【小学校受験】東京都の人気私立小学校や受験対策のコツをプロが解説


こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は東京の小学校受験事情や人気の私立小学校などについて詳しく解説していきますね!
「小学校受験」と聞くと、どこか特別なことのように感じるかもしれません。
ですが、東京都内の小学校受験の志願者数は多少の増減はあれど、以前に比べて増加傾向にあります。
つまり、私立小学校を志願されるご家庭が増えているということです。
その背景には、公立小学校への不安や、早い段階から質の高い教育環境を整えたいという願いがあります。
また、私立小学校の中には英語教育に力を入れた学校も多く、「グローバルな時代にふさわしい教育を受けさせたい」という想いから、受験を決意するご家庭も増えています。
お子さまにとって最適な環境を選ぶことは、保護者として大きな責任でもあり、大きな希望でもあると思います。
加えて、少子化やAIの急速な発展など不透明な時代を生き抜くためにも子どもの教育に対して関心(危機意識)を持つ親が増えているという証拠でもあります。
この記事を読んでくださっている方も同じような思いを持っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
とはいえ、実際に受験を考え始めると「何から始めれば良いのか」「どんな準備が必要なのか」と迷うことも多いでしょう。
さらに、受験対策にかかる費用やスケジュール、幼児教室の選び方などについても、悩みは尽きないものです。
そこで今回は、東京都内における小学校受験の最新事情を詳しく解説しながら、受験対策を始めるうえで大切な基礎知識や人気のある私立小学校をご紹介します。
そのため、小学校受験を考えていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

このページは約13,000字超とかなりボリューミーな内容になっているので、何度も読み返せるように必ずブックマークをしておきましょう!
まずは、東京で小学校受験をされるご家庭の小学校受験事情について解説していきたいと思います。
私自身、現在毎月多数の個別面談を行っておりますが、小学校受験をする理由は家庭によってさまざまです。
また、小学校受験する目的によって、選ぶ学校も変わってきます。
この記事を読んでくださっているあなたも何かしらの理由があって、現在小学校受験を検討されていると思います。
そこで以下では、特に東京都内で小学校受験対策をするご家庭が、どのような理由で、どのような目的を持って小学校受験をされるのかについて、個別面談などの経験を踏まえてご紹介していきたいと思います。

都内の小学校受験の最新事情を詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
東京で小学校受験を考えるご家庭の中には、公立小学校への不安を理由に私立小学校を検討するケースが多く見受けられます。
特に地方出身の保護者や帰国子女を抱える家庭、あるいは幼稚園時代にインターナショナルスクールや海外の学校に通っていたお子さんを持つ家庭に多く見られる傾向です。
また、近所の先輩ママから地元の公立小学校の評判を聞いて不安になり、私立小学校に通わせたいと思う親御さんも少なくありません。
こうした家庭は、公立小学校の教育環境や学習内容に対する不安を抱えていることが小学校受験をする大きな要因の一つになっています。
例えば、公立小学校ではクラス規模が大きく、教師一人当たりの負担が大きいため、きめ細やかな指導が難しいという点が指摘されています。
また、外国人の児童や発達障害に近い特性を持つ子ども(いわゆるグレーゾーンと呼ばれる子どもたち)の割合が増加しており、授業が円滑に進まないことも問題とされています。
これにより、保護者が求める学習環境とは異なる現実に直面するケースもあります。
さらに、公立小学校の教師は、保護者対応や事務的な書類作成、学校行事の準備といっ授業以外にも業務が非常に多いのが現状です。
その結果、授業準備や教材の工夫に時間をかけることが難しくなり、授業の質が低下してしまうことも少なくありません。
こうした現状に対し、「できるだけ安心して子どもを学ばせたい」「質の高い授業を提供してほしい」と考えて、私立小学校を検討される方が増えています。

