慶應義塾幼稚舎の願書の書き方とポイント【願書添削のプロが解説】
こんにちは、小学校受験の現役講師兼コーチのかける先生です。
今回は慶應義塾幼稚舎の願書の書き方やコツについて、願書添削の経験を踏まえて詳しく解説していきますね!
私立小学校の中で、願書を書くのが最も難しいと言われているのが慶應義塾幼稚舎です。
その理由は、課題図書にあります。
慶應幼稚舎の願書では、志望理由や家庭の方針などを踏まえて書く「自由記入欄」以外に、慶應義塾の創立者である福澤諭吉先生の著書『福翁自伝』を読んだうえで「お子さまを育てるあたって感じるところをお書きください」というお題が出されます。
この「お子さまを育てるあたって感じるところ」という抽象度の高いテーマに、頭を抱えてしまう親御さんは多いです。
また、自由記入欄に関しても、「自由記入欄(本校を志望した理由、志願者の様子、家庭の教育方針等)」と書いてあるだけで、テーマ(お題)としてはかなり抽象的です。
このような理由もあり、数ある私立小学校の中で最も願書を書くのが難しいと言われているのです。
でも、ご安心ください。
お題の意図を正確に読み解いたうえで、手順やポイントを押さえれば、文章を書くことはできます。
そこで今回は慶應義塾幼稚舎の願書の書き方やポイント、注意点などについて、今までの願書添削の経験を踏まえて解説していきます。
慶應幼稚舎における願書の重要性
お題から読み解く慶應幼稚舎側の意図
願書を書く前に知っておくべき慶應幼稚舎の特徴
願書を書く前に必ず読むべき福澤諭吉の著書
慶應幼稚舎の願書を書く際のポイントや注意点
14,000字超のボリューミーな内容になっているので、筑附小を受験する方は必ずブックマークをして何度も見返せるようにしておきましょう!
慶應義塾幼稚舎は、数ある私立小学校の中で「最も願書を重要視している学校」だと言われています。
なぜなら、慶應幼稚舎では「親子面接がないから」です。
ほとんどの私立小学校では、親子面接や保護者面接があり、そこでご家庭の教育方針や雰囲気、ご両親の人柄などを確認しています。
また、面接がある学校では、願書は「面接資料」という位置付けであることが多いです。
そのため、願書では、志望理由やご家庭の教育方針だけでなく、面接で聞いてほしい内容などをうまく織り交ぜて書く必要があります。
ですが、慶應義塾幼稚舎は面接がありません。
そのため、願書を通じて、ご家庭の方針やご両親の考え、志願者(お子様)の普段の様子を伝える必要があります。
それに、文章力には、親御さんの知性や思考力(論理力)、読解力なども反映されるため、そういった意味でも、きちんと筋の通った文章を書く必要があります。
また、小学校受験でどれくらい願書が重視されているかは、面接があるかだけでなく、記入欄の大きさなどによっても変わってきます。
慶應幼稚舎の願書の記入欄は、他の学校に比べても大きいため、そのことからも、願書での重要度が高いと判断できます。
このようなことから、慶應義塾幼稚舎の願書は、試験にも大きな影響を与えると言われています。
慶應幼稚舎の願書は、文章を書き慣れていない方だと、半年ほどかけて作成する方も珍しくありません。
そのため、早めから準備を行う必要がございます。
願書を書くためには、まずお題をきちんと読み解く(読解する)ことが大切です。
慶應幼稚舎の願書のお題は、以下の2つです。
自由記入欄(本校を志望した理由、志願者の様子、家庭の教育方針等)
お子さまを育てるにあたって『福翁自伝』を読んで感じるところをお書きください。
初めて願書を書く方からしたら、
「テーマが抽象的で難しい」
「『福翁自伝』を読んで感じるところ…、感想を書けばいいのかな?」
など、いろいろな疑問が湧いてくると思います。
以下では、それぞれのお題を読み解いて、願書を通して慶應幼稚舎はどんな点をチェックしているのかについて解説していきますね。
慶應幼稚舎の意図を理解しないまま書いてしまうと、ズレた文章になってしまうため、以下で解説している内容を何度も確認するようにしてくださいね!
1つ目は、「自由記入欄(本校を志望した理由、志願者の様子、家庭の教育方針等)」です。
自由記入欄では、基本的に志望理由(=本項を志望した理由)を書きます。
ですが、ただ慶應幼稚舎の教育理念や特徴を並べて「〜理由で志願いたします」と記述するだけでは不十分です。
お題からもわかるように「志願者の様子」や「家庭の教育方針」などを踏まえて書くことが条件となっています。
「志願者の様子」とは簡単に言えば、子どもの性格や長所などを指します。
これは、主に子どもに関するエピソードを盛り込むことで、自然に条件を満たすことができます。
小学校受験の願書で盛り込むべきエピソードのポイントや事例、作り方などについては以下の記事で詳しく解説しているので、この記事を読み終わった後に合わせてチェックしてみてくださいね!
