校が把握していないところで、親が勝手に動くことを学校側はとても嫌います。
なぜなら、いじめが起きたときに保護者間で解決しようとすると、ほとんどの確率でトラブルに発展するからです。
また、いじめが原因で両家の関係が悪化すると、その悪い雰囲気がクラスの他の子にまで伝播して、クラス運営に支障をきたします。
そして、1クラスの運営がうまくなると、最悪の場合、学級崩壊にまで至る可能性もあります。
そのため、学校側はこの質問を通して、
「自己判断で勝手に動く保護者ではないか」
「トラブルが起きたときに学校へきちんと報連相をしてくれるか」
「学校と協力や連携ができるご家庭か」
などをチェックしているのです。
このような学校側が抱いている不安や懸念が分かれば、あとはそれを解消するような内容を考えて、答えればOKです。
このように、学校側が聞いてくる質問には必ず意図があります。
そのため、まずは想定質問表にまとめた一つひとつの質問の意図を理解しましょう。
そして、それを踏まえたうえで、回答を考えるようにしましょう。
それでも「この質問に対してはどのように答えたらいいのかわからない」という場合もあります。
そのようなときは、模擬面接などを通して、プロの意見を伺い、それを踏まえてご家庭が用意できるベストな回答を考えるようにしましょう。
小学校受験で聞かれやすい質問と、それぞれの学校側の意図に関しては以下の教材で詳しく解説しているので、想定問答集をこれから作る方は必ずチェックしてくださいね!
『合格する親の面接対策』では、過去の国立・私立小学校で聞かれた質問を基に、小学校受験における保護者面接の重要性やチェックされる点、回答を考える際のポイント・注意点、面接で聞かれる質問例(400問以上)とその意図について、余すことなく解説しています。
また、購入特典として、回答を記入できる質問ファイルも用意しています。
★Wordファイル(入力用)とPDF(書き込み用)の2つをダウンロードできます。
そのため、保護者面接の準備を入念に行いたい方、どんな質問がされるのか知りたい方はサンプルをチェックしてみてくださいね!
うまく答えられない親御さんの中には「きれいにまとめられない」「流暢に話すことができない」というお悩みを抱えている方も多いです。
また、答えている最中に「えー」「あー」と何度も言ってしまう方もいますが、これも面接官の印象的によくありません。
このような問題を解決するためには、自分の中で「答える時の型」を作っておく必要があります。
そこでおすすめなのが「結論から答える」回答方法です。
例えば、小学校受験の面接で志望理由を聞かれた際、以下の悪い回答例のように、結論を最後に持ってくる答え方をすると、家庭の教育方針や子どもの話を度忘れしたり、緊張してうまく答えられなかったときに、「結局何が言いたいのかわからない回答」になってしまいます。
我が家では、子どもにさまざまな体験を通して学んでもらうことを大切にしております。息子は特にキノコ採集が好きで、休日には家族で山へ出かけ、新しいキノコを探すのを楽しみにしています。御校の「五感を活用した自然の中での学び」を重視されている点に共感し、私共の教育方針とも一致していると感じたため、志望いたしました。
また、シンプルに「結論までが長い」といった感想を持つ面接官もいらっしゃるでしょう。
一方で、以下の良い回答例のように「結論を先に答える」方法を使えば、一言目で面接官の質問に対して明確に答えられているため、その後の内容を少し忘れてしまったり、言葉に詰まったとしても、「何が言いたいのかわからない」という事態は避けることができます。
御校が「五感を使った自然の中での学び」を大切にされている点に深く共感し、志望いたしました。我が家では、何事も子ども自身が体験することを重視しております。特に息子はキノコ採集が好きで、休日には親子で山へ出かけ、新しいキノコを見つけることを楽しんでいます。
そのため、どの質問に対しても、まず一言目で結論を伝えることを意識してみてください。
そして、結論を伝えた後に、必要に応じて補足情報を付け足すようにしましょう。
そうすることで、「結局何が言いたいのかわからない」と思われるリスクはグッと低くなります。
また、答えに困ったときは、沈黙を貫くのではなく、以下のような回答をあらかじめ用意しておくことも大切です。
<ど忘れした場合や少し考えれば答えられそうな場合>
「誠に申し訳ございません。少しお時間を頂戴してもよろしいでしょうか」
<まったく回答が思い浮かばない場合>
「大変恐れ入りますが、その点についてはまだ深く考える機会がございませんでした。今後の学びの機会とさせていただければと思います」
「恐れ入りますが、その点につきましては、私の理解がまだ不十分であるため、適切な回答ができかねます。今後、より深く学んでいきたいと考えております」
答えを持ち合わせていない場合は、このような丁寧な返し方をすることで、親御さんの謙虚さや意欲的な姿勢をアピールすることがポイントです。