私自身、教育学部出身ということもあり、同期に公立小学校の教師が多くいますが、たしかに上記のような問題を抱えているケースは多いです。
もちろん、公立小学校の中にも充実した教育を行っている学校もありますし、教員の皆様もなるべく良い授業をしようと努力しています。
ただ、授業準備以外の業務が多く、手が回らないという声も頻繁に聞きます。
中学受験の過熱化は、ここ数年特に注目されている問題です。
テレビドラマやメディアでも取り上げられることが多く、都内の中学受験の競争率は年々高くなっていると言われています。
私自身、中学受験塾で数年働いていたので実感しているのですが、中学受験の準備は非常に過酷です。
多くの塾では、小学4年生から中学受験に向けたカリキュラムが組まれています。(私が勤めていた塾も同様でした。)
しかし、最近では1年生や2年生、3年生から塾に通わせる家庭も増えており、小学校低学年から既に受験対策を始めるという状況も珍しくありません。
中学受験を成功させるためには、相当な勉強時間を確保する必要があり、それに伴い子どもたちが自由に遊ぶ時間や、さまざまな経験を積む機会が奪われることも懸念されています。
また、競争率が高い有名中学校を目指す場合、学習塾の費用や送迎といった親の負担も非常に大きくなります。
特に共働きのご家庭にとっては、塾への送迎や日々の学習サポートが大きなストレスとなることも少なくありません。
このような過酷な中学受験を避けるために、小学校受験を選び、その後は中高一貫校でのびのびと育ってほしいと考える家庭も増えています。

個別面談をしていると、ご自身が中学受験経験者で「同じ思いを子どもにさせたくない」「ゆとりのある小学校生活を送ってほしい」という思いから小学校受験を目指されるご家庭も多く見られます。
付属の中高一貫校や有名大学への内部進学の道を確保することを目的として、小学校受験を選ぶご家庭も多く存在します。
特に、早稲田実業、慶應義塾といった名門校は、大学までの内部進学の道が確保されているため、高い人気を誇っています。
また、多くの家庭が有名大学への内部進学を重視する理由の一つとして、受験競争に巻き込まれず済むことが挙げられます。
例えば、早稲田実業初等部や慶應幼稚舎などに入学できれば、一定の成績基準を満たすことで、受験を経ずに早稲田大学や慶應義塾大学のような名門大学へ進学できます。
特に、先ほどもご紹介した昨今の中学受験や高校受験の過熱化を背景に、こうした一貫教育によるメリットを享受したいと考える家庭が増加しています。
また、医師家系の場合、医学部への進学率が高い中高一貫校に内部進学するために小学校受験を選択される方も多いです。
しかし、内部進学を重視する家庭は、単に有名大学に進学することを目的としているだけではなく、安定した学習環境の中で子どもを育てたいという意識も強く持っています。
その他に、家庭の教育方針と学校の教育方針が一致していることを重要視するケースも見られます。
例えば、「優しい心や思いやりを持った人間に育ってほしい」「優れた人格を形成つつ、自分お才能を社会のために生かしてほしい」といった願いを持っているご家庭は、キリスト教に基づいた道徳教育や人間形成に重点を置いているミッションスクールを志願されるケースも多いです。
さらに、保護者自身がその学校の出身者であるケースも少なくありません。
自分自身が受けた教育に対する信頼や愛着をもとに「同じ環境で子どもを育てたい」と思い、親子二代、三代にわたって通学する家庭も多く見られます。

以上のことを踏まえると、有名大学への内部進学を目的の一つにしても、ご家庭の教育方針との整合性や将来のビジョンを踏まえて学校を選ぶことが大切です。
「ブランド力があるから」「有名大学へエスカレーター式で上がれるから」という理由だけだと、願書や面接で見透かされてしまうので注意しましょう。
小学校受験する理由の一つに「過熱する中学受験を避けるため」と先ほど解説しましたが、その一方で、中学受験に備えて小学校受験を選ぶ家庭も一定数存在します。
つまり、教育内容や学習環境が充実している私立小学校を選ぶことで、受験対策を効率的に進めたいという考えです。
私立小学校の中には、中学受験を視野に入れたカリキュラムを取り入れている学校も多く存在します。
例えば、都市大付属小や洗足学園小学校(神奈川県)のように、中学受験に強い実績を持つ学校では、低学年のうちから思考力や読解力、算数の基礎的な理解を深める授業やプログラムを提供しています。
これにより、通常の公立小学校では学ぶことが難しい高度な学習内容を、小学校段階から効率よく習得することが可能となります。
さらに、共働き家庭にとっても、私立小学校での中学受験対策は大きなメリットとなります。
なぜなら、学校内での充実したカリキュラムや進路指導によって、家庭での負担を軽減することができるからです。
このような点も、中学受験を見据える保護者にとって大きな安心材料となります。