「家庭の教育方針」は、ご両親がお子様を育てるうえで大事にしていることや気をつけていることなどを意味します。
いわば、家庭教育の「核」となる部分ですね。
また、家庭の教育方針に関しては、慶應幼稚舎の教育方針との一貫性を意識する必要があります。
例えば、「我が家では、息子を育てるうえで、思いやりや優しい心を育むことを大切にしております」というような家庭の教育方針を書いてしまうと、慶應幼稚舎の教育方針との関連性を出することが難しくなってしまいます。
一方で、「我が家では、息子を育てるうえで、さまざまな体験を通じて、自分で考え、学びを深めることを大切にしてまいりました」というような内容であれば、慶應幼稚舎の教育方針とも絡めやすく、文章に一貫性が出ます。
このように、家庭の教育方針を記述する際は、慶應幼稚舎の教育理念や指導方針を意識して書くこともポイントになります。
また、お題には、「…、志願者の様子、家庭の教育方針”等”」とあるので、以下のような要素を志望理由と絡める方も多いです。
・自身が幼稚舎が慶應系列の出身である
・親族が幼稚舎が慶應系列の出身である
・親族が評議員である
など
慶應は内部のつながりが強いこともあり、親御さんや親族方が幼稚舎出身の場合は、有利であると言われています。
ただ、慶應義塾中等部や慶應義塾大学出身の方は数え切れないほどいるため、それだけだとほとんど意味はありません。
少し話は逸れましたが、ここまでのことをまとめると、自由記入欄では、志願者の様子(子どものエピソード)や「家庭の教育方針」を踏まえて志望理由を書く必要があります。
「志願者の様子」「家庭の教育方針」「校を志望した理由」の3つに一貫性が出るような文章を書くことが大切です。
2つ目は、「お子さまを育てるにあたって『福翁自伝』を読んで感じるところをお書きください。」です。
まず、このお題からもわかるように、『福翁自伝』が課題図書となっています。
ご存知のように、『福翁自伝』は、慶應義塾の創立者である福澤諭吉先生の自伝です。
では、なぜ慶應幼稚舎の願書で『福翁自伝』を課題図書にしているのか。
それは、「福澤先生の思想や考え方の理解=慶應義塾幼稚舎の理解」につながるからです。
慶應義塾幼稚舎の教育活動は、福澤先生の「独立自尊」の教えに基づいて行われてきました。
そのため、出願前に保護者の方に『福翁自伝』を読ませることで、学校への理解を深めてもらう狙いがあると考えられます。
また、福澤先生の考え方に対してどの程度理解し、どのように考えているのかを知るために、願書で「お子さまを育てるにあたって『福翁自伝』を読んで感じるところをお書きください」というお題を設けています。
そのため、このお題では、『福翁自伝』を読んだうえで、印象に残っている福澤先生の言動や考え方に具体的に触れながら、子育てと絡ませて書く必要があります。
この「子育てを絡ませて(お子様を育てるにあたって〜)」という部分に苦労する親御さんも多いです。
『福翁自伝』は先ほどもお伝えしたように、福澤先生の生涯を綴った自伝であるため、教育本のように「子育てでは〜が大事である」と明言してくれているわけではありません。
そのため、ご自身で自伝から印象に残った箇所に触れながら、子育てと絡ませて論を展開する必要があるのです。
また、福翁自伝の内容を引用する際は、福澤先生の考え方に対して誤った解釈をしていないかも重要な要素になります。
こういった理由で、2つ目のお題は、1つ目の自由記入欄よりも文章を書くのに苦労する親御さんが多いです。
慶應義塾幼稚舎を熱望する親御さんは、福澤先生の考え方をより深く理解するために、課題図書である『福翁自伝』以外にも、『福翁百話』や『学問のすすめ』などの関連書籍を読んでいるケースが多いです。
願書を書くうえで一番大切なことは「学校分析」です。
学校分析といっても、HPやパンフレット、説明会に参加することは、受験するどのご家庭も行っていることなので、”当たり前レベル”です。
慶應幼稚舎をより深く理解するためには、先ほどお伝えしたように『福翁自伝』以外の福澤先生の著書や慶應幼稚舎に関して解説している書籍などに目を通す必要があります。