先ほどご紹介した「いじめ」などの質問では、「いじめが起きたらどうしますか」というような質問をされる場合もあります。
このような質問の仕方をされたら、ご自身のお子さんがいじめの被害者だった場合と加害者だった場合で「場合分け」をしながら冷静に答えることが大切です。
質問表と回答を考えて、想定問答集を作ることができたら、それを最低100回は復唱してください。
「100回も?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、1日15〜30分の時間を確保すれば可能です。
スマホにメモして、お風呂の時間に取り組むのもおすすめです。
また、練習するときは必ず声に出すようにしてください。
模擬面接あるあるなのですが、回答を作り込んでいても、口頭でうまく答えられないケースが多いです。
こればかりは、歌と同じで練習しかありません。
また、100回くらい練習すれば、体に染み付いているはずなので、自信がつきますし、本番で緊張しても自然と言葉が出てきます。
ですので、お仕事や家事で忙しいことは重々承知しておりますが、根性でこの点はどうにかしましょう。
ちなみに、一度回答をしっかりと頭に入れておくと、他の質問への応用も効くようになります。
例えば、「子育てで意識していることは何ですか」という質問に対して、以下のような回答を用意したとします。
私たちは、子どもの自主性を尊重し、過度に干渉しないよう心がけています。子どもにも自分なりの考えや意見があるため、その声に耳を傾けることを大切にし、子どもが主体的に行動する際には温かく見守るよう意識しております。しかし、子どもが助けを求めてきたり、困難に直面して心が折れそうになったりした際には、適切なタイミングで励ましの言葉をかけたり、一緒に解決策を考えたりしながら、必要なサポートをするように努めています。
この内容をしっかりと頭に入れて答えられるように準備しておけば、
「子育てで気をつけていることは何ですか」
「子育てで大事にしていることは何ですか」
「子どもが困っているとき、親としてどう対処しますか」
という質問の回答にも応用することができます。
小学校受験の面接は、さまざまな質問の仕方をしてきますが、この例のように1つの回答を応用できるものも多いです。
また、このように応用すれば、覚える回答の量も少なくでき、面接対策の効率化にもつながります。
そのため、想定問答集を作ったら、その内容をまずは100回以上練習して頭に入れること、そして、それを他の質問に応用する練習もするようにしましょう。
先ほどご紹介した『合格する親の面接対策』では、過去の私立・国立小のデータをもとに、400問以上の質問例を収録しているため、小学校受験で聞かれやすい質問を網羅的に知りたい方は必ずチェックするようにしましょう。
面接でうまく答えれない親御さんの中には、「面接=審査」という意識を強く持ってしまっている方も多いです。
ただ、そのような意識を持つと、「完璧に答えなければいけない」「言葉に詰まることなく流暢に話せないといけない」というプレッシャーを感じてしまいます。
そのせいで、余計に緊張して、うまく答えれなくなっているのかもしれません。
そのため、まずは、「面接=審査」という意識を捨てましょう。
そして、面接は「先生との対話」であると捉え直してください。
対話の定義を辞書で調べると「互いに意見や感情、考えを交換し合い、理解を深めるためのコミュニケーション」と書かれています。
また、対話の目的は「相互理解を深めること」です。
つまり、小学校受験の面接は「先生の質問に対して機械的に答える」という一問一答のようなものではなく、「問答を通して、お互いの理解を深める」ものなのです。
実際、小学校受験の先生方も、面接を通してそのご家庭の雰囲気や教育方針、親御さんの考えなどを知ることが目的なので、緊張でちょっと言葉に詰まったり、噛んだりしても、それだけで不合格になることはありません。
(面接で親御さんが緊張することは、先生方も理解してくださっています。)
大切なのは、きちんと質問に対してアンサーできているかです。
また、対話を意識するなら、面接官の質問に対して長々と答えないようにすることも大切です。
模擬面接をしていると、1つの質問に対しての回答が長い方をよく見かけます。
(特にお母様によく見られやすいです。)
もちろん、「限られた時間の中でなるべくたくさんのことをアピールしたい」という気持ちはわかります。
ですが、1つの質問に対しての回答が長いと、先生方が聞きたいと思っていたことを聞けないまま終わってしまうことになります。
それに、長々と回答すると、聞いている先生方も疲れてしまいますし、「結局何が言いたかったのかわからない」という印象を持たれやすいです。
このように思われてしまったら、「対話」ができていない証拠です。
そのため、小学校受験の面接に臨む際の心得として、「面接は審査ではなく、対話であること」を念頭に置くことも大切です。
「会話のキャッチボール」を意識すると、少し気が楽になり、リラックスして臨めるのでオススメです!