小学校受験で本命校にご縁をいただけなかったご家庭の中には、中学受験でその小学校の附属中学に再度チャレンジする方も少なくありません。
国際的な環境での活躍を期待する家庭や、早期英語教育の重要性を感じている家庭が、英語に強い私立小学校を選ぶケースも増えています。
例えば、英語教育に力を入れている私立小学校の中には、イマージョン教育を採用している学校もあります。
イマージョン教育とは、国語以外の科目(算数や理科、社会など)を英語で学ぶことによって、自然な形で英語力を身につける方法です。
特に日本語と英語の両方を自在に使いこなすバイリンガルを育てることを目指している学校が多く、帰国子女や国際的な教育を受けた経験のある家庭に人気があります。
また、国際バカロレア(IB)プログラムを導入している学校も注目されています。
IBプログラムは世界的に認められた教育カリキュラムであり、探究型の学習や批判的思考力、国際理解を重視した内容が特徴です。
このプログラムを取り入れている学校に魅力を感じて受験されるご家庭も一定数います。
その他にも、日本人教師と外国人教師によるティーム・ティーチング(TT)を行ったり、英語でのプレゼンテーションやディスカッションを取り入れるなど、実践的な英語力を育てるためのクラスやプログラムを提供している学校も増えてきています。

英語教育に関しては、私立小学校によって授業時間やカリキュラム、教材がさまざまなので、志望校のHPや説明会を通して確認するようにしましょう。
小学校受験でご縁をいただくためには、早いうちから準備したり、適切な幼児教室選んだりする必要があります。
実際、この記事を読んでくださっている方の中には、
「どのお教室に通わせたらいいんだろう…」
「小学校受験はどれくらい費用がかかるんだろう」
と疑問を感じている方も多いと思います。
特に東京都内では、小学校受験を取り巻く環境が徐々に過熱化しており、年々競争率も高まっているため、計画的な準備や計画性が重要になってきます。
そこで以下では、「受験対策を始める時期とタイミング」「幼児教室の選び方」「受験費用の把握と管理」について、それぞれ都内のご家庭のケースを踏まえて解説していきます。

現在の状況や志望校によっても異なりますが、ここでは小学校受験対策全般に当てはまることを解説していきたいと思うので、参考にしてみてくださいね!
まずは、小学校受験対策を始める時期について解説していきたいと思います。
一般的には、年中の11月から12月、つまり「新年長」と呼ばれる時期から始める方が多いと言われています。
小学校受験の塾や幼児教室でも、この時期から先生や授業内容が変わり、対策が本格化します。
ただ、この時期から始めることが必ずしも最適とは限りません。
先ほどもお伝えしたように、東京都内の小学校受験の競争は以前より激しくなっており、準備を早めに始めるご家庭も少なくありません。
実際、私自身が個別面談を通じて感じるのは、年少や年中からお教室に通い、受験のための素地を少しずつ築いているケースが増えているということです。
さらに早いご家庭では、0歳や1歳、2歳の時点から知育教室に通い、基礎力を身に付けたり、社会性を育むための活動を行ったりしています。
以上のことを踏まえると、私個人の意見としては、年中の4月、つまり年中に入った時点の新年度から準備を始めることが確実だと思います。
余裕を持って取り組みたいという方は、年少から少しずつ情報を集め、受験に必要な基礎力を作っていくことが望ましいと思います。

小学校受験の準備を始めるべきベストタイミングや具体的な手順に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

小学校受験を目指す際に欠かせない存在の一つが幼児教室です。
東京都内での小学校受験を目指すご家庭では、幼児教室への通塾が一般的であり、その選び方や活用方法が合否を左右することも少なくありません。
特に大手の幼児教室としてよく名前が挙がるのは、ジャックや伸芽会、理英会などです。
これらの教室はそれぞれ独自のカリキュラムや指導スタイルを提供しており、ご家庭のニーズに合わせた選び方が重要です。
例えば、「基礎的な学習習慣を身につけさせたい」「集団行動に慣れさせたい」「志望校に特化した対策を行いたい」など、目的によって教室の選び方は変わってきます。
もっと言えば、お教室にどんな雰囲気を求めるか、どの学校を志望するのかなどによっても異なります。
また、大手塾ではなく、個人塾を選ぶご家庭も少なくありません。
個人塾のメリットとしては、少人数制による個別指導を受けられることや、柔軟なカリキュラムを提供できることが挙げられますが、その一方で過去の合格者のデータや志望校に関する情報量は大手に劣りやすいなどのデメリットも挙げられます。
そのため、繰り返しになりますが、どんな目的でお教室を活用したいのか、どの学校を志望するのかなどを踏まえて慎重に選ぶことがポイントになります。
ちなみに、通塾の有無については、過去にごきょうだいの小学校受験を一度経験したことがあるご家庭や国立小学校のみを受験する場合であれば、塾なしでの対策も可能だとは思いますが、本気でご縁をいただくのであれば、何かしらの形(スポット講座・家庭教師・個別面談など)で、プロの指導を受けることをおすすめします。