そして、そこで得られた情報を、家庭の教育方針や子どものエピソードとうまく関連させながら、志望理由をまとめる必要があります。
とはいえ、初めて受験するご家庭の場合、
「具体的にどんな本を読めばいいんだろう」
「どんな点を知っておいた方がいいのかな」
などの疑問を持っている方も多いと思います。
そこで以下では、願書を書く前の基礎情報として必ず知っておくべき慶應義塾幼稚舎の特徴を解説します。
慶應義塾幼稚舎についてあまり詳しく知らない方、学校分析をこれから行う方は基礎知識として、以下で解説する情報を知っておきましょう。
先ほどもお伝えしたように、慶應義塾幼稚舎は、慶應義塾の創立者である福澤先生の思想を教育理念や指導方針に反映させ、教育活動を行っています。
また、願書で『福翁自伝』を課題図書にしていることからも、保護者に福澤先生の思想や考え方を知ってほしいという慶應幼稚舎の思いが汲み取れます。
そのため、福澤先生や幼稚舎を含む慶應義塾への理解を深めるためにも、福澤諭吉の関連著書を何冊か読むことをおすすめします。
福澤先生の著書は多数ありますが、その中でもマストで読むべき3冊をご紹介します。
1冊目は、課題図書でもある『福翁自伝』です。
『福翁自伝』では、福澤先生の生い立ちを通じて、実学や家風(家庭教育)に対する福澤先生のお考えを知ることができます。
また、福澤諭吉と聞くと、「きっと実直な性格だったんだろうなぁ」というイメージを持っている方も多いと思いますが、実際はそんなことはなく、小さい頃からずっとお酒が好きだったり、いたずらをしたりなど意外な一面もあります。
『福翁自伝』は、福澤先生の生い立ちや人柄などを知ることができますし、シンプルに読み物としても面白いので、早いうちから読むことをおすすめします。
ちなみに、受験されるご家庭の多くは、『現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)』を読む方が多いです。
現代語訳は読みやすいというメリットがありますが、一部省略されているため、本が好きな方や本気で慶應幼稚舎を目指している方は、現代語訳でない『新訂 福翁自伝 (岩波文庫)』を読むことをおすすめします。
2冊目は、『福翁百話』です。
『福翁百話』は、福澤先生の晩年の著作で、福澤先生の手により創刊された『時事新報』で連載された百編をまとめたものです。
この本では、宇宙や化学、夫婦関係、子育てなど、全100のテーマに対する福澤先生の考えが綴られているため、福澤先生の思想をより深く理解することができます。
また、『福翁百話』は、慶應義塾横浜初等部の課題図書になることも多いため、こちらも読んでおくことをおすすめします。
おすすめは『福翁百話 現代語訳 (角川ソフィア文庫)』です。
3冊目は、『学問のすすめ』です。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という誰もが知っている有名なフレーズは、こちらの本の言葉です。
また、日本が近代国家として発展していくために、教育や学問の重要性を説き、当時の人々に大きな影響を与えた、日本近代教育と啓蒙思想の代表的な著作でもあります。
そのため、福澤先生の考えをより深く理解するためにも読んでおくことをおすすめします。
こちらは、『現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)』が読みやすく、内容もよくまとまとっています。
また、本を読む時間がなかったり、本自体が苦手な方は『学問のすすめ (まんがで読破)』も入門としておすすめです。
『福翁自伝』『福翁百話』『学問のすすめ』の3冊は、福澤先生の思想を理解するのに必要な3冊です。
そのため、この記事を読んだ今日から少しずつ読み始めるようにしましょう!
入試直前になってから読み始めると課題図書だけでいっぱいいっぱいになるので、時間の余裕のあるうちに読んでおくことを強くおすすめします!