面接で上手に答えられない親御さん、緊張してうまく話せない親御さんは、必ず本番前に模擬面接を受けてください。
先ほどもお伝えしたように、いくら良い回答を考えても、それを面接で話せるかどうかはまったく別問題です。
特に、話すのが苦手だったり、緊張しやすい親御さんは、面接本番で想定問答集とはまったく別の内容を答えてしまう方も少なくありません。
そのような事態を避けるためにも、模擬面接は必要です。
以下で、模擬面接を絶対受けるべき理由についてお伝えします。
模擬面接は、場慣れするうえでとても重要です。
ご家庭で、本番を意識した面接対策をするのはなかなか難しいと思います。
また、ご家庭で面接練習をしてもあまり身が入らないという方も多いでしょう。
そのような方は、模擬面接を必ず受けましょう。
模擬面接では、より本番を想定した状況で練習することができます。
また、第3者に面接官をしてもらうことで、緊張感を持って受け答えできるため、そういった意味でもおすすめです。
緊張しやすい方、面接本番で回答内容が飛んでしまわないか心配な方は、必ず模擬面接を受けるようにしましょう。
小学校受験の面接では、入室する際のご挨拶、ドアの開け方、部屋に入る順番、着席する前の振る舞いなど、さまざまなマナーがあります。
退室する際も同様です。
このような面接の基本的なマナーやひと通りの流れを学ぶうえでも模擬面接は効果的です。
もちろん、入室や退室時のマナーに関してはネットの情報も充実しているため、そちらを覚えてご家庭で練習することも可能です。
ただ、緊張しやすい親御さんの場合、いきなり本番を迎えると忘れてしまって、ぎこちない振る舞いになってしまうことも多々あるため、模擬面接を通して一度練習しておくことをおすすめします。
入室や退室の方法は、幼児教室によって教えが異なる場合もありますが、一般的なマナーを守っており、先生に失礼な印象を与えなければ問題ありません。
模擬面接は、客観的意見を知るためにも必要不可欠です。
小学校受験の面接では、質問への回答もさることながら、ご家族が醸し出す雰囲気や温度感なども大切になります。
実際、私も模擬面接をしていると、オンラインで対面した第一印象やちょっとした仕草・やりとりを通して「あまり夫婦関係が良くないのかな?」「このご家庭は皆穏やかで仲も良いんだろうなぁ」と感じることがあります。
また、夫婦間や親子間で殺伐とした雰囲気を出てしまっている場合は、面接本番までに改善していく必要があります。
ただ、これは第3者にしかわからないため、客観的意見を知るためにも模擬面接を1度は受けられることをおすすめします。
面接での第一印象はとても大切です。
ご家族の雰囲気や温度感はもちろん、清潔感や表情などの外見的な部分も重要な要素なので、それらの点についても客観的な意見を聞くようにしましょう!