小学校受験の塾の選び方やおすすめの幼児教室などについては以下の記事でかなり詳しく解説しているので、塾選びで悩んでいる方はこちらも必ずチェックしてくださいね!

小学校受験にかかる費用はご家庭によって異なりますが、一般的に東京での小学校受験を準備する場合、年長の1年間*で100万円前後かかることが多いと言われています。
*年中の11月から受験本番(年長の11月)にかけての約1年間。
しかし、受験準備を年少や年中から始めるご家庭も増えていることから、その場合は費用が150万円や200万円、さらにはそれ以上に膨らむことも珍しくありません。
さらに、幼児教室の月謝以外にも、講習会や模試、学校別対策コースなどの費用が追加されることが一般的です。
特に夏期講習などの季節講習や直前講習などがかさみ、予想以上に高額になるケースも多く見られます。
また、受験当日に必要な受験服や、試験会場への交通費、併願校を含めた受験料なども計算に入れておく必要があります。
これらの費用を総合的に考慮した上で、計画的に準備を進めることが重要です。

費用を抑えるためには、ご夫婦でよく話し合って最初に小学校受験で使う予算の上限を設けておくことが大切です。
そして、お子様の現状や志望校を分析したうえで、どの講座を受講するかを慎重に選び、効率的な学習プランを立てることがカギとなります。
東京都内にある私立小学校は以下の通りです。
学校名 | 地域 | 区分 |
---|---|---|
青山学院初等部 | 渋谷区 | 共学 |
学習院初等科 | 新宿区 | 共学 |
川村小学校 | 豊島区 | 女子 |
暁星小学校 | 千代田区 | 男子 |
国立音楽大学附属小学校 | 国立市 | 共学 |
国立学園小学校 | 国立市 | 共学 |
国本小学校 | 世田谷区 | 共学 |
慶應義塾幼稚舎 | 渋谷区 | 共学 |
啓明学園初等学校 | 昭島市 | 共学 |
光塩女子学院初等科 | 杉並区 | 女子 |
晃華学園小学校 | 調布市 | 共学 |
サレジアン国際学園目黒星美小学校 | 目黒区 | 共学 |
サレジオ小学校 | 小平市 | 共学 |
品川翔英小学校 | 品川区 | 共学 |
自由学園初等部 | 東久留米市 | 共学 |
淑徳小学校 | 板橋区 | 共学 |
聖徳学園小学校 | 武蔵野市 | 共学 |
昭和女子大学附属昭和小学校 | 世田谷区 | 共学 |
白百合学園小学校 | 千代田区 | 女子 |
菅生学園初等学校 | あきる野市 | 共学 |
聖学院小学校 | 北区 | 共学 |
成蹊小学校 | 武蔵野市 | 共学 |
成城学園初等学校 | 世田谷区 | 共学 |
聖心女子学院初等科 | 港区 | 女子 |
聖ドミニコ学園小学校 | 世田谷区 | 共学 |
星美学園小学校 | 北区 | 共学 |
清明学園初等学校 | 大田区 | 共学 |
玉川学園 小学部 | 町田市 | 共学 |
帝京大学小学校 | 多摩市 | 共学 |
田園調布雙葉小学校 | 世田谷区 | 女子 |
東京三育小学校 | 練馬区 | 共学 |
東京女学館小学校 | 渋谷区 | 女子 |
東京創価小学校 | 小平市 | 共学 |
東京都市大学付属小学校 | 世田谷区 | 共学 |
東京農業大学稲花小学校 | 世田谷区 | 共学 |
東星学園小学校 | 清瀬市 | 共学 |
桐朋学園小学校 | 国立市 | 共学 |
桐朋小学校 | 調布市 | 共学 |
東洋英和女学院小学部 | 港区 | 女子 |
トキワ松学園小学校 | 目黒区 | 共学 |
新渡戸文化小学校 | 中野区 | 共学 |
日本女子大学附属豊明小学校 | 文京区 | 女子 |
雙葉小学校 | 千代田区 | 女子 |
文教大学付属小学校 | 大田区 | 共学 |
宝仙学園小学校 | 中野区 | 共学 |
明星学園小学校 | 三鷹市 | 共学 |
むさしの学園小学校 | 府中市 | 共学 |
武蔵野東小学校 | 武蔵野市 | 共学 |
明星小学校 | 府中市 | 共学 |