慶應幼稚舎の願書を書くためには、幼稚舎が求める子ども像についても理解しておくことが大切です。
小学校受験では、学校ごとに好まれる子ども像が異なります。
活発で競争好きな子を好む学校もあれば、知性と思いやりを兼ね備えた落ち着きのある子どもを求める学校もあります。
慶應幼稚舎にも受かりやすいと言われている子ども像があります。
もちろん、全員がその特徴に当てはまるというわけではなく、あくまでそういう傾向があるという程度です。
しかし、そのような子ども像を理解しておくことは、願書を書く際に子どものどんなエピソードを用いるか決める際にも重要になってきます。
そのため、ここでしっかりとイメージを持っておきましょう。
慶應幼稚舎が求める子どもの特徴は、スバリ以下の3つです。
自分で考えられる子
自由に発送できる子
基礎的な体力や運動能力がある子
細かい点を挙げればキリがありませんが、大きくまとめる上記の3つに集約されると思います。
慶應幼稚舎の考査では、ペーパーテストがありません。
そのかわり、行動観察や絵画制作、運動などを通して、”子どものありのままの姿”をチェックされています。
また、慶應幼稚舎の行動観察や絵画制作の課題は、発想力や独創性を求められるテーマが多いため、子ども自身が自分の頭で考えて、自由に発想することが求められます。
逆に言えば、どんなに上手に絵を描けても、手先が器用でも、テーマに沿って自分で考え、自由に発想できなければ、ご縁をいただくことは難しいということです。
(もちろん、基本的な画力や巧緻性も必要です。)
さらに、慶應幼稚舎では、福澤先生が教育の鉄則として常々言っていた、「先ず獣身を成して後に人心を養え」という考えを大切にしています。
これは、簡単に説明すると「まずは身体をしっかりと鍛え、その後で心を養いなさい」ということです。
つまり、まずは身体の基盤をしっかり築くことが重要であり、その上で精神や知性を高めるべきだという意味になります。
この教えもあり、慶應幼稚舎ではペーパーテストを行わないようにしているとも言われています。
また、このような理由から、運動テストを通して、幼児期に身につけておくべき基礎的な体力や運動能力が備わっているかもチェックされています。
慶應幼稚舎では、良い意味で“型にハマっていない子”がご縁をいただきやすいと言われています。
ただ、これは、「好き勝手に振る舞っていい」「先生やお友だちの話を聞かないでいい」という意味ではなく、あくまで”子どもらしい自由な発想が大切”ということなので、意味を履き違えないように注意してくださいね!
慶應幼稚舎の大きな特徴の一つに「6年間の担任持ち上がり制」があります。
幼稚舎は、6年間クラス替えがなく、基本的には担任も代わりません。
この制度は、1897年に第4代舎長に就任した森常樹によって導入され、それ以来現在までずっと続いています。
6年間の担任持ち上がり制は、メリットとデメリットの両方があります。
同じ担任の先生と仲間たちと6年間を過ごすわけですから、先生と児童、また、児童同士の絆は深まりやすいですし、先生方も一人ひとりの児童の個性を理解し、細やかな対応をすることができます。
ただ、その一方で、先生や児童によってクラスの雰囲気に差が出やすかったり、トラブルがあったときの逃げ場がなかったりなどのデメリットもあります。
実際、入学後に保護者の方から担任の先生へクレームが出ることもあり、過去に自殺してしまった教員もいました。
ですが、幼稚舎もこのような点を踏まえたうえで、6年間の担任持ち上がり制という方法を用いています。
また、接する教員が限定されてしまわないように、「教科別専科制」も取り入れています。
担任が受け持つ教科は、国語、社会、算数、総合(生活)、体育の一部で、そのほかの科目は、それぞれ専門の教育を受けた教員が指導に当たっています。
そのため、慶應幼稚舎を受験するのであれば、このような幼稚舎特有の方式にも理解や賛同を示す必要があります。
慶應幼稚舎は、クラス分けにも大きな意図があると言われており、クラスによって雰囲気に大きな違いがあることも把握しておきましょう。
慶應幼稚舎の特徴的なカリキュラムとして、知っておいていただきたいのが「英語教育」です。
『福翁自伝』を読んでいただければわかるように、福澤先生は自身の経験から、日本人にとって英語が重要になることを早い段階で気づいていました。
そのため、なるべく早い段階から英語を始めた方がいいと思い、慶應義塾でも英語習得に力を入れていました。
福澤先生のその意思を引き継ぎ、幼稚舎では他の小学校に先行する形で英語教育が取り入れられ、そのカリキュラムも長年にわたって確立されてきました。
幼稚舎の英語教育では、低学年生で歌や遊びを通して英語に慣れ親しみ、4年生以降は少人数制で発話する機会を増やすようにしています。
また、欧米やアジアの小学校との交流など、さまざまな国際交流プログラムを通じて、子どもたちが実際に英語を使う機会を設けることで、モチベーションを高める工夫もしています。
願書添削をしていると、志望理由を書く際に、このような慶應幼稚舎の英語教育に触れて書く方も多いです。
他のご家庭と被りやすいのは仕方ありませんが、家庭の教育方針や子どものエピソードとの絡ませ方によっては魅力的な文章にすることができます。
慶應幼稚舎の特徴的なカリキュラムとしてもう一つ知っておきたいのが「理科教育」です。
福澤先生は、英語だけでなく、科学の分野に関しても非常に重視していました。
そのような理由もあり、幼稚舎では、理科教育にも力を入れてきた歴史があります。
幼稚舎は1911年に、日本で初めて理科実験室を作り、注目を集めました。
また、そのときから理科の授業はクラスの担任ではなく、科学の専門知識を持つ専科教員が授業を受け持つようになりました。
幼稚舎の理科教育は、実際に五感で感じる「直接経験重視」と「採集理科」を2本柱としており、理科自然園やサイエンスミュージアムなどの設備が充実しているのも大きな魅力のひとつです。
さらに、以下のような行事を通して、子どもたちの自然への興味関心や好奇心を育むことも大切にしています。
・4泊5日の海浜学校(千葉県館山/4年生)
→1967(昭和42)年から始まった伝統行事で、貝殻の採集や磯の生物の観察、ミニマラソン、砂山遊びなどを行います。
・高原学校(長野県立科/5・6年生)
→1週間以上の集団生活の中で、登山やキノコ採集、校内大会(ソフトボールやバスケットボール、バレーボール)、縄文風土器の野焼き、地元の福祉施設の訪問などを行います。
子どものエピソードの内容によっては、理科教育と絡めて志望理由を書くこともできます!