模擬面接は、プロに回答を添削してもらうためにも重要です。
ご夫婦で話し合いながら想定問答集を作成しても、先ほど例に挙げた「いじめに関する質問への回答例」のように、面接でタブーとされている内容になってしまっている可能性があります。
いじめ以外にも、「公共のマナーの教え方」「緊急時の対応」「併願校」などについての質問は慎重に答える必要があります。
ただ、「どのような点においてNGなのか」を見分けるためには、学校側の視点に立って深く考える必要があるため、親御さんだけではなかなか難しいです。
特に一生懸命問答集を作り込んでいる方は「ベストな回答を考えた」と大なり小なり自信を持っているはずなので、そう言った意味でもご自身で客観的に評価することが難しいでしょう。
ご自身の想定問答集に自信がある方は、「念のための確認」という意味で模擬面接を一度受けてみると良いと思います。
小学校受験の面接では、思わぬ角度から質問されることもよくあります。
志望校の過去の質問例を10年度分まとめて完璧に対策していたとしても、1〜2問は想定外の質問をされると思っておきましょう。
なぜなら、私立小の中には、その時の社会情勢などを踏まえてトリッキーな質問をしてきたり、そのご家庭の雰囲気や願書の内容に合わせて質問をしてきたりする学校も多いからです。
また、このような想定外の質問に対応する「瞬発力」を鍛えるためには、模擬面接が一番効果的です。
ちなみに、面接本番前に、予想外のことを聞かれたときの頭が真っ白になる感覚を経験しておくことは大切です。
そのような経験を一度しておくと、本番までの面接対策により力を入れることができますし、本番同じような状況になっても1回目よりは冷静に対応できます。
受験本番で起こり得るトラブルを先に経験しておくという意味でも、実践練習(模擬面接)は大切です!
こちらのページを読んでくださっている方の中には、お通いの幼児教室の模擬面接を受けられる方も多いと思います。
ただ、幼児教室の模擬面接を受ける際は、サービス内容が十分かどうか一度確認されることをおすすめします。
というのも、受験前になると、幼児教室の模擬面接を受けたご家庭が
「面接が不安だから模擬面接をお願いしたいです」
「面接の回答に自信が持てないため、見てもらいたいです」
という理由で、私の模擬面接に申し込んでくることが多いからです。
また、その方々からお話を伺うと、「確かにそれは不安になる」という内容のものが多いです。
そこで以下では、幼児教室の模擬面接のどんな点が良くないのかについて、私なりの意見をお伝えしていきます。
以下でお伝えする内容がすべての幼児教室に当てはまるわけではございません。
現在通っているお教室の模擬面接を受けようと考えている方はひとつの参考にしてみてくださいね。
1つ目はフィードバックの時間が短いことです。
以前私の模擬面接を受けてくださった方から伺ったお話によると、お通いのお教室の模擬面接のフィードバック時間は「5分」ということでした。
これを聞いたとき正直驚きました。
「5分」では全体を通しての感想くらいしか伝えることができません。
私は、模擬面接で一番大切なのは、一つひとつの質問に対する回答の修正・改善だと考えています。
そのため、私の60分間の模擬面接では、最初の15〜20分を使って面接を一度通しで行い、残りの40〜45分はフィードバックに充てています。
幼児教室の模擬面接を受ける際は、フィードバックの時間がどれくらい確保されているかもチェックされることをおすすめします。
2つ目は、サービス内容がマニュアル化されていることです。
幼児教室の模擬面接は運営上の問題もあり、マニュアル化されていることがほとんどです。
具体的には、模擬面接用のチェック表のようなものがあり、それに基づいて評価が行われます。
そして、模擬面接後に総評した後、チェック表を渡して終了といった流れになります。
そのため、入室から退室までの一通り流れや基本的な面接マナーを知ったり、本番に似た状況で練習したい方には合っていますが、フィードバックの内容に期待している方にはあまりおすすめできません。
大手のお教室の場合、抱えている生徒に対しての先生の数や時間が限られているため、サービス内容をマニュアル化せざるを得ないという事情もあると思います。
3つ目は、回答への具体的な指摘が少ないことです。
先ほどお伝えしたように、幼児教室の模擬面接はフィードバックの内容が薄いケースが多いです。
また、模擬面接全体を通しての親子の回答や態度については簡単なコメントをもらうことができますが、一つひとつの回答を詳しくチェックしてもらえる可能性は低いです。
ですので、模擬面接を通して、ご自身の回答内容を重点的にチェックしてもらいたい方は、他のサービスを選んだ方がよいでしょう。
先生にあまりよくない印象を与える回答内容のまま練習しても本末転倒です。
しっかりと回答を仕上げた後で、何度も練習することが大切だと個人的には考えています。
面接対策は模擬面接一択!