立教小学校 | 豊島区 | 男子 |
立教女学院小学校 | 杉並区 | 女子 |
和光小学校 | 世田谷区 | 共学 |
和光鶴川小学校 | 町田市 | 共学 |
早稲田実業学校初等部 | 国分寺市 | 共学 |
このように東京都内の私立小学校では、毎年高い人気を誇る学校が数多く存在します。
以下では、2025年度入試結果をもとに、高い倍率を誇る東京都の人気私立小学校をいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。
東京農業大学稲花小学校
稲花は例年通り多くの志願者を集め、今年も倍率は約14倍に達しました。
人気の理由として以下の点が挙げられます。
- 受験日の選択肢が豊富で併願しやすいこと
- 都心に位置しアクセスが良いこと
- 専門家による授業や高度な設備を整えた充実した教育環境があること
しかし、稲花を第1志望としない家庭の中には、本命校と受験日が重なることから受験を見送るケースも一定数存在しています。
また、繰り上げ合格も出しているため、定員より多くの合格者を出していることから実質倍率は「約9.4倍」となっています。
東洋英和女学院小学部
東洋英和も例年非常に人気が高く、今年の倍率は約13倍に達しました。
志願者数は前年より57名増加しており、特に女子最難関校の一つとされています。
特に注目すべき点としては、志願者数が非公開である雙葉小学校も含めた女子小学校の中で、東洋英和と雙葉がトップクラスの人気を誇っていることです。
雙葉小学校の倍率は約10倍程度と言われており、女子最難関校として両校が並び称されることも少なくありません。
安定した人気を誇る伝統校
慶應義塾大学や早稲田実業学校初等部、立教、青山学院初等部といった学校も、高倍率となっている理由の一つに内部進学の充実が挙げられます。
このような私立小学校は、MARCH以上の大学までの内部進学が保証されていることで、安定した進学ルートを確保できる点が保護者に支持されています。
また、このような名門大学への進学ルートを確保しながら、子どもが自分の興味や好きなことに打ち込める時間を確保できる環境を魅力と感じる保護者も多いようです。
大学進学に強い中高一貫校
先程ご紹介した学校に加えて、桐朋学園小学校、桐朋小学校、成城学園初等部、成蹊小学校、東京女学館小学校、聖心女子学院初等科などの中高一貫校も高い人気を誇ります。
これらの学校では、以下の点が保護者からの支持を集めています。
- 独自の校風を持ち、子どもがのびのびと過ごせる環境が整っていること
- 受験競争に巻き込まれることなく中高一貫教育を受けられること
- 大学進学実績が安定していること
難関中学に強い私立小学校
近年は、東京都市大学付属小学校や宝仙学園小学校といった学校も高い人気を誇っています。
これらの学校は難関中学への進学実績を伸ばしていることが背景にあり、中学受験を強く意識する保護者からの支持を集めています。

首都圏の私立小学校の最新倍率ランキングや分析については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

今回は、今までの私自身の経験も踏まえて、東京の最新の小学校受験事情や私立小学校についてご紹介してきました。
小学校受験はよく「情報戦」とも言われます。
情報だけ知っていてもきちんと受験対策を進めなければ、志望校からご縁をいただくことは難しいでしょう。
ですが、正しい方針・方向性で受験対策を進めるためにも、小学校受験に関する基礎知識を知っておくことは大切です。
そのため、これから本格的に小学校受験に取り組まれる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、今回の内容を踏まえたうえで、受験対策や塾選びなどについて個別で相談したい方は、随時個別面談も受付中なので、お気軽にご相談くださいね!

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