慶應幼稚舎の願書を書くための手順は、以下の通りです。
1.自己分析・学校分析をする
2.願書の基本的な文章の型を学ぶ
3.文章の骨組みを作る
4.願書の下書きを作成する
5.プロの添削を受ける
初めて小学校受験される方は、いきなり「4.願書の下書きを作成する」というステップから始めてしまいます。
ですが、自己分析や学校分析をしないで、いきなり文章を書くと、文章に一貫性のない「支離滅裂な願書」になったり、HPやパンフレットにある言葉をかいつまんだ「継ぎ接ぎ願書」になってしまうケースがほとんどです。
また、このような文章を書くと、添削の際に結局大幅に内容を修正することになり、二度手間になってしまいます。
そうならないためにも、先ほどご紹介した5つのステップをしっかりと守って、願書作成に取り組むことを強くおすすめします。
各ステップでやるべきことに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも必ずあわせてチェックしてみてくださいね!
約20,000字超のボリューミーな内容になっています!
かけるの願書作成・添削講座
今回は、慶應幼稚舎の願書の書き方やポイント、注意点などについて、詳しく解説してきました。
ですが、ここまでを読んだうえで、
「自分1人で願書を書き上げられる自信がない…」
「願書作成をサポートしてほしい」
「自分の下書きに自信を持てないから添削を受けたい」
というような不安やお悩みを抱えている方も多いと思います。
そのお気持ち、とてもわかります。
特に、慶應幼稚舎の願書はかなり難しいと言われています。
なぜなら、テーマも抽象的で、課題図書もあり、記入欄も大きいからです。
そのため、どんな要素を盛り込むか明確にした後で、しっかりと文章を構成していく必要があります、
それに、願書の作成手順や書き方がわかっていても、育児やお仕事で忙しかったり、文章力に自信がないと、自分1人で取り組むのは難しいですよね。
そのような方は、私の「願書作成・添削講座」もご検討ください。
私が伴走者として願書作成をサポートいたします。
私の願書作成・添削講座では、自己分析のお手伝いから文章の書き方、添削まで手厚くサポートさせていただいております。
また、ご家庭のニーズに合わせて3つのプランをご用意しているため、ご自身のスタイルやご要望に合ったサービスを選ぶことができるのも魅力のひとつです。
お一人で願書を書く自信がない方、早めに願書の準備を始めたい方は、以下のボタンから私の願書作成・添削講座の詳細もチェックしてみてくださいね!
過去の添削例などを確認したい方は以下のページに載せているので、ぜひ確認してみてくださいね!
今回は慶應義塾幼稚舎の願書の書き方やポイント、注意点などについて、今までの願書添削の経験を踏まえて解説してきました。
慶應幼稚舎の願書をしっかりと書こうとすると、かなり時間がかかります。
また、先生方の印象に残る願書を書くためには、課題図書以外の福澤諭吉先生の著作を読んだり、幼稚舎の歴史をきちんと知ることも必要不可欠です。
そのため、幼稚舎志望の方は、今日から願書に向けて準備を始めてくださいね。
具体的に何から始めればいいかわからない方は、以下の記事を参考に準備を始めてくださいね!
小学校受験の現役講師兼コーチである私が運営している小学校受験オンラインコミュニティ「MAGONOTE」では、願書作成の他に受験対策や面接対策にも役立つコンテンツが多数あるため、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!