面接でうまく答えられない親御さんは、模擬面接を通して実践練習を積むことを強く推奨します。
繰り返しになりますが、面接対策で1番効果的なのは「模擬面接」です。
実際に模擬面接をやってみるとおわかりいただけますが、どんなに完璧な回答を用意して備えても、本番でその通りに答えられるかは別問題です。
また、ご自身では完璧な回答を用意していたつもりでも、プロの視点から見ると内容が不十分だったり、誤解されやすい表現を使ってしまっていたりすることも多々あります。
それに、面接では回答内容だけでなく、立ち居振る舞いや態度、表情、声の大きさなどもチェックされています。
そのため、本番で失敗したくないのであれば、必ず一度は幼児教室やプロの先生による模擬面接を受けられることをおすすめします。
私も「オーダーメイド面接特訓講座」という模擬面接を行っています。
オーダーメイド面接特訓講座では、模擬面接中でのお父様・お母様のご回答を踏まえて、そのご家庭やお子さまの魅力を最大限引き出すようなアドバイスや回答づくりもさせていただきます。
また、先ほどお伝えしたように、学校側の視点を踏まえたうえで、NGな回答になっていないかも慎重にチェックさせていただきます。
さらに、回答内容だけではなく、一般的な面接マナーはもちろん、オンラインによる模擬面接を通して、言葉使いや表情、声の出し方などもレクチャーいたします。
そのため、小学校受験の面接に少しでも不安がある方、ご自身の回答に自信がない方、模擬面接を受けたい方は、ぜひ詳細を確認してみてくださいね!
小学校受験の面接時間は15分前後と短くなっています。
その限られた時間の中で、厳選して質問してくるわけですから、一つひとつの質問には必ず何かしらの意図があります。
そのため、先ほど解説してきたように、学校側の意図を理解したうえで回答を考えることが大切です。
そのような点を踏まえた上で、面接対策には欠かせないおすすめの教材を2つご紹介します。
面接対策にこれから取り組まれる方、面接対策がうまくいっていない方は必ず確認するようにしてくださいね!
『合格する親の面接対策』では、過去の国立・私立小学校で聞かれた質問を基に、小学校受験における保護者面接の重要性やチェックされる点、回答を考える際のポイント・注意点、面接で聞かれる質問例(400問以上)とその意図について、余すことなく解説しています。
また、購入特典として、回答を記入できる質問ファイルも用意しています。
★Wordファイル(入力用)とPDF(書き込み用)の2つをダウンロードできます。
そのため、保護者面接の準備を入念に行いたい方、どんな質問がされるのか知りたい方はサンプルをチェックしてみてくださいね!
『合格する子供の面接対策』では、子どもの口頭試問や面接対策をする上で意識すべきポイントやコツについて解説していきます。
また、過去の有名私立小学校の面接で実際にお子さんが聞かれたことなども踏まえて、子どもが聞かれやすい質問例を全100問ご紹介しています。
口頭試問や親子面接がある方はピッタリの内容となっているので、入念に対策したい方はぜひサンプルをチェックしてみてくださいね!
今回は、小学校受験の面接で上手に答えられない親御さんがやるべき対策方法や準備に関して、今までの模擬面接での経験を踏まえて、詳しく解説してきました。
ここまで解説してきたように、面接でうまく答えられない親御さんは準備不足、または、準備の仕方が間違っていることが多いです。
そのため、正しい方法で、何度も何度も練習すること、そして、模擬面接を通して客観的な意見を知ることがとても大切です、
面接に不安がある方、うまく答えられずに悩んでいる親御さんは今回解説したこと参考に練習してみてくださいね!
また、以下の記事では、「小学校受験の面接におけるタブー」を網羅的に解説しています。
そのため、今回の記事とあわせてしっかりとチェックしておきましょう!
小学校受験の現役講師兼コーチである私が運営している小学校受験オンラインコミュニティ「MAGONOTE」では、面接対策だけでなく、ペーパーや制作、巧緻性対策にも役立つコンテンツが盛り沢山なので